こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「子どもが本音を言わない」というテーマでお話をしていきます。
■本音を言えない子ども達
多くの子どもは大人や周りの友達から「こんな選手になりなよ」と言われることや、なんとなく「できたらいいな」レベルの目標を「やりたい」と発言してしまうものです。子どもの中に眠っている「本気でなりたい選手」を呼び起こし堂々と発言できるよう導いてあげたいものです。
私は野球教室に初めて来る子どもに必ず聞くことがあります。それは「どんな選手になりたい?」こう聞くと最初はなかなか答えれません。次に聞くのは「好きな選手は?憧れの選手は?」こう聞くと「〇〇選手」と答えます。
「じゃ○○選手みたいになりたい?」と聞くと「なりたい」と答えます。「じゃ○○選手と同じようにホームランをたくさん打てる選手を目指そう」こう言うと多くの子どもたちは「無理だよ」「え~なれないよ」このように否定的な答えが返ってきます。
なぜ、このような否定的な答えが返ってくるのか?これは私も経験があるからものすごく理解てきます。子どもたちはなぜ否定的なのか?それは周りの環境にあります。特に大人たちの言葉にあります。
■本音が言えない理由
私がまだ野球少年だった頃、監督やコーチによく言われたことがあります。「ホームランはいらないから次に繋げろ」「コツコツ当てていけ」「お前はそんなバッターじゃない」確かにあの頃の私は打てない、守れない、走れないの選手でしたから期待もされてませんでしたし、言われてもおかしくはないのですが
当時の私は「やっぱり俺はホームラン打てないんだ」「ホームラン狙っちゃーダメなんだ」「コツコツ当てるバッターじゃなきゃダメなんだ」このように思っていました。だから自然とスイングもホームランを狙うよりはコツコツ当ててゴロを転がす、最悪デットボールでもファーボールでもなんでもいいから出塁する、そんな選手なんだと思い込んでいました。
でも私はホームランバッターに憧れていたのです。大きな放物線を描きながらホームラン!弾丸ライナーでホームラン!そんな打球が打てる選手に憧れそうなりたいと思い野球を始めなれると信じて練習していました。
本心は「ホームランバッターになりたい」でも周りから「ホームランはいらないから次に繋げろ」「コツコツ当てていけ」「お前はそんなバッターじゃない」そう言われ続けていたらいつしか自分の本心を隠し周りの言われたことが自分の本心であるかのように言ってしまうのです。
■建前しか言えない子ども達
子どもの頃からこのように自分の本音を隠し周りから言われた言葉を自分の本音のように言っていると何のために生きているのか?誰のために生きているのか?誰のために野球をやっているのか?自分の人生を自分で歩めなくなり苦しんでしまいます。その気持ちが私はすごく分るのです。
だから子どもたちには「もし、自分の力がとてつもなく凄くてどんな選手にもなれるとしたらどんな選手になる?」そう聞くとほとんどの子どもが
「こんな選手になりたい」「あんな選手になりたい」と答えます。実際にはいろいろ質問して深堀をしていくのですが…
深堀をするとその子の本音が見えてきます。深堀をするとその子の今の環境が分ります。深堀をするとその子の思考グセが分ります。大人でもそうですが多くの子どもにもメンタルブロックがあります。これは自分が勝手に作り上げてきた大きな壁なのですが、この壁を高くし厚くするのが周りの大人の声だったりするのです。
■子どもの本音を受け止めてあげる
その壁をぶち壊し体験させることで大きな自信になるし、本音を堂々と言えるようになるのです。子どもたちの本音を聞いて実際に実践でホームランを打てるようにアドバイスすると子どもの表情が変わっていくのが分かります。そして自信にあふれたスイングをします。
一緒に来たお父さんお母さんにもそれが伝わります。「何か変わった」「スイングがカッコよくなった」「すごいじゃん」親から言われたら子どもはますます自信を持ちます。自信を持った子どもは野球が楽しくて楽しくて仕方ありません。毎日が楽しくなり本当にやりたいことが見え、そうなりたいと本音で言えるようになります。
子どもたちの本音を隠してしまうようなそんな言葉を使うより子どもたちの本音を受け止めて後押ししてあげる言葉を投げかけましょう。
それでは、今回は以上にします。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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