こんにちは野球カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「バッティングの大敵!打席での力みをなくし脱力する7つの方法」についてお話ししていきます。今回の内容を動画で観たい方はコチラの動画をご覧ください↓↓
バッティングは力を抜けば抜くほど打球が飛んでいく打席での脱力の方法
打席でガチガチに力が入っている選手や大振りする選手に対して
「肩の力を抜け」
「リラックスリラックス」
と声をかけると思います。私も現役の時によくそんな声が聞こえてきました。でも実際に「力を抜く」ことや「脱力」をどうやってやればいいのかわからないし深く考えたことがないと思います。今回は私が実践してきた力を抜く方法、脱力できる方法をいくつか紹介したいと思います。
■なぜスイングで力が入ったらダメなのか?
そもそも、バッティングで力が入ると何がいけないのでしょうか。スイングをするときに力が入ってしまうと動きが遅くなります。野球経験者なら気持ちが分かると思いますが、狙ったボールや大好きなコースにボールが来た時「よし来た!」と思いついつい力が入ってしまいます。少しでも力が入るとボールへの反応が一瞬遅れます。この一瞬が打ち損じになります。
「よし来た!」と思った瞬間に力がグッと入るのです。力が入るということはスイングスピードが落ちてヘッドスピードも加速されません。スイングスピード、ヘッドスピードを加速させるためには振り始めるときには力を抜いておく必要があります。力を抜くことでヘッドスピードを加速させることができるのです。
詳しくはコチラの動画を参考にしてください↓↓
バッティングでヘッドスピードを加速させるための力を入れるポイント力を抜くポイント
このようなデメリットがあるのでバッティングでは力を入れすぎたらいけないと言われます。ただし!力を抜けばいいと言ってずっと力を抜きっぱなしでスイングをしたら当然ですがスイングスピードもないしヘッドが加速されません。さらにフォロースルーも小さくなります。他にも、球速に負けてしまうので強く打ち返すことができません。力の抜きっぱなしも飛ばすためにはよくないのです。
■バッティングで脱力するとき、力を入れるとき
では、バッティングにおいて脱力する時と力を入れるときはどこなのか?私の経験と実体験ですがスイングをし始めるとき、フォロースルーの時です。打つ瞬間というのは自然に力が入るものです。逆にインパクトの瞬間に力を入れようとすると他の所に力が入ってしまうので力んでしまいます。構えた時は力を抜いた状態にしておきます。テイクバックをしてトップに入ったときは上半身に力はいれませんが下半身は力を入れておく必要があります。
■脱力するための7つの方法
- バットを握らない
- バットを肩の上に置く
- 身体をゆっくり動かす
- 打席で思いっきり肩や腕に力を入れて抜く
- 胸をストレッチする
- ボールに集中しない
- 呼吸
では、簡単にできる力を抜く方法を7つ紹介します
①バットを握らない
力が入る選手と言うのは打球を遠くに飛ばしたい、強い打球を打ちたいと考えると常にバットを強く握ってしまいます。考えとしてはインパクトで100%の力を出したいと考えて強く握ってしまうのですが、逆にインパクトで力が抜けてしまいます。インパクトで力を発揮したいのであればバットは握らないことです。力を抜いてインパクトするつもりでバットを握れば自然にインパクトで力が入ります。
②バットを肩の上に置く
構えたときにどうしてもバットを握ってしまう、力が入ってしまう場合、肩にバットを置いて構えます。肩にバットを置けば握らなくてもバットを持つことができます。振り始めるときまでバットを肩に置き振り始めるときにバットを握ってスイングをします。構えたときに力が入る選手、レベルスイングをしたい選手にはおススメの構え方です。
③身体をゆっくり動かす
人間と言うものは動きが止まっている状態から動き始めるときに大きな力が必要になりますしスピードも加速させにくくなります。止まっている車をイメージしてもらうとわかりやすいです。完全に止まっている状態の車でいきなりアクセルを踏んでもすぐにはスタートしませんし一気に加速することは難しくなります。
それを少しずつ車を進ませながらアクセルを踏むと加速もしやすくなります。これはバッティングにおいても同じで完全に止まった状態からバットを振りだすには力が必要になります。力が必要だから力が入るのです。身体をゆっくりでも小刻みでも動かしていれば身体の力が抜けてきますし、振り出すときにスムーズにバットを出すことができます。
④打席で思いっきり肩や腕に力を入れて抜く
まずはやってみてください。5秒間、肩や腕に思いっきり力を入れます。その後に一気に力を抜きます。そうすると最初の時より力が抜けているのが分かると思います。
次に5秒間バットを強く握って一気に力を抜きます。その後にバットを持って構えると力が抜けて構えることができます。人間の身体は力を入れた後は力が抜けます。その力を使って構える前に思いっきり力を入れて一気に力を抜いて構える。これは多くの選手が取り入れているのでやってみる価値はあります。
⑤胸をストレッチする
胸をストレッチすると力が抜けると言われるので身体を大きく後ろの反らします。具体的な理由はわかりませんが実際にやってみると確かに力が抜けてリラックスできます。
⑥ボールに集中しない
ボールに集中しないと聞くと「えッ」と思うかもしれませんが、ボールをしっかり見るためにピッチャーに集中したり、ボールに集中しますが一点を集中して見続けるといつの間にか肩に力が入ってしまいます。あなたも経験あると思いますが、針の穴に糸を通すとき集中しすぎて肩が凝ったり疲れたりすると思います。それと同じで一点に集中しすぎると力が入ってくるのです。
なのでピッチャーやボールに集中するのでなくピッチャー全体をぼーっと見るようにすると力が入らなくなります。
⑦呼吸
鼻から吸って口からゆっくり吐く。打席に入ってこの呼吸を繰り返します。私はこの呼吸をしながらタイミングを取って吐きながらスイングするように意識をしています。
インパクトで息を止めて打つことはしていませんし私はおススメもしません。実際に打つときに息を吐くとスイングスピードが上がります。よく打つ瞬間に声を出す選手がいますがそういった理由で声を出しているのです。
余談ですが試合で緊張する、打席で緊張する人は自分の呼吸にだけ意識を向けてください。緊張する理由は頭の中で失敗したときのイメージとか不安でいっぱいになるから緊張するのです。頭の中の不安やプレッシャーをなくす方法の一つに自分の呼吸に意識することです。
先ほどのように鼻からゆっくり吸ってもっとゆっくり口から吐く。息を吸うときも吸っている空気を意識する。口から吐き出すときも吐き出す息に意識を向ける。呼吸に意識が向けば自然と緊張や不安を忘れることができリラックスしてプレーができます。一度試してみてください。
■練習しているときの感情が大事
今回紹介した練習をコツコツと続けていくことが大事なのですがもっと大事なことがあります。それは練習をしているときの感情です。「自分は下手だから練習しないと上手くならない」「やらなければいけない」「ライバルに負けたくない」と言う焦りや不安の感情で練習をしても試合でも焦りや不安を感じてしまう結果になってしまいます。
自分は下手くそだから練習をしているのか?練習が楽しいから練習をしているのか?この違いは大きな差となって現れます。今回紹介した練習も「面白そう」「楽しそう」というワクワクの感情になったら取り組んでみてください。
普段の練習も同じです。「やりたいからやる」「楽しいからやる」そういうワクワクする感情で取り組んでみてください。技術より大切なのは感情です。詳しくはこちらのブログ一覧を読んでみてください↓↓
■まとめ
というわけで最後まとめていくと「バッティングの大敵!打席での力みをなくし脱力する7つの方法」と言うのは力が入りすぎているとスイングスピードが遅くなるので打球が飛ばなくなります。
脱力する7つの方法
- バットを握らない
- バットを肩の上に置く
- 身体をゆっくり動かす
- 打席で思いっきり肩や腕に力を入れて抜く
- 身体を後ろに大きく反らす
- ピッチャーを集中してみるのでなく全体をぼーっと見る
- 呼吸をする。鼻から吸って口からゆっくり吐く。打つときも吐きながら打つ
こう言った方法があります。いろいろ試して自分に合う力を抜く方法を見つけてみてください。
それでは、今回は以上にします。
この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん、お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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