自分で正解を見つけるためのアドバイスの仕方について

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「自分で正解を見つけるためのアドバイスの仕方について」についてお話ししていきます。

以前のブログで同じようなタイトルでアドバイスの仕方について書きました。その時の内容はアドバイスをするなら引き出しをたくさん持ってその選手に合ったアドバイスができるようになる!と言う内容です。今回も同じうようなタイトルで書こうと思いました。なぜかと言うとそれはバッティング教室をしていた時に遭遇した親子を見たからです。

 

親子でバッティングセンターに来ておりお父さんが子どもにいろいろと教えながらアドバイスをしていますた。その親子を横目にバッティング教室をしていましたが、お父さんのアドバイスの仕方が氣になってしょうがないのです。

 

バッティング教室の休憩中に親子の近くに行って子どものバッティングを見ていましたがものすごく悪いって感じではなかったのですがスイングに迷いが見られました。この「スイングに迷いがある」と言うのは私にも経験があります。これはどういう状態かと言うと、自分のスイングに自信がないときです。「このスイングでいいのかな?」「スイングがよくわからない」と言う精神状態になっているのです。

 

その子も打ち終わってゲージから出てくるときに顔が疲れ切っているしスイングに納得がいっていない表情をしていました。これは経験したものしかわからない状態なのです。

 

なぜ、そのような状態になったのかと言うと・・・ゲージの後ろからアドバイスをしているお父さんのアドバイスの仕方です。お父さんはどんなアドバイスをしていたのか!

 

「ダメ!」「違う!」「もっと●●しろ!」「●●するな!」「下手くそ!」このようなアドバイスをしていたのです。

 

このようなアドバイスを聞いてあなたはどう思いますか?もしかしたらこのようなアドバイスをしている指導者やお父さん、お母さんもいるかと思います。このようなアドバイスでは子どもは「迷い」が生じてしまいます。

 

ではなぜこのようなアドバイスだと迷いが生じてしまうのか?私の実体験を交えながらお話しします。

 

まず、基本的にこのお父さんは「褒めません」。褒めると言っても「今のはいいよ」「いいね」「ナイスバッティング」と言う言葉だけでいいのです。基本的に人間は褒められたら嬉しくなる生き物です。褒められたいがために頑張れるのです。褒められたいがために、認めてもらいたいがために頑張るのです。なので褒めてあげることは基本的なことです。

 

次に「今のいいね」と言われると自分で「なるほど!これはいいスイングなんだ」と自覚ができます。「今のいいね」がたくさん出てくれば自分のスイングが分かるようになってきます。

 

しかし、先ほどの親子のように「褒めない」「今のいいね」を言わないと子どもは「今のいいのかなー」と疑問を持ちながらスイングするので自信が持てないのです。さらに「ダメ!」「違う!」「もっと●●しろ」「●●するな」は具体的ではないですよね?そんなことばかり言われると「どうすればいいんだよ!」となってバッティングが訳の分からないことになってしまうのです。

 

なのでバッティングが終わってゲージから出てくるときにスッキリしない顔で出てくるのです。

 

私も社会人野球選手の時にこのようなコーチがいました。「違う!」「もっと●●しろ」と言われるばかりで具体的なアドバイスがないのです。コーチは身振り手振りでアドバイスしてくれますが正直当時の自分には理解ができなかったですし訳が分からなかったのです。

 

しかもあまり褒めません。いい打球を打っても何も言わないので「今のいいのかなー?」と思いながら打っていたので打ち終わった後もよくわからないスッキリしない気持ちで終わっていました。

 

そうなると、何をどうしていいのかわからず課題も見つからないから練習することが見えてこないんですよ。ただただ、振っているだけ。そうするとまたそのコーチが寄ってきて自分にアドバイスをする!わからない!バッティングが面白くない!となるのです。

 

その後、バッティングコーチが変わりそのコーチは教え方が私には合っていました。おそらくほかの多くの選手もあっていたと思います。どんなアドバイスをしていたかと言うと。「今のはいいよ」「そう!」「もっと●●を●●してみて」「●●してもいいよ」「打球は気にしなくていいからもっと●●を●●して」と良いスイングは褒めてくれますし、悪いところも具体的にアドバイスしてくれるのです。

 

自分のスイングの何が悪いのか、何がいいのかを分かるトレーニングでティーでひたすら振って一球ずつ「いい」「ダメ」を言うのです。ある程度打ち終わったら具体的なアドバイスをしてくれる。「次は●●を意識して●●で打って」とアドバイスし、また一球ずつ「いい」「ダメ」と言ってくれるので自分で分かってくるのです。こういうアドバイスが本当の指導だと思います。

 

このようなことを考えると指導者は「何が良くて」「何が悪い」かをしっかりと見極めて分かりやすくアドバイスすることも必須です!そしていつも言いますが教科書通りの指導ばかりするのでなく、どうすれば悪い癖を修正できるのか考えられる思考をもって伝えることができれば選手にとってもいい指導者になれるのではなきでしょうか。

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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