【顔色ばかり見てる】スポーツチームの応援席で愛想笑いが止まらない日

応援席で、言ってはいけないことを思ってしまった、そのあとだった。

グラウンドの端。

パイプ椅子の金属が、膝の裏に当たってた。

昼すぎの砂埃が、光の中で浮いてて。

笑い声が、した。

自分の口も、開いてた。

 

声を聴いてもらえるなら、ここに置いておきます。

 

頬が勝手に上がったまま

先輩ママの飲み物が減ってるかどうか、

目が勝手に確認してた。

誰かが動いた気がして、立ちかけた。

でも誰も動いてなくて。

あの沈黙。

誰が先に動くか、

みんな、探り合ってるやつ。

分かってるのに、

足が少し動いた。

笑いたくないのに、頬が上がる。

スパイクの音に混じって、

自分の声が聞こえた気がして、

…吐き気がした。

 

「さすがですね」って言った直後だった

砂埃が、風に巻かれた。

ネットが、ゆるく揺れた。

誰も、グラウンドの端なんて見ていなかった。

指導者をやってたとき、

応援席の空気が変わる瞬間があった。

子どもじゃなくて、

大人の顔色で、グラウンドの温度が変わる。

それは、ずっとそうだった。

 

誰のせいでもなかった気がする

子どもが打席に入るところだった。

ユニフォームの膝が、茶色くなってて。

あの子は何も知らない顔で、バットを持ってた。

何かがおかしいわけじゃない、たぶん。

グラウンドはいつも通りで、

笑い声は続いてて、

飲み物は減っていった。

自分だけが、

砂埃の中で、

何かを吸い込んでた。

 

そのまま、車に乗った

子どもが後ろで黙ってた。

今日のこと、何か聞こうとして、

やめた。

ユニフォームの泥は、洗えば落ちる。

 

帰りの車の中、

エンジンの音だけが、

しばらく続いてた。

 

 

ここに書いたことは、

まだ途中のままの言葉です。

もし、

どこかで続きを置きたくなる夜があれば、

そのまま置いている場所もあります。

 

 

 

 


この記事を書いたのはこんな人 


沖増 茂伸(おきます しげのぶ)

元社会人野球選手。今も、応援席の端にいます。

言葉が出てこなくなる時間や、判断が止まったまま座っている背中を、何度も見てきました。

このブログでは、正解も、意味も、まとめも置いていません。

読んで、閉じて、そのまま残っても、何も起きなくても大丈夫な場所です。

 


静かに、判断を止められる場所


今の心の状態を、静かに確認できるシートをLINEでお渡ししています。
それから……もし誰にも言えない本音や、やり場のない言葉があれば、そのLINEにそっと置いていってください。

▶︎ 自分の本音にそっと気づく

 

 

もし、一人で考え続けるには少し疲れてしまったら、静かに話すためのマンツーマンレッスンの時間があります。

正解を探したり、何かを変えるための場ではありません。

これまで飲み込んできた判断や言葉を、整えずに、そのまま置く時間です。

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