【逃げたい】 明日の準備をしながら頭だけ動いている夜

あなたがこの文章を送ってくれたのは、たぶん夜だったんじゃないかな。

21時前後。

ダイニングのテーブルの横に、学校ごとのプリントが並んでいて。

椅子に座らず、立ったまま。

どっちも消せない。どっちも優先できない。

手が、止まった。

肩が落ちきらなくて、首の付け根のあたりが、ずっと重いまま。

「明日の準備をしなきゃ」

そう思いながら、でも、終わりが見えなくて。

この話を、音声でも残しました。

文字で読むのと、声で聴くのとでは、少し違う重さになるかもしれません。

もし今、目を閉じられる時間があれば。

 

僕も、分からなくなることがある

僕はその夜を、想像することしかできないけれど。

あなたが「母親として向き合う日々に疲れている」って書いたあと、きっと少し、自分を責めたんじゃないかって思う。

「疲れているって、言っていいのかな」

「向き合えてないって思われたらどうしよう」

そんなふうに。

でも、僕はその言葉を、すごく大事に受け取りたいと思ってる。

だってそれは、「それぞれの学校に合わせてる」その重さを、ずっと一人で持ってきたってことだから。

合わせてきたんだよね。

回してきたんだよね。

今日もある。

またこれ。

いつまで。

そう思いながら、それでも、止めなかった。

あなたは「どうしたら楽になれますか?」って聞いてくれた。

でも僕は、その答えを持ってない。

持ってないんだけど、ひとつだけ、伝えたいことがあって。

それは、「楽になろうとしなくていい」ってこと。

……なんて、僕が言っても綺麗事ですよね。

正直、僕も今でもよく分からなくなることがあります。

 

降ってきただけ、なのかもしれない

でも、こうは思うんです。

あなたが今、「疲れている」と感じたのは、あなたが選んだ感情じゃない。

降ってきただけ。

それぞれの学校に合わせる日々が、あなたの中に積もってきて、ある日、ふっと、「もう回らない」って、体が教えてくれただけ。

誰のミスでもない。

たとえばね。

洗濯機が止まったまま、誰も開けない日がある。

「やらなきゃ」って思ってるのに、手が動かない。

でもそれは、サボってるんじゃなくて、ただ、「今、開けられない」って、体が知ってるだけなんだよね。

信号が赤のまま、すごく長く感じる夜がある。

「早く青にならないかな」って思うけど、青になるタイミングは、こっちで決められない。

ただ、待つしかない。

でも、待ってる間も、何も壊れてない。

電気を消し忘れた部屋がある。

「消さなきゃ」って思いながら、そのまま朝になる。

それって、ダメなことじゃなくて、ただ、「今日はそうだった」っていう、ただの事実。

 

全部混ざったまま、ここまで来た

あなたが今、「合わせてるのが苦しい」って感じてるのも、同じなんだと思う。

決めなくても、進んでいる日がある。

やめない判断と、選んでいる判断は、違う。

止まっている時間があっても、何も壊れていない。

あなたは、「合わせるのをやめた瞬間、全部放棄した人になる気がしている」って、心のどこかで思ってるんじゃないかな。

でも、それは本当にそうなんだろうか。

僕には分からない。

分からないけど、ひとつだけ言えることがあるとしたら。

やめなかった日があって、やめられなかった日があって、やめたくなかった日があって。

それが全部混ざったまま、今日まで来たんだと思う。

それを、整理しなくていい。

分けなくていい。

どれが正しかったか、決めなくていい。

ただ、そうだった。

明日、また同じプリントを並べる日が来るかもしれない。

でも、それは明日決めればいい。

 

今夜は、そのままでいい

今日は、ただ、ここまで持ってきた重さを、少しだけ、下ろしてほしい。

……って、僕が言うのも変ですね。

下ろし方なんて、僕も知らないから。

ただ、あなたが送ってくれた言葉を、受け取って、少しだけ静かにして、返すことしかできない。

それでも、もしこの文章を読んで、何か少しでも、肩の重さが変わったなら。

それは、あなたが自分で下ろしたんだと思います。

僕は何もしてない。

今夜は、何も決めなくていい。

判断しなくていい。

ただ、そのままでいい。

 

この文章の続きは、

ここには置いていません。

ただ、同じ温度のまま、

言葉が止まらずに置かれている場所は、あります。

 

 


この記事を書いたのはこんな人 


沖増 茂伸(おきます しげのぶ)|ママの心をほどく専門家

元社会人野球選手として10年間、都市対抗野球全国大会優勝など勝負の世界の最前線に身を置いてきました。

引退後、マンツーマンレッスンや個別相談を通じて多くの親子と向き合う中で気づいたのは、「子どもを支えるママ自身が、誰よりも孤独で、自分を責め続けている」という現実でした。

僕の役割は、野球の技術を教えることではありません。

一人ひとりのママが抱える「誰にも言えない本音」を聴き、頑張りすぎてガチガチになった「心の鎧」をそっと脱がせることです。

選手時代の経験と、これまで伴走してきた親子の皆さんの声から、スポーツキッズママ特有の孤独に、一番近くで寄り添います。

「ママ」を脱いで、一人の女性として、ふぅっと息を吐ける毎日を一緒に作っていきましょう。


■ 親子で輝く!スポーツから学ぶ人生変革メッセージ


プリントを並べたまま、手が止まった夜。そんな夜を、一人で抱えなくていい。

Instagramでは、「頑張らなきゃ」で固まった心を、そっと緩める。1人で戦うママへ届ける、お守りのようなメッセージを、投稿しています。

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