こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「失敗やミスをしたとき子どもに何を伝えればいいのか」についてお話ししていきます。音声で聞きたい方はコチラのstand.fmのアプリまたはYoutube音声で ぜひお聞きください↓↓
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■子どもにどんな言葉を伝えればいい?
今回は頂いた質問に答えします。試合中にエラーをした子どもに対してどんな言葉を伝えればいいのでしょうか。また試合に出られないときが続いてやる気がなくなっているとき、どんな言葉を伝えればいいのか悩んでいます。以前の音声では「何もしてあげなくていいし前向きな言葉をわざわざかけてあげる必要はない」とお話していましたが、やっぱり自分の子どもが落ち込んだり悩んだりしたときには声をかけたくなります。どんな言葉を伝えればいいのでしょうか。と言うお悩みです。
以前のお悩み相談の中で「強豪チームでレギュラーになれない子どもとどう接すればいいのか」と言うテーマでお話したときに「何もしてあげなくていいし前向きな言葉をわざわざかけてあげる必要はない」とお伝えをしましたが、それでも子どもに何かを伝えたいのであれば今回お話することを伝えてみてください。
■声をかけるタイミング
まず、ここは気をつけて欲しいのですが子どもに声をかけるタイミングは大事です。試合中やそのときだけ声をかけたり前向きな言葉をかけてもあまり効果がありません。大事なことは常に今回お話することを伝えることです。それも淡々と伝えてあげてください。
■子どもに何を伝えるのか
じゃ何を伝えればいいのか、それは「ありのままを受け入れて、ありのままの自分を許してあげること」を伝えてあげてください。これを分かりやすく親の立場からお話します。例えば自分の子どもが試合に出られなかったとします。子どもが試合に出られなかったことは事実です。まずはその事実、試合に出られなかったということをありのままに受け入れます。
ここで大事なのが「ありのまま」だけを受け入れるということです。多くの人が事実に対して善悪の判断をします。例えば「子どもが試合に出られなかった」という事実に対して「試合に出られない子どもはダメ」とか「下手くそだから試合に出られないんだ」「監督に嫌われてるんだ」というように「試合に出られないことは悪」という善悪の判断をしてしまいます。
事実に対して善悪の判断をつける必要はありません。ただ「子どもが試合に出られない」という事実をありのままに受け入れるだけです。そして「ありのままの自分を許してあげること」というのは、例えば先ほど善悪の判断をつけないとお話しましたが善悪をつけてしまうこともあります。「試合に出られないのは下手だからだろうか」「監督に嫌われているからだろうか」「親が悪いんだろうか」などなどいろいろな思考が出てきます。
または試合に出られたとしても打てなかったりエラーをしてしまうといろいろな感情が出てきます。そうやってできてきた思考や感情を「私は今、こういう感情になっているんだ」と認めてあげて「そんな感情になっている私もそれでいい」と許してあげてください。このときも出てきた思考や感情に対して善悪の判断をせずありのままの自分を許してあげるのです。
そうやってありのままを受け入れて、ありのままの自分を許してあげることをしていると気持ちが楽になりますし「これでいいんだ」と言う安心感や「なんだから分からないけど幸福感を味わえる」と言う状態になるんです。やってみていただくと分かると思います。
■前向きな言葉は逆効果
それを私が「そんなことじゃダメです」「もっと頑張ってください」「プラス思考でいきましょう」「前を向いて」と言っても「分かっているけどそれができないんです」となるはずです。それは子どもも同じことです。「分かってるけどできない」になるんです。だから無理に前向きな言葉をかけなくてもいいんです。
子どもにも「ありのままを受け入れて、ありのままの自分を許してあげること」を伝えてあげてください。例えば試合に出られないのであれば「試合に出られない事実をただ、受け止めればいい」と伝え「試合に出られないことが良いことでも悪いことでもない」と言うことも伝えてください。そして試合に出られない自分のことを受け入れ「試合に出られない自分もそれでいい」と許してあげよう。と伝えてあげてください。
エラーをしたのであればエラーした事実だけを受け入れる、そしてエラーをした自分を許してあげる。「今、自分はエラーをしたんだな、そんな自分もそれでいい」と許してあげる。三振をしたのであれば、三振した事実だけを受け入れる、そして三振した自分を許してあげる。エラーしたことが悪いわけでもありません、三振したことが悪いわけでもありません。善悪の判断をつけずただ、事実を受け入れて許してあげるだけでいいのです。
これは感情も同じです。試合前、試合中に緊張しているなら「自分は今、緊張しているんだな、緊張している自分もそれでいい」と受け入れ許してあげる。試合に出られなくて落ち込んでいるのであれば「試合に出られなくて今、落ち込んでいる」と言う事実を受け入れる、そして「落ち込んでいる自分もそれでいい」と許してあげる。
打てなくてイライラしているのであれば「打てなかった」「イライラしている」という事実を受けいれる、そして「イライラしている自分もそれでいい」と許してあげる。緊張することが悪いわけではありません、落ち込むことが悪いわけでもありません。善悪の判断をつけずただ、出てきた感情を受け入れて許してあげるだけでいいのです。
ありのままを受け入れて、ありのままの自分を許してあげることを伝えてあげると「今のままでもいいんだ」と安心するし気持ちが楽になるので自然と前向きになったり「また頑張ろう」と言う気持ちになるのではないでしょうか。
■まとめ
というわけで今回は「失敗やミスをしたとき子どもに何を伝えればいいのか」というテーマでお話ししてきました。
失敗やミスしたというありのままの事実を受け入れる、そして「そんな自分もそれでいい」と許してあげることを伝えてあげてください。失敗したことやミスをしたことが悪いわけではないんです。それを悪いと思うから苦しんだり落ち込んだりイライラしたり悲しんだりするんです。
失敗やミスをしたというのは事実です。その事実だけを受け入れてあげる「あー今、自分はミスをしたんだな」と受け入れる。そして「失敗した自分もそれでいい」と許してあげる。そうすると安心できるし心が落ち着きます。
打てなかった、エラーをした、ミスをした子どもに対してどんな言葉を伝えればいいのか分からないのであれば是非、ありのままを受け入れて、ありのままの自分を許してあげることを伝えてあげてください。
それでは、今回は以上にします。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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