こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「逃げることは悪いことなのか?逃げないから苦しくなる」についてお話ししていきます。音声で聞きたい方は、 コチラのstand.fmのアプリまたはYoutube音声で ぜひお聞きください↓↓
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■逃げることは悪いことなのか
私も昔から言われてきましたが苦しいことから逃げてはいけない、逃げることは悪い!みたいな教えを受けてきました。これは多くの人が言われてきたのではないでしょうか?そしてその教えを守り苦しいことから逃げてはいけない、逃げることは悪いことだ、と思い込んでいる人も多くいると思います。
確かにある課題に対して逃げる限りその課題は繰り返し起こってきます。しかし「逃げる」ということが結構、誤解されて捉えていることが多くあります。もちろん私も「逃げる」ことに対して大きな誤解をしていました。私が感じた「逃げる」というのはどういうことなのかをお話していきたいと思います。
■環境が逃げることが悪いという思い込みを作る
なぜ、今回「逃げる」ことについてお話しようと思ったのかと言うと、ある野球少年を持つお母さんの相談の中で「私は嫌なことや辛いことがあるとすぐに逃げてしまいます。そんな私が嫌だしそれを見ている子どももすぐに逃げてしまう。私がすぐに逃げるから「逃げるな」とも言えないしどうしたらいいのか、と自分自身を責めているような感じでした。
そのお母さんの昔の話や深堀をしていくと、そのお母さんが子どもの頃、ご両親は昭和の価値観の中で教育をされてきたそうです。そういう環境が嫌で苦しくてその環境から逃げてしまうこともあったそうです。でもそのたびに、親から「苦しいことから逃げても成長できない」「苦しいことを耐えてこそ成長できる」そう言われたそうです。
「やっぱり逃げてはいけないんだ」「逃げる人間はダメなんだ」と言う思い込みが強くなったそうです。そういう経緯があったから「逃げる」と言うことに対して「悪いこと」「いけないこと」と言う思い込みから自分を責めていたし、逃げている子どもに対して「逃げる子どもはダメなんだ」という思い込みになっていました。
この気持ちは本当によく理解できます。私の育った環境、野球環境はまさにこのお母さんと同じです。辛いことから逃げたら成長できない、逃げる人間はダメな奴だ、と言われて育ってきたので「逃げる自分」に対して悪いことをしている、いけないことをしている、と責めてしまうものです。
■本当の意味での「逃げること」
でも今の私は違います。そのお母さんにお伝えしたのは「逃げる」ことの何がダメなんでしょうか?そしてお母さんの行動もお子さんの行動も逃げてはいないですよ!ということをお伝えしました。
どういうことかと言うと「自分の本音に従って逃げたから」です。その環境が嫌で耐えられなくて心から「逃げたい」という自分の素直な気持ちから逃げていないですよね。むしろ「逃げたい」という気持ちにちゃんと向き合っていますよね。
自分の素直な気持ち「逃げたい」という本音を尊重したということは逃げではないんです。これはちょっと難しい話になるかもしれません。私もこのことが納得するのに時間はかかりました。でも本当の意味での「逃げること」が分かってくると、楽になってくるんです。自分を責めなくなるんです。
「逃げる」というと例えば野球の厳しい練習が耐えられなくてその練習をやめる、またはその環境から出ていくことを逃げると言われますし、例えば仕事の量が多く労働時間も長くキツイ、そんな環境が耐えられなくて仕事をやめることを「逃げる」と捉え、それがダメだと思っている人も多くいます。
ここまで厳しい環境ではなくても今日素振りをすると決めていたけど気持ちが乗らなくてやらなかったことを「逃げる」と言われるし、自分の問題から目を背け一向に改善しないことを「逃げる」と言われる。そして「逃げること」はダメだと思っている。
■「逃げない」は気合・根性・忍耐ではない
でも私の感じている「逃げない」というのは苦しい環境に無理に居続けるとか、気合、根性、忍耐でそういう環境に対して頑張って努力して克服するということではないんです。自分の心の声、心から湧き上がってくる本音、ここから「逃げない」と言うことなんです。
自分が今、苦しくてツライ、そこから少しでも楽になるために起こす「逃げる」と言う行動は私はものすごく大事な行動だと実感しています。自分で自分を守るための行動なので「逃げている」行動ではないんです。自分の心から逃げていない行動なんです。
そう言う意味では表面的な「逃げるな」ではなくて、苦しいこと辛いことから無理にその環境に居続ける必要はなくて自分の心から湧き上がってくる本音に従って逃げてもいいんです。いくらでも逃げていいんです。逃げて逃げて逃げたその先に自分が心から安心でき場所、本当に求めていた場所に導かれていくんです。
自分の心の声、心から湧き上がってくる本音、ここから「逃げない」と言うことです。「逃げたい」と心から湧き上がってきたら逃げていいんです。自分の心の声から逃げないように、逃げたいときは逃げてください。
■まとめ
というわけで今回は「逃げることは悪いことなのか?逃げないから苦しくなる」というテーマでお話ししてきました。
私は自分で言うのもなんですがまじめすぎる性格なので苦しいこと辛いことから逃げずに気合、根性、忍耐でその環境に居続けました。でも気合、根性、忍耐で逃げないことをしているとドンドン苦しくなるんです。どんどん自分を自分で追い詰めてしまうんです。
逃げないで耐えているといつか肉体的にも精神的にも限界が来ます。より自分のことを嫌いになるし、周りの環境、周りの人間関係、社会に対して不満や怒りで傷つき立ち直れなくなります。そうなる前に「逃げる」という選択肢を自分に与えてあげてください。
逃げることは悪いことでもダメなことでもありません。むしろ自分で自分を守るための行動なんです。逃げて逃げて逃げたその先にあなたらしく生きられる場所へと導いてくれます。是非、自分の心の声、心から湧き上がってくる本音、ここから「逃げない」であげてください。
それでは、今回は以上にします。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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