こんにちは。
野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。
今回は
「頭でわかっていることと、実際にできることはまったく違う」
というテーマでお話をしていきます。
良い技術や良い知識を学んで実践しても思うようにいかないことがあります。
私も何度も経験してきました。
ととはいえ、せっかく学んだ技術や知識をなんとか生かしたいと思うものです。
そのために必要なのが失敗と試行錯誤です。
失敗はしたくないと誰でも思うかもしれませんが失敗は悪いことと言う思い込みを手放し失敗と試行錯誤を繰り返せば学んだことが実際にできるようになります。
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失敗することは悪いことと思い込んでいる理由の一つに効率が重視されている時代の流れもあると私は考えています。
効率が良いものは取り入れられ効率の悪いものはムダなものとして排除される傾向にあります。
しかし効率が悪いものがムダなものと考えると新しいことにチャレンジして失敗することも「ムダ」と考え排除されがちになります。
実際に仕事現場でも教育現場でもいろいろな現場でますます「効率化」が求められるようになり効率よく上手くなる方法を教えることが主流になってきています。
その証拠に「最短最速で」というキャッチフレーズが多くなりその言葉に多くの人は反応しています。
こういったことからも最短最速で上手くいかないものはムダなもの失敗は悪いものと思い込んでしまう要因になっているのではないでしょうか。
確かに効率もとても大事なことです。
私もなるべく効率よく物事を進めよと考えています。
しかし、効率よくするためには「失敗」が必要になるのです。
失敗を繰り返し試行錯誤をするから効率よくできるようになるのです。
私が子ども達に野球の技術を教えるということもいわゆる技術を身につけるための最短ルートです。
私が経験してきた何十年と言う年月を数時間で学ぶことができます。
上手くいった方法だけを学んだ方がわざわざ自分で経験して失敗するよりははるかに速く技術を身につけることができます。
前置きは長くなりましたが
確かに私の経験してきた何十年を効率よく数時間で教えることができたとしてもそれを子どもがすぐに吸収してすぐにヒットやホームランを打つことができるのでしょうか。
確かに教えた次の試合でヒットを打ったりホームランを打つ選手もいます。
しかしそれを継続し続けることは難しいものです。
なぜなら、頭でわかっていることと実際にできることはまったく違うからです。
これは子どもだけに言えることではありません。私たち大人にも言えることです。
「見ると聞くでは大違い」と言う言葉があるように人から聞いた話と実際に自分の眼で見るのでは全然違うことがあります。
同じように知っているとヤルでは大違いで
頭の中に取り入れた知識を使って実際に試してみると思った通りにいかないことがほとんどです。
そもそも「頭で理解している」というのと「実際にできる」というのはまったく違います。
このことを理解しておかないと学んだ知識や技術を本当の意味で使いこなせるようにはなりません。
例えばホームランの打ち方を理論的に学んだところですぐにホームランを打てる選手はいません。
YouTubeや本などの座学で理論や方法を学んだあとに実際に打席に立ってピッチャーの球を打つと理論通りのスイングができるはずもなくホームランさえ打つことが難しいと思うものです。
私もバッティングフォームについて勉強していますが座学で学んで「これはいい」と思った技術を実際にバットをもってスイングをしても思うようなスイングができない
実際にボールを打ってもタイミングが合わなかったり自分の動きに合わないことなんてよくあることです。
理論通りのスイングが最初からできることなんてまずありません。
「頭で理解している」のと「実際にできる」の間にはこのように大きな差があることを知っておいてください。
もっというと、私たちが「頭で理解している」と思い込んでいるだけでほとんどが「分かったつもり」になっているだけです。
だからこそ失敗と試行錯誤が必要になるんです。
頭で理解しているだけでは試合でホームランは打てません。
頭の中にある知識をどうやったら試合でホームランを打てるのかを考えながら練習をする必要があるのです。
先ほどの私のように座学で「これはいい」と思った技術を実際に試すと思うようにいかないことがあります。
大雑把な言い方をすると思い通りにいかないということは失敗になります。
もちろんこの失敗はムダなものではありません。
失敗したことにちゃんと向き合い新たな気づきを得る貴重な失敗になります。
そこから自分なりに試行錯誤をし続けます。
スタンスの幅はどれぐらいがいいのか?
バットを立てて構えるのと寝かせて構えるのではどちらが振りやすいのか?
グリップの位置をここにしたらどうなるのか?
今のは良いスイングができたけど何がよかったのか?
こうしたらどうだろうか?ああしたらどうだろうか?と言うことを繰り返し続けていると
あるとき「あっこれだ」というときがきます。
頭でわかっていたことが実際にできるようになる時が来るのです。
この頭でわかっていることが実際にできるようになるために失敗と試行錯誤が必要になってくるのです。
いくら私の経験を伝えたとしても経験はあくまで私の経験なので私の経験が子ども達にすべて当てはまるかと言うとそうではありません。
あくまで私が教えるのは一つのアドバイスだけであってそれができるようになるかどうかは子どもたちの試行錯誤によります。
最初にお話しした効率を求める気持ちや失敗して焦る気持ちもよくわかります。
しかし、その焦る気持ちが余計に焦らせてしまう現実を引き寄せることもよくわかっています。
だからこそ、効率ばかりを求めず結果が出なくても焦ることなく自分なりに試行錯誤を繰り返してみてください。
そうすれば「あっこれだ」というときが必ずやってきます。
というわけで今回は「頭でわかっていることと、実際にできることはまったく違う」というテーマでお話ししてきました。
まずは、頭でわかっていることと実際にできるには大きな差があることを知っておいてください。
この差を埋めることができれば本当の意味で知識や技術を自分のモノにすることができます。
この差を埋めるためにも失敗をして自分なりに試行錯誤を繰り返すことが大事になっていきます。
知識や技術を学んでもなかなか自分の思い通りにいかない、自分の思う成果が出せないという人は
新しい知識や技術を得ようとするのではなく
今ある知識や技術をどうしたら実際の場で使うことができるのかを自分なりに考えてみてください。
それでも自分には合わないと思えば新しい知識や技術を学んでもいいですが
結果が出ないからと焦ってすぐに新しい知識や技術を学んでも同じことを繰り返してしまいます。
何度も言いますが失敗は当たり前にあります。
その失敗を前向きに捉え自分なりに試行錯誤を繰り返してみてください。
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それでは、今回は以上にします。
この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)
野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの野球技術向上はもちろん、上手くいくための考え方、幸せや豊かになるコツを知って欲しいという思いで情報配信しています。
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