こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「すぐに緊張してしまう原因は幼い頃にある!?」についてお話ししていきます。音声で聞きたい方は、 コチラのstand.fmのアプリで ぜひお聞きください↓↓
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■幼い頃の経験が原因に
大事な場面での打席、人前での発表、重要な仕事など何かを前にして不安や緊張にかられることがあります。そういう場面では誰だって「失敗するのではないか」という恐れを感じ不安を感じ緊張します。
しかし同じように緊張してもここぞという場面で集中して結果を出せる人と緊張しすぎて身体が動かず結果を出せない人がいます。この違いは何なのでしょうか。
それは幼い頃の経験に原因があります。
緊張した場面で集中できる人と、緊張しすぎてガチガチになって身体が動かなくなる人の違いは、幼い頃に周りの人、特に大人や親の期待に応えられず失望されてきたかどうかにあります。
幼い子どもと言うのは周りの人の自分に対する反応によって自分自身を判断してしまいます。周りからの反応、特に親の反応には子どもはとても敏感に受け取ります。そして親からの反応が自分自身だと考えるようになります。
幼い頃に親から失望された人は自分自身に失望してしまいます。親の期待に応えることができず親から失望された子どもは、成長してからも他人からの期待に応えることができないと他人から失望されてしまうと考えるようになります。そして他人から期待される場面では、他人から失望されてしまうという恐怖で緊張してしまうのです。
すぐに緊張してしまう人は自分の小さい頃を思い出してみればそれが理解できるのだと思います。
このように幼い頃に自分がした行動に対して親があからさまに失望された経験がある人は大人になっても自分の行動によって、または結果によって周りから失望されてしまうと常に感じるようになります。
■親から失望される恐怖
私の経験で言えば、少年野球の頃、ヒットが全く打てない選手でしたがアウトになるたびに母親は悲しい顔をしていました。母親からすればそんな顔をしていないというかもしれませんが、子どもの私には悲しそうな表情をしているように見えました。
そのたびに申し訳ないという気持ちや「俺のせいで」と言う感情になりました。だからヒットを打たないと母親は喜ばない、ヒットを打たないと悲しい顔をされてしまう、という恐怖から試合をするたび、打席に立つたびにものすごく緊張していました。
それは母親から失望されたくないという恐怖からの緊張です。
このようにヒットを打たなければ母親に失望される、またはテストでいい成績を残さなければ叱られる、言うことを聞かないと怒られるという恐怖から緊張するのですが私たちは人間なので感情的になることもあります。
■自分が親から愛されている安心
ヒットが打てずに悲しい顔をしたとき、テストの点が悪くて叱ったとき、言うことを聞かずに怒ったときに、それでも子どもが「自分は親から受け入れられている」「親から愛されている」と感じられることができるかどうかです。
ヒットが打てず親から悲しい顔をされる、成績が悪くて叱られる。問題はヒットが打てず悲しい顔をされても、成績が悪くて「もっと勉強しろ」と親に言われても、それでも自分は親に認められていると感じているか、叱られても親から愛されていると感じているか、ここがとても重要になってきます。
親から落胆され失望されたと感じた子どもが思うことは、自分が親から愛される条件は試合でヒットを打つことであり、テストでいい成績を取ることであり、言うことを聞くことである、と思うようになります。
子どもの頃は誰でも親に悲しい顔をされたり叱られたりします。大事なのは悲しい顔をされたり叱られたりしても親から受け入れられている、親から愛されていると感じることができていたかどうか、ということです。
■失敗しても失望されない
すぐに緊張してガチガチになって身体が動かなくなる人、他人から失望されてしまう恐怖や他人からの評価を気にする人は、幼い頃、叱られたときなどに「自分のことを受け入れてくれない」「自分は愛されていない」と感じて育ってきた人なのです。
子どもの頃、親の言うことを聞き「良い子」であることが親から愛される条件だと思っていた人がすぐに緊張してしまうのです。しかし、この世の中にはあなたが失敗してもあなたに失望しない人はいます。あなたの成功、失敗に関係なくあなた自身を受け入れてくれる人がいます。まずはそのことを知ってください。
あなたの思い込みによってすべての人が失望すると思い込んでいるだけです。過去の経験からの思い込みで大人になってからも失敗したら失望されるのではないかとビクビクし緊張する必要はありません。幼い頃にあなたの行動で周りの人が失望したような仕方で、すべての人があなたに失望するわけではありません。
失敗したら失望されるという思い込みを手放すことです。すぐに緊張してしまう人は他人に対する信頼を失っています。その信頼を取り戻すためには幼い頃にあなたに失望した人を思い出してみてください。
本当にあなたに失望したのでしょうか?あなたがそう思い込んでいるだけではないでしょうか。もし仮に本当に失望されたとしたら何人の人から失望されたのでしょうか?そういったことを冷静に一度、振り返ってみてください。
この世の中にはあなたが失敗してもあなたに失望しない人はいます。あなたの成功、失敗に関係なくあなた自身を受け入れてくれる人がいます。このことを忘れないでください。
そして、あなたを受け入れてくれる人たちと出会える行動をし、あなたのことを受け入れてくれる人と付き合う時間を長くしてみてください。
■まとめ
今回は「すぐに緊張してしまう原因は幼い頃にある」というテーマでお話ししてきました。幼い頃にあなたが失敗したときあなたの周りの人がその失敗に対して笑ったり、怒鳴ったりしてあなたに対して失望された経験があると、失望される恐怖を味わいたくないと緊張してしまうのです。
そして誰かから失望された人間は人から失望されないためには結果を出さなければいけない、できる人間にならなければいけないと思い込み緊張してしまうのです。
例え過去に誰かの期待に応えることができず失望されたとしてもそれは過去のことであり、その人が失望しただけで他の人はあなたがどんな結果になっても失望することはありません。失望したその人に問題があってあなたは失望されるようなことはしていません。
この世の中にはあなたが失敗してもあなたに失望しない人はいます。あなたの成功、失敗に関係なくあなた自身を受け入れてくれる人がいます。このことを忘れないでください。そして、あなた自身が自分自身に失望せず、あなた自身を受け入れてあげてください。
それでは、今回は以上にします。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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