こんにちは沖増です。今回は「バッティングで前足が開くのはダメなのか?その理由は?」についてお話ししていきます。今回の内容を動画で観たい方はコチラの動画をご覧ください↓↓
→バッティングで前足のつま先、膝が開くのはダメなのか?その理由は?
バッティングの基本として昔から言われている前足のつま先と、膝の向きは真っすぐに向けると言われてきました。打ち終わっても、内ももと足の内側に力が入っている状態が理想だと言われ続けてきました。
■バッティングで前足が開くのはダメ?
バッティングで前足が開くのはダメだと言われてきました。前足でも具体的に言うと、つま先と膝です。ではなぜ、つま先と膝が開くのはダメだと言われるのでしょうか?一番の理由はステップした時に上半身も一緒に開いてしまうからだと思います。上半身が開くことで下半身からの力が伝わらない、バットが外から出てくる、アウトコースが遠くなる、などなど理由はたくさんあると思います。
でも、この上半身が開く原因は本当に前足のつま先や膝なのでしょうか?前足のつま先が開かなくても上半身が開いてしまうことは十分にあります。多くの人はバッティングというのは、体重移動と回転動作が大事だということは分っています。
■体重移動と回転動作が大事!
と言ことは、しっかり体重移動して回転動作を行わないと力強い打球や飛距離は伸びないと思っているのに前足のつま先と膝が開かないようにと指導しています。足の内側(もも、足の裏)に力を入れて踏ん張れ!!と言います。
しかし、これだと体重移動も身体の回転動作も十分にできません。下半身を使ったスイングというのは、軸足に溜まった力を骨盤、股関節を使って一気にインパクトの時でぶつけます。そのためには軸足に溜まった力を解放する必要があります。
下半身がしっかり使えている骨盤の動きというのは後ろの骨盤がピッチャー側に向かって直線的に前に出ていく動きをします。この時、前足の膝は少し内側を向いています。この内側に向いている膝をピッチャー方向に動かします。この動きによって前の骨盤が前に動かないように一緒に骨盤も動いてきます。
そして前の骨盤を後ろに引く動きをして、後ろの骨盤を直線的に前に出します。おそらく文章だと伝わらないと思いますのでコチラの動画を参考にしてみてください↓↓
→バッティングのときに身体が起きる、ドアスイングをなくす軸足の使い方
前足の足の裏でしっかり地面をつかんで足が動かないように膝を限界まで回していきます。これ以上回らないというところまで回します。この時に前足の外側にすごく力が加わっています。内側でなく外側に力が加わります。前足の【回転のカベ】で勢いが急に止まることで腕が出てバットスイングが速くなりヘッドが走ってきます。
このような骨盤の使い方、動きによって体重移動と回転運動が起こります。おそらくこちらも文章では伝わらないと思いますのでコチラの動画を参考にしてみてください↓↓
→バッティングで頭が突っ込む、体重移動が苦手な選手のための前足の壁を作る練習方法
前足のつま先と、膝を閉じて内側に力を入れて踏ん張った場合、体重移動だったり股関節が回転していく動きができずらくなります。
股関節が上手く回転しないと身体が伸びあがってしまう原因にもなります。しっかり股関節と骨盤が回転する動きが行われるので前傾姿勢が保たれて身体が起きあがらないスイングができます。バッティングでよくある悩みが身体の回転ができない、体重移動が上手くできないという悩みが多いです。
体重移動や身体の回転がしっかりできればヘッドスピードが速くなったり飛距離が伸びたり、強い打球が打てるのですが身体の回転、体重移動がしっかりできないから「バットが出てこない」「身体が伸びあがる」「ドアスイングになる」「手打ちになる」「身体が後ろに引ける」などの打ち損じをしてしまうスイングになるのです。
私もずっと身体の回転や体重移動ができなかったからバットが出てこなかったり、身体が後ろに引けるようなスイングをしていました。
■体重移動と身体の回転をするのにつま先を開く
しっかり身体の回転、体重移動ができように何をしたかというと前足の開きです。つま先と膝を開いて下半身を使うことで骨盤と股関節がしっかり動いて回転できるようになったのです。実際に私はどのように前足を開いて打っているのか
写真の画像だと分かりづらいですがつま先も膝も開いています。実際につま先を開かないでもしっかり股関節と骨盤を使えて打てるならそのままでもいいです。体重移動や回転が上手くいかない選手は、前足のつま先と膝を開いて打ってみてください。
■前足の膝やつま先を開くときの注意点
足を開く時の注意点ですが上半身は開かないようにしっかりねじれ、割れの状態を作っておくことです。そして、テイクバックの時は軸足の股関節にしっかり体重が乗っていること。つま先は開いてもいいが回転が始まったら足の裏でしっかり踏ん張って動かさないようにする。動いてしまうと力が抜けて、回転のカベがなくなるのでバットが出てこなくなります
いろいろなつま先の向きを試して自分に合う向き、いい打球が飛ぶつま先の向きを練習を繰り返して覚えて行ってください。
■練習しているときの感情が大事
今回紹介した練習をコツコツと続けていくことが大事なのですがもっと大事なことがあります。それは練習をしているときの感情です。「自分は下手だから練習しないと上手くならない」「やらなければいけない」「ライバルに負けたくない」と言う焦りや不安の感情で練習をしても試合でも焦りや不安を感じてしまう結果になってしまいます。
バットを振らないと上手くならないから練習をしているのか?バットを振ることが楽しいから練習をしているのか?この違いは大きな差となって現れます。今回紹介した練習も「面白そう」「楽しそう」というワクワクの感情になったら取り組んでみてください。
普段の練習も同じです。「やりたいからやる」「楽しいからやる」そういうワクワクする感情で取り組んでみてください。技術より大切なのは感情です。詳しくはこちらのブログ一覧を読んでみてください↓↓
それでは、今回は以上にします。
この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん、お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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