「お前はホームランバッターじゃない」その一言が子どもの可能性を奪っている
小さなスイングに隠された大きな問題
先日、マンツーマンレッスンの体験に来た子どもがいました。
その子の悩みは深刻でした。ボールに当たらない、当たっても打球が弱い、引っ張ってもボテボテのゴロばかり。親御さんも心配されている様子でした。
「いつも通りに打ってみて」と言って打席に入ってもらうと、確かにスイングが小さく、当てに行くようなスイングでした。当然、当たる確率も悪く、当たったとしても打球は弱く飛距離もありません。
子どもの本当の気持ちを知る大切な質問
私は指導をする前に、子どもには必ず聞くことがあります。
「どんなバッターになりたいの?」
この質問をしないと、アドバイスの方向性が見えてこないからです。
その子は「ヒットを打てる選手」と答えました。しかし、「どんなヒットを打ちたい?」と具体的に聞くと、答えることができませんでした。
この瞬間、私は重要なことに気づいたのです。
大人の言葉が作り出した「思い込みの檻」
子どもとの会話を続けていくうちに、衝撃的な事実が明らかになりました。
「お前はホームランを打つバッターではないから、ヒットを狙え」
監督からのこの言葉が、その子のスイングを小さくし、当てるだけのバッティングに変えてしまっていたのです。
ヒットを「打ちたい」のではなく、「打たなければいけない」。長打やホームランは「打ってはいけない」。そんな思い込みが、子どもの可能性を狭めていました。
可能性を解放した瞬間の変化
そこで私は、あえてホームランを打てるようにアドバイスしました。
– バットが下から出てもいいから、大きなフライを打つ
– メジャー選手のような構え方でホームランを狙う
最初は戸惑いながらも、だんだんと打球が飛ぶようになりました。いい当たりが出てくると、子ども自身もびっくりし、そして自信が生まれました。
自信が出ると、さらにスイングも良くなります。最後には今まで打ったことのない打球が飛び、その子は心から喜んでいました。
言葉の力が持つ影響力
私は特別なアドバイスをしたわけではありません。もともとその子には強い打球を飛ばす可能性があったのです。ただ、大人の何気ない言葉が、その可能性を封じ込めていただけでした。
プロ野球選手なら監督の指示に従うのは当然ですが、小学生、中学生、高校生は可能性を広げる時期です。本当に自分がなりたい選手を目指して練習することが大切だと思います。
親として気をつけたい言葉の選び方
野球だけでなく、普段の生活や人生において、子どもの可能性を狭めてしまうような発言には注意が必要です。
大人からの言葉で、子どもは「自分はそんな人間なんだ」と思い込んでしまいます。
「ダメだ」「無理」「現実を見ろ」「考えが甘い」
このような否定的な言葉は、人間の可能性を失わせる危険な言葉です。
根拠があっての否定なら理解できますが、多くの場合は根拠もなく、自分の経験や何となくの感覚で否定してしまいがちです。
肯定的な言葉で可能性を広げる
子どもの可能性、そして私たち自身の可能性をもっと広げるために、否定的な言葉ではなく肯定的な言葉を投げかけることが大切です。
「お前はそんなバッターではない」
「お前はこういうバッティングをしろ」
このような、子どもの可能性をつぶすような発言をしていないか、今一度見直してみてください。子どもたちの無限の可能性を信じ、それを伸ばしてあげることこそが、私たち大人の役割なのです。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ):ママの不安に寄り添う心のサポーター
元社会人野球選手として10年間現役を続け、都市対抗野球全国大会優勝などの経験を積みました。現在は「頑張るスポーツキッズを支えるママ」の立場に立って、皆さんの心に寄り添いたいと思っています。子どもの成長への不安、チーム内での人間関係、他の保護者との付き合い方など、スポーツキッズママならではの悩みに、選手時代の経験を通じて寄り添います。
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