こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「練習で質より量はもう時代遅れ」についてお話ししていきます。
■長時間練習が当たり前の時代
「質より量」と言われていた時代があります。私も野球をやっていたころは当然、質より量の時代でした。だからとにかく数多くバットを振れ!!数多くボールを捕れ!!数多く走れ!!それが当たりまえのように叫び続けられていました。練習時間も早朝から夜遅くまで続きました。
本当に野球以外のことをやった記憶がないぐらいです。とにかく練習をしました。イヤ、やらされたといった方が正解だと思います。とにかく練習時間は長いのが当たり前でした。しかし、少し前から変化が起こっています。「そんなに練習しても意味がない」「量より質が大事」「効率の良い練習が必要」
といった具合に一昔前のように長い時間練習したり、たくさんの数を振ったり、投げたりする練習は必要ないのでは?と言った声が多く聞かれるし、実際に練習量を減らして短時間で練習するチームもあると聞きます。
■子どもたちには数多くはやらせない
「量より質」「効率化」といったことはどうなんだ??と賛否両論があると思います。私はどう考えているのかというと、私は子どもたちに決まって話すことがあります。それは、素振りをしないことピッチング練習をしないことです。
これだけを聞くと「えっ?」と思うかもしれないですが私は、素振りを何百回と振ることに意味を感じないし何百球と投げ込むことに意味はないと思っています。と言うことは「量より質」なのか!!というと、いえいえ!!私は絶対に練習量は大切だと思います!イヤ!!思いますではなく絶対に必要です。じゃ「質より量」なんだ?それもまた違うんですよね(笑)どういうことなのか!!
私が子どもたちに素振りをやらせない球数を投げさせないのはしっかりと基礎ができていない、あるいは間違ったスイングやフォームで何百球と振ったり投げたりしたら間違いなく、悪いフォームが身について打てなくなったり投げれなくなってしまいます。
そして、成長過程の子どもたちに何百球と素振りや投げさせたら間違いなくケガをします。だから私は子どもたちには正しいスイング、正しいフォームが身についていない時にはむやみやたらに振らせたり投げさせたりはしないのです。
ちなみに話はそれますが球数制限の問題がありますよね。7日間で500球でしたか?私は球数制限を設けてもケガをする選手は出てくると思うですよね。今よりは多少、ほんの少し減るかもしれませんが根本的にはなくならないと思います。
なぜかって?球数制限をするのもいいですが、やっぱり正しいフォーム、ケガをしないフォームというのもしっかり身に付けさせないと悪いフォームで投げたらいくら球数制限があるといってもケガをしてしまいます。指導者はやはり正しい投球動作や正しい予防、治療知識というものをしっかり勉強する必要があると思います。
■練習量は必要!
と、話はそれましたが、私は練習量は絶対に必要と思っています。ただし、正しいフォームや身体がしっかり出来上がってからの話で、まだ身体が出来上がっていない子どもたちにはケガをする可能性もあるし、フォームが定まっていないこともありむやみやたらに長い練習はさせないほうがいいと思っています。
しっかりと身体が出来上がりフォームもある程度定まったら、それを身体で覚えるぐらいに練習することは必要です。それこそ何百スイングなんていったら「は?」ですよ。1日1000本!!バットと手が離れなくなるまで振り続けることも大事でしょう。意識が遠くなる、吐くまでボールを追いかけることも大事です。
効率や質ももちろん大事です。しかし、そうだからと言って練習量を少なくするというものではないでしょう。効率的に上手くなることはあり得ません。効率的にできたならそれを繰り返し量をこなせばさらに上手くなるんですから!!
■「たったこれだけで」の言葉に騙されない
たった数回で上手くなった…たった数日でホームランバッターになった…
こんな言葉で募集をしている野球教室や悪質なアフェリエイターが多くいますが、そんな簡単に上手くなったり打てるようになったら逆にプロから指導者として声がかかるでしょ!!
簡単にとか、楽にとか書いてあるほど「詐欺」にあいます。これは間違いなく言えることです。
確かに私も教えている立場ですが1回指導しただけで次の試合でヒットやホームランを打てる子どももいます。しかし、多くの子どもたちは続きません。1試合、2試合打てたとしても続けて打ち続けることができないのです。それをあたかも打ち続けることができました!みたいなことを言っている輩がいますが‥‥おっと!これ以上は…
と、ま~話を戻しますがとにかく練習量は必要です。正しいフォーム、基礎体力が出来上がったら何回も繰り返し身体で覚えるように練習してください。じゃ身体が出来上がっていない子どもたちや正しいフォームが身についていない子どもには練習はあまりさせないほうがいいのか?
■打つ投げる走るだけが練習ではない
野球は打つこと、投げること、走ることだけが野球ではありません。また、身体を動かすことだけが練習だけではありません。頭を使うことも立派な練習方法です。最近ではYouTubeも非常に学べる教材になっています。
私は子どもたちに「自分ノート」というものを書いてもらっています。この「自分ノート」は自分の素直な気持ちとしっかり向き合うためのノートです。決して親や私には見せてはいけない自分だけのノートです。こういったノートを書くだけでも自分の才能に気づいたり自分が何をしたらいいのか?どんな練習が必要なのか?そう言ったことに自分で気づけるようになります。
むやみやたらに「この練習をやっておけ」と指導するのは指導者として放棄しているのと同じなんですよね。なんでこの練習が必要なのか?なぜ、このフォームがいいのか?しっかり理由を教えてあげないとそれこそ意味のない練習になってしまうんですよ。
「考えさせる練習」と言いますが、子どもたちは何を考えていいのか分からないのです。そこも指導者が教えてあげて繰り返し繰り返し反復させて考えることも覚えていくのです。やっぱり、練習量は必要ですよ。
プロに限らず社会人野球でも長く野球を続ける選手はよく練習しますし身体を鍛えていますよ。本当に身体が丈夫です。効率のいい、質のいい練習を何度も繰り返し練習量を増やしていけば長く野球選手として活躍できますよ。
それでは、今回は以上にします。
どんな練習をすればいいのかとお悩みの方【先着10名限定】で無料で個別相談させていただきます。野球に対するお悩み、子どもの上達でお悩みの方は是非、お問い合わせください。
この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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