こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「野球に対する価値観の違い」というテーマでお話をしていきます。
私はこのブログでも指導者にも子どもたちにもよく言っていますが「勝利至上主義」を否定しています。長時間の練習、勝つための非常な選手起用、勝つための手段を選ばない作戦、厳しい練習、聞いていて嫌になる指導者の罵声、優勝のことしか考えていない指導者、そう言ったことを否定してきました。
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ただ、皆さんには勘違いして欲しくないことがあります。「勝利至上主義」を否定しているのはあくまで私の今現在の野球に対する価値観であることです。社会人野球選手を経験し、引退後に社会を経験したくさんの子どもたちを見てきた経験で「勝利至上主義」を否定しているのです。何度も言いますがあくまで私の今の価値観なのです。
私の考えに賛同してくれる多くの方もいますが多くの人が私と同じ野球に対する価値観が同じだから賛同してくれるのです。
しかし、私の考えに「反対」する人も多くいることも事実ですしそういった方とお話をしたこともあります。熱く語り合うこともありますし長い時間語り合うこともあります。その時私はどう言ったことを話すかというと受け入れるだけです。「そうなんですね」と基本否定はしません。
あまりにもひどいことを指導している場合やそれは子どもが可哀想でしょ!的なことをしていればちゃんと否定して納得させますが、それ以外のことはあまり否定しません。
こういうことを言うと「おいおい!いつもそんな指導者はいらないとか言ってるじゃないか!」とか「勝利至上主義で野球をやっても子どもは面白くないと言っているじゃないか」という声が聞こえてきますが、全くその通りですし考え方は全く変わりません。
ただ、これは「価値観の問題」なんですよ。もし、今私が教えている子どもたちのチーム監督、指導者が「勝利至上主義」で野球をしようものなら私は全力で辞めさせますよ!監督や指導者の考え方を変えさせるか子どもにチームを変えさせると思います。
それはなぜかというと、私の今現在の野球に対する考え方が「勝利至上主義」ではなく「野球を楽しく長く続ける」という考え方、野球に対する「価値観」だから私のところに集まる子どもたち、親、指導者なども私と同じ価値観だからです。
同じ価値観で野球をやりたいと思っている人が集まるから「勝利至上主義」で野球をするチームには入れたくないですし、そんなところで野球をやって欲しくないのです。「勝利至上主義」のチームで野球をやれば絶対と言っていいほど「潰されます」。しかも潰しておいて「私たちは何も悪くない、潰れた子どもが弱いからだ」などと言い勝手に突き放します。
私はそう言って潰された子どもたちを何人も見てきました。そういう経験、思いがあるから今は子どもたちには野球を楽しく長く続けて欲しいと本当に思うのです。私と同じ価値観の人が集まってくるから「野球を楽しく長く」するために子どもたちにどうすればいいか教えています。
しかし、もし私が野球を始め甲子園を目指し、そしてプロになることを夢見ていた小学生、中学生の頃に今の私と出会い、私のところで野球を教えてもらいたいかと言うと…
今の技術は欲しいなと思いますが(今の技術を小学生で身に付けたら間違いなく松井秀喜級のバッターになっていましたね…多分…)あの頃の私はきっと教えて欲しいとは思わないでしょう。
なぜか…
甲子園を目指しプロ野球選手を夢見ていたあの頃は「勝つことが全て!勝つためには厳しい練習に耐えることが必要」と思っていたからです。
練習中に笑顔はいらない、休憩する暇があったらバットを振る、限界を超えるまで走る、倒れるのは自分が弱いからだ、弱音は絶対に言わない、野球以外考えれない。そういう価値観で野球を続けてきたのでその頃の私が今の自分を見たら「おい!なに甘いこと言ってるんだよ!そんなことじゃ甲子園もプロもいけない」と言っているでしょう。
今でもその考え方は残っていますから自分に対してはものすごくストイックになります。追い込みます。それが良いのか悪いのか分かりませんし、そう言ったことを乗り越えてやってきたから社会人野球で10年も続け首位打者を取れたのか、そう言った考え方だったからプロに行けなかったのか分かりませんが…
余談ですが、私はよくチームの監督やコーチをやってくださいと依頼が来ますがいつも断っています。理由はいくつかありますが、もともと「自分に厳しく」と言う考えがあるので監督になり教えるとなるともしかしたら「勝利至上主義」になってしまうからです。勝つために徹底的に効率よく練習しますし徹底的にデーター分析させますし、数字で野球をします。そんな野球が面白いのかと思っていますので私は監督やコーチは引き受けないのです。
「勝利至上主義野球」や「管理野球」がやりたい、そう言った野球が楽しい!と思う子どもや親たちはそちらの野球をやってもらえばいいのです。「勝つこと」に喜びを感じる子どもたちや親たちもいるはずです。だから私は「勝利至上主義」は私には合わないけどそう言ったチームがあっても良いとは思います。
最後に私が一番否定していることは「上から叩け」「フライをあげるな」「腕を振って走れ」「身体で止めろ」「正面に入って捕れ」という理論も分からず説明もできない指導者たちを断固として否定します。こういった考え方の監督、指導者と話し合いをした時は徹底的に論破しますし、実践させて証明させます。
このような悪しき既成概念、思考を持っている人は否定するレベルではなく「悪しき既成概念を心と頭の中から完全に除去、消毒」させます。
あなたは野球に対する価値観を持っていますか?あなたの持っている価値観で野球ができる環境をさがしてそこで野球をする方が楽しいに決まっています。
是非、野球に対する価値観を今一度見直して今の環境を見直してみましょう。
それでは、今回は以上にします。
今のチームの考え方ややり方に違和感があると悩みの方【先着10名限定】で無料で個別相談させていただきます。野球に対するお悩み、子どもの上達でお悩みの方は是非、お問い合わせください。
この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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