バットを最短距離で出せは間違い?

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「バットを最短距離で出せは間違い?」というテーマでお話をしていきます。

■バットを最短で出す?

 

私が野球少年だった頃からよく言われてきたバッティングの基本はバットを最短で出せ!上から叩け!後ろ肩を下げるな!バットのヘッドを立てろ!と言われてきたのでいわゆるダウンスイングが身についてしまいました。バットを最短で出せ!上から叩け、後ろ肩を下げるな、このようなスイングをさせて打てなくなった選手を私は多く見てきました。

 

バットを最短で出せ!上から叩け!後ろ肩を下げるな!このようなスイングが間違っていると全否定するつもりはありませんが私の経験や実際に子どもたちに教えている感覚から言うと真逆のスイングをした方がミートする確率も高くなるし、強い打球や遠くに飛ばせる確率が高くなります。

 

先週も私のバッティング教室に初めて参加した子どもたちが数人いました。小学生、中学生と年齢は違いますがみんなおんなじ悩みを持っていました。共通した悩みは「強い打球が打てない」「遠くに飛ばない」「引っ張った打球しか飛ばない」

 

こうなる原因は大体分かりますが私は「いつものように打って」と言いバッティングフォームをチェックします。すると私の思った通りのスイングをしています。ほとんど全員がしています。そりゃ~強い打球が打てないし、遠くに飛ばすことができないなぁ~と言うスイングをします。

 

打ち終わった子どもに「バッティンでいつも意識していること、気をつけていることはある?」と聞くと「バットを最短で」「後ろ肩が下がらないように」「上から叩く」と答えます。

 

■バットを最短で出す理由は?

 

なぜそこを意識しているのか?と聞くと「監督、指導者がそうしろと言われました」と当たり前ですが答えます。その答えが出たら私はいつも言いますが「なぜ最短でバットを出す必要があるのか?」「なぜ肩が下がったらいけないのか?」と聞くと当然、答えれません。監督も指導者も説明せずにただただ、上から叩けだの後ろ肩を下げるなだのと言っているのです。

 

だから私はまず打てるための理論を説明し実践します。難しいことは言わずにこう言うバットの軌道が打てると実践して見せてあげます。そう考えると上から叩け、後ろ肩を下げるな、バットのヘッドを立てろ、最短で出せと言うスイングをすると打てる確率が下がる、極端に確率が下がることを理解してもらいます。

 

上から叩けや後ろ肩を下げるな!などと言われ続けてきた選手にはまず大振りになってもいいからホームランを狙って打て!しかも場外ホームラン!とアドバイスします。そうするとみんないいスイングになるのです。実際に強い打球を打てたり、打球も飛ぶようになるのです。

 

■打球が飛ばないなら真逆のスイングを!

 

次に、今度はバットをセンターに投げる感覚でホームランを狙って!とアドバイスをします。最初は戸惑いながら打ち方が分からないから打球は飛びませんが、バットを投げるコツを覚えると今までセンターに強い打球やセンターに大きな打球を打ったことがない選手がどんどんと打てるようになるのです。

 

これには本人はもちろんお父さん、お母さんまでもびっくりです。今まで試合でも練習でも打ったことがない打球を連発で打てるのですからびっくりです。打てるようになるのは当たり前です。なぜなら私が教えているからです!と言いたいですが私でなくても打てる理論を知っていれば打てるようになるのです。

 

正しい理論と練習を繰り返せば誰でも打てるようになるのです。打てないのは教えている監督、指導者が理論を知らないからなのです。

 

■一朝一夕には完成しない

 

余談ですが!よくこのようなことを聞いたり見たりしませんか?「たったこれをしただけでホームランが打てるようになる」「今まで補欠だった自分がいきなり4番で主力選手になった」「野球経験のない私が打てる選手を育てた」などなど・・・ハッキリ言いますが野球を舐めてるんじゃないよ!ですよ。

 

ほとんどがアフェリエイトとかそう言った類のものですが野球経験のない人がどうやって教えるのか不思議でなりません。打席での0.01秒の間とか変化球に対応する視覚とか、打席での足の感覚、球場の雰囲気、相手ピッチャーとの駆け引きなど、感じたことないのにどうやって説明するんでしょうか?俺に教えてくれよ!

 

0.1秒スタートを早くするために、0.5秒スライディングを早くするために、50メートル5秒8で走るためにどれだけの勉強と練習と失敗と悔しさを味わってきたのか!!!そう言った事を経験してきた人しか教えることができない特別なものを持っているのです!!!

 

すみません。ついつい感情的になってしまいました。

 

ちょっとやっただけでも確かに打てるようにはなりますよ。でも野球ってそんなに簡単なものではないのです。それを続けていくことが難しいのです。そのために正しい練習、トレーニング、メンタルなどがあるのですから、簡単に打てるとか、簡単にうまくなるなどと経験したことがない人が言うと腹が立ちます。

 

あまり書いていると氣が収まらなくなるのでここでやめて話を戻しましょう。

 

いくら私が教えて打てるようになったからと言っても所詮はバッティングセンターの球ではあるし、ちゃんと教えれる人がいて的確なアドバイスを伝えれるから打てるのです。その場は打てるのです。これを継続するために日々の練習が欠かせないのです。

 

■レベル軌道スイングを覚える練習方法

 

では、ここで一人でもバットスイングの確認、良いスイング軌道ができる練習方法の一つをお伝えします。

 

ネットに向かってバットを投げる練習方法です。ですが私はバットを投げることはおススメしていません。自分が試合や練習で使っているバットを投げることは絶対にやめてください。もし、バットを使って投げるのであれば練習でも使わないようなバットなどを使ってください。もし、バットがなければ木の棒やほうきなど投げてもいいようなものを使ってください。

 

まずはネットに少し近づいてバット(棒)を投げてください。投げたバットはどこに飛んでいきましたか?センター方向に飛んでいきましたか?それともレフト方向?ライト方向?

 

今まで上から叩くことや最短で出すこと、後ろ肩を下げすに打つことを意識して打ってきた選手はバットが(右バッターの場合)レフト方向に飛んでいきます。それもネットに当たらず地面にバットが飛んでいきます。それは当然です。最短や上から叩くことを意識したスイングはドアスイング(バットのヘッドが自分の身体の外側から内側に向かうスイング軌道)になるので当然バットはセンター方向には飛んでいきません。

 

普通に自分のスイングをしてバットがセンター方向にしかもネットの上にバットが飛ぶようになるとレベル軌道のスイングになります。さらにはバットのヘッドが自分の身体の内側から外側に向かっていく軌道、いわゆるインサイドアウト軌道でスイングすることができます。インサイドアウト軌道でスイングすることができればミートする確率も強い打球を打つ確率も打球を飛ばせる確率も上がっていきます。

 

私も経験しましたがドアスイングの人がいきなりバットをセンターに投げろと言われても全くできません。できないと言うかどうやって投げるの?になります。理解できないのです。でもどうすればバットがセンターに飛ぶのか考えて練習をすればできるようになります。自分で考えながら練習をすることがとても大事なんです。

 

これができるようになって私も打ち続けることができましたし打てるコツが掴めました。どうすればセンター方向にバットが飛ぶのか?そのための練習方法はいくつかありますが、文章だと伝わりにくいので私のYouTube動画でいろいろとお話していますのでそちらも参考にしてみてください。

 

私のYouTubeチャンネルはコチラからどうぞ↓↓

野球上達の練習方法を伝えるYouTubeチャンネル

 

それでは、今回は以上にします。

 

バットを最短で出せ!上から叩け!後ろ肩を下げるな!と言われて全く打てなくなったとお悩みの方【先着10名限定】で無料で個別相談させていただきます。野球に対するお悩み、子どもの上達でお悩みの方は是非、お問い合わせください。

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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