苦手なことは克服しなくていい!得意を伸ばそう

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「苦手なことは克服しなくていい」というテーマでお話をしていきます。

前回の記事で「弱点克服と得意を伸ばす」について書きました。まだ見ていない方はこちらをどうぞ→弱点克服と得意を伸ばすについての記事はコチラから

 

この記事に対しての感想、ご質問がものずごく多かったので改めてここで詳しく解説をしていこうと思います。もっとも質問が多かったのは「得意なことを伸ばすことで短所が克服できると言うことは納得できるのですが、バッティングは得意だが守備が苦手な場合にはどのように克服するのでしょうか?

 

例えば打撃は得意だが守備が苦手な子どもがレギュラーとして試合に出るにはどうしても守備が問題と言う場合は弱点を克服するしかないと思うのですがこの場合どのように克服すればいいのでしょうか?」内容や書き方は多少違いがありますがこう言った質問が多くありました。質問された方にはほとんどと言いますか全く同じ回答をしています。それもそのはずです、私の中ではブレがないのでいつ誰に聞かれても同じような回答をします。

 

では、私がみなさんにした回答を言います。私の場合で例えます。私がバッティングには自信もあり長短打打てる3番バッターです。しかし、私は守備が苦手でサードを守っているのですがエラーも多く守備は安定していません。そんな私がレギュラーとして試合に出続けるためにはどうすればいいのでしょうか?

 

私ならさらにバッティングを磨きます。確実性を磨きホームランを打てるバッターになるように練習します。守備の練習は今の場合だと練習しません。家に帰ってもバットを振るでしょうし自主練でも捕球練習や基礎練習はほとんどしないでしょう。

 

こう書くと質問の返答にもありましたが、「いくらバッティングが良くても守備が下手ならレギュラーにはなれないのでは?」「バッティングだけだと監督に信頼されないのでは?」と言った返答が多かったですし、これを読んでいるあなたもそう思ったかもしれません。

 

では、なぜ私がさらにバッティングを磨くことをするのか。チームの監督の方針などもありますが、どんなにうまい選手でもいきなり野球部に入団してすぐにレギュラーとして試合に出続ける選手はいません。元巨人の松井秀喜さんや日本ハムの清宮幸太郎選手ぐらいの選手ならすぐにレギュラーとして試合に出れるかもしれませんが、ほとんどの選手はいないはずです。

 

そのほとんどの選手が最初はワンチャンスだけもらうことができるのです。

 

例えばバッティングが得意な選手がいきなり代走や守備固めで試合に出ることはありません。バッティングが得意ならほとんどの場合が代打で使われます。そのワンチャンスでいかに結果を出せるか。さらに結果を出しても次も代打でのワンチャンスになります。そのワンチャンスをもらい結果を出し続けて監督に信頼されて「次の試合はスタメンで使ってみようかな」と思うのです。

 

スタメンで出てレギュラーとして試合に出れるようになってから守備を練習すればいいのです。

 

私は社会人選手になってレギュラーと呼ばれる選手の打撃を見て「これは勝てないや」と思いました。それもそのはずで私が所属していたチームは全国でも上位に入る打撃力を誇っていたのです。当時は金属バットを使用していたこともありますが1試合平均7点ぐらいは取っていました。そんな打撃を誇るチームで私が生き残ろうと打撃を磨いていたらすぐに「クビ」になっていました。

 

私は走塁と守備が得意でしたのでまずは守備範囲の広い選手、盗塁成功率が高い選手になるために得意なことを磨き上げました。最初は主に守備固めや代走として使われることが多かったのですがやはり社会人野球はレベルが全く違うのですぐにワンチャンスを掴むことが私はできませんでした。

 

社会人野球はプロ野球と同じで勝つことを求められます。勝つためにはチームは「勝ちに貢献できる選手」だけ必要と考えます。ですからワンチャンスと言うものはそうそう巡ってきませんし、ましてやそのワンチャンスで結果を出せなければ評価は簡単には上がりません。だから絶対にワンチャンスをものにするために得意なことをさらに伸ばすために練習するのです。しかも徹底的に練習し誰にも負けないぐらい練習します。

 

実際に私が社会人野球選手の時に全国屈指の打撃力を誇るチームでしたが失点は多くありました、エラーも多くありましたがレギュラーと呼ばれていた選手は自主練や夜間練習で守備の練習をしている選手はいませんでした。全員が打撃練習をしていました。しかも徹底的に練習していました。誰にも負けないぐらい練習するからそれが自信となって試合でも打てるし、打てるから自然と守備もうまくなるのです。

 

私も最初は守備固めや代走で使ってもらいワンチャンスをもらい結果を出してきまいた。ここで1点も与えられない大事な場面では私が守備固めとして入り外野の間を抜かれそうな打球を捕球する。またここで追加点が欲しいからランナーを2塁に盗塁で行かせたい場面では代走で出て見事に盗塁成功させる。

 

こう言ったワンチャンスをもらい結果を出して監督も「スタメンで使ってみるか」となるのです。しかし、ここで安心はできません。スタメンで出ても守備や走塁は誰にも負けませんでしたがバッティングは強打者がゴロゴロいるのです。2打席凡退したら交代。チャンスの場面で交代。こう言ったことは何度も経験しました。

 

スタメンで出れるようになってから私の場合は打撃練習も徹底的に練習しましたし私がレギュラーとして出るにはどうすればいいか考えました。考えた結果、長打を捨てて出塁率を高めるためのバッティングスタイルに変えてさらに練習を徹底的にしました。

 

そうすることで長打は無くなりましたが出塁率がものずごく上がりました。出塁率が上がったために得意の走塁を活かすことができ、監督からの信頼も得ることができて例え打席凡退でも変えられることは無くなりましたしチャンスの場面でも変えられることはありませんでした。

 

チャンスの場面で私が打たなくても次のバッターの方がバッティングはいいので返してくれるのです。だから私はファーボールでもデットボールでもいいので塁に出ればいいだけなので打席では気が楽でした。

 

私の昔話になりましたが話を戻しましょう。誰でも最初はワンチャンスなのでそのワンチャンスで結果を出すために得意なことを徹底的に誰にも負けないぐらい練習すればいいのです。だからこの記事を見ているお父さん、お母さん、子どもの弱点や弱いところを指摘するのでなく得意なこと上手くできるところを見てあげて褒めてあげましょう。

 

私はよくバッティングセンターでバッティング指導をしていますがほとんどの指導者やお父さん、お母さんは悪いところしか指摘しません。「ダメ!」「こうしろ!」しか言いません。しかもほとんどの場合が間違った教えをしています。見ていて「あーあ可哀想」としか思いません。

 

「別にそこは指摘するようなことじゃないのに」と思うぐらい間違っています。まーほとんどの指導者がバッティング理論を知らずに見よう見まねで教えたり、古い経験だけで教えているので仕方ないのですが・・・

 

理論が分からないから褒めれないし教えられないと言う人もいますが教えられないならただ、褒めてあげればいいのです。「すごいね」「うまくなったね」と言う言葉だけでそれだけで子どもは上手くなるのです。

 

ワンチャンスで結果を出すために得意なことを徹底的に磨いていきましょう。

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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