「うちの子、自主練しない…」3つの声かけNG例と子どもが自ら動き出す魔法の見守り方
「練習しなさい!」と言うほど渋々やる子ども…実はママの声かけが逆効果かも。野球レッスンで聞いた子どもたちの本音から見えた、自主練習を嫌がる本当の理由と、子どもが自ら動き出す3つの関わり方をお伝えします。スポーツキッズママの悩みに寄り添う実践的アドバイス。
「練習しなさい」と言えば言うほど、子どもが遠ざかっていく
「チームの練習だけじゃ足りない。家でも自主練習してほしいのに…」
そう思いながら、ゲームばかりしている子どもを見てイライラが募る。ついに我慢できず「いい加減練習しなさい!」と怒鳴ってしまう。渋々バットを握る子どもの表情は暗く、やる気のない素振りを見てまた怒ってしまう。
「野球が好きって言ってるのに、なんで練習しないの?」
「上手くなりたいって言ってたのに、どうして動かないの?」
その気持ち、本当によくわかります。子どもの成長を願うからこそ、もどかしさが募りますよね。でも実は、その「練習しなさい」という言葉そのものが、子どもの心を練習から遠ざけているかもしれません。
いただいたご相談
子どもが家で自主練習をしません。チームの練習よりも自主練習の方が成長できると思っているのですが、子どもはゲームや他の遊びばかり。「いい加減練習しなさい」と怒りながら伝えると渋々、自主練習をする感じです。しかし、表情を見ても面白くなさそうだし、やる気が見られない。そんな姿を見てまた私が怒ってしまう。子どもも野球が好きだし上手くなりたいと思っているのですが、自主練習はしない。どんな言葉をかければ自主練習をしてくれるのでしょうか。
子どもたちの本音が教えてくれたこと
実は私、野球レッスンで子どもたちに直接聞いてみたんです。「家で練習したくない理由って何?」って。すると圧倒的に多かった答えが、こんな本音でした。
「練習したいけど、イチイチうるさい」
「練習していてもあーだこーだとゴチャゴチャうるさい」
「ダメなところばかりしつこく言ってくる」
衝撃でした。子どもたちは練習したくないわけじゃない。ただ、練習すると待っている「あれこれ言われる時間」が嫌なんです。
多くのママが陥る3つのNG声かけは、「練習しなさい」という強制的な言葉、「ここもダメ、あれもダメ」という複数の指摘、そして「どうしてできないの」という否定的な言葉です。これらは子どもの心に「練習=怒られる時間」というイメージを植え付けてしまいます。
子どもが自ら動き出す3つの関わり方
1. 「練習しなさい」を封印し、環境を整える
強制的な言葉を使わない代わりに、子どもが自然と練習したくなる環境を整えましょう。
具体的には、バットやグローブを子どもの目につく場所に置いておく。リビングの隅でも、玄関でもいい。「そういえば、今日コーチに言われてたこと、どんなことだったっけ?」と会話の中で自然に話題にする。
あるママは、夕食後に「ちょっと外の空気吸いたいな」と庭に出て、たまたまバットを素振りしてみせたそうです。すると子どもが「俺もやる」と自然と出てきた。これは「一緒に」というエネルギーが子どもの心を動かした例です。
大切なのは、「練習させよう」という意図を手放すこと。すると不思議なことに、子どもは自分から動き始めます。
2. 「一点集中の褒め言葉」で子どもの心に火をつける
一緒に練習を見る時は、観察ポイントを一つだけに絞ります。
例えば、コーチから「ステップの時に軸足に体重を乗せて」と言われていたとします。練習前に「今日はコーチに言われてた軸足に体重を乗せるやつ、一緒に確認してみようか」と伝える。
そして子どもが素振りをしたら、軸足だけを見る。できていたら「今の、軸足にしっかり体重乗ってたよ!」と具体的に褒める。できていなくても「さっきより軸足に体重が乗ってきたね」と変化を認める。
他の部分、例えば肘が下がっていても、頭が動いていても、この日は何も言わない。これが「一点集中」です。
あるママは毎回見るポイントを変えて、月曜日は軸足、水曜日は後ろ腕、金曜日はフォロースルーと決めていました。すると子どもは「今日はどこ見てくれるの?」と聞いてくるようになったそうです。
3. 「笑顔の見守り」で子どもの自主性を育てる
一点だけ褒めたら、あとは笑顔で見守る。これが最も難しく、最も大切なことです。
子どもが間違ったフォームで振っていても、「あ、そこ違う」と口を出したくなる気持ちをグッと堪える。代わりに「頑張ってるね」「いい汗かいてるね」と存在そのものを認める言葉をかける。
ある子どもは「ママが黙って見てくれるようになってから、自分で考えるようになった」と言っていました。「ここ、こうした方がいいかな」と自分で試行錯誤し始めたそうです。
信じて待つ。これは何もしないことではありません。子どもの力を信じるという、とても積極的な関わりなんです。
ママが変われば、子どもも変わる
「言わなきゃ」を手放すと見えてくるもの
多くのママが抱えている「言わなきゃ」「教えなきゃ」「やらせなきゃ」という思い。これは実は、子どもへの愛情から生まれています。でも、この思いが強すぎると、子どもは「ママの期待に応えなきゃ」というプレッシャーを感じてしまう。
あるママは、毎日「練習した?」と聞くのをやめたそうです。最初の3日間は不安で仕方なかった。でも4日目、子どもが自分から「ちょっと外で素振りしてくる」と言って出ていった。1週間後には、自分で練習メニューを考えるようになったそうです。
ママが「やらせよう」というエネルギーを手放したとき、子どもの中にある「やりたい」というエネルギーが表に出てくる余裕が生まれるんです。
子どもの中の「種」を信じる
子どもが「野球が好き」「上手くなりたい」と言ったこと、それは心からの言葉です。その気持ちは、種のように子どもの心の中にちゃんとあります。
ただ、その種が芽を出すタイミングは、子ども一人一人違う。ママが水をやりすぎたり、掘り返して「まだ芽が出ないの?」と確認したりすると、かえって芽は出にくくなります。
適切な距離で、温かく見守る。太陽の光のように、ただそこにいて照らしてあげる。そうすれば、種は必ず自分のタイミングで芽を出します。
「完璧な親」より「穏やかな親」
私は個別相談で多くのママたちと話してきました。その中で気づいたことがあります。
子どもが一番伸びるのは、ママが「完璧な指導」をしている時ではなく、ママが穏やかに笑顔でいる時なんです。
「今日はゲームばっかりで練習しなかったけど、まあいいか」
「フォームが変だけど、本人が楽しそうだからいいか」
こう思えるようになったママたちの子どもは、不思議なことに自分から練習し始めます。なぜなら、家が「安心できる場所」になるから。安心できる場所があるから、子どもは外でチャレンジできる。失敗しても帰る場所があるから、思い切って練習できる。
ママ自身が楽になる
ママが変わることは、実はママ自身が楽になることでもあります。
「言わなきゃ」「やらせなきゃ」という思いを手放すと、子どもとの時間が楽しくなります。練習を見守る時間が、イライラの時間ではなく、子どもの成長を感じる幸せな時間に変わります。
そしてママが楽になると、その空気感は子どもにも伝わります。子どもも緊張から解放されて、本来の力を発揮できるようになるんです。
ママが変われば子どもも変わる。それは、ママが無理に変わろうとすることではなく、「このままでいいんだ」と自分を許すことから始まります。
一人で抱え込まないでください
子どもの自主練習、チームでの様子、ママ自身の関わり方の悩み…スポーツを頑張る子どもを持つママの悩みは尽きませんよね。
もしあなたが今、「これでいいのかな」「他にどうすればいいんだろう」と迷っているなら、一人で抱え込まないでください。私は野球レッスンや個別相談で多くのママたちと関わり、たくさんの気づきをいただいてきました。
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この記事を書いたのはこんな人

沖増茂伸(おきますしげのぶ):ママの不安に寄り添う心のサポーター
元社会人野球選手として10年間現役を続け、都市対抗野球全国大会優勝などの経験を積みました。現在は「頑張るスポーツキッズを支えるママ」の立場に立って、皆さんの心に寄り添いたいと思っています。子どもの成長への不安、チーム内での人間関係、他の保護者との付き合い方など、スポーツキッズママならではの悩みに、選手時代の経験を通じて寄り添います。
一緒に、お子さんの成長を見守りながら、ママ自身も笑顔でいられる毎日を作っていきましょう!
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