勝利至上主義の考え方が身についてしまった選手に起こりえる弊害

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「勝利至上主義の考え方による弊害」についてお話ししていきます。音声で聞きたい方は、 コチラのstand.fmのアプリまたはYoutube音声で ぜひお聞きください↓↓

 

 

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■人間は勝負が大好き

 

昔と違って今は勝利至上主義は悪いというような考え方の人も多くなっています。相手に勝つことを絶対的な目標と考え長時間の練習による心身への悪影響や時には行き過ぎた指導で選手への体罰などが問題視されています。確かに体罰というのは傷害であり暴力行為なので犯罪になります。そういう意味でも無くした方がいいと考えていますが

 

今回は視点を変えて勝利至上主義の考え方が身についてしまった選手に起こりえる弊害についてお話をしていきたいと思います。私たちの魂のひとつの気質として「勝負が好き」と言う気質があります。なぜ勝負が好きなのかと言うと突き詰めて言うと優越感だったり達成感と言ったものを感じたいからなんです。

 

私たちの魂と言うのはいろいろな感情を味わい楽しんでいます。その中で勝負というものが楽しむ要因の一つになってきます。なぜなら、勝つと嬉しい、負けると悔しい。勝つと優越感、負けると劣等感、そんな感情を行ったり来たりを堪能できるからです。

 

多くの人は最初から負けたいって思う人はいないと思うんです。私も負けたいと思いません。負けたいって思う人は負けることで得られるメリットとか得るものがあってそこがちゃんと見えている人なんだと思います。でも基本的にはやっぱり多くの人は勝ちたいって思うはずなんです。

 

私も試合では勝ちたいと思っていますしピッチャーに勝ちたい、ホームランを打ちたいという思いで今でも草野球をやっています。野球の試合に限らずスポーツにおいて勝ち負けと言うのは重要になってくるわけです。

 

それっていうのは先ほども言ったように魂の気質、魂が求めている感情を得るための1つの重要な要素になってくるからこそなかなか勝ち負けを手放すことができないというのもあります。

 

試合での勝ち負けにこだわることが別に悪いということではないですがこの勝ち負けにこだわりすぎる、タイトルにあるように勝利至上主義の考え方に偏りすぎてしまうとこの先の人生に弊害をもたらす危険性があるんです。

 

■勝ち負けにこだわる人生

 

それはどういうことかと言うと、勝利至上主義の考えというのは勝つことが最大の目的で負けることは許されない、負けることは悪いこと、負けること恥じるべきことというような考え方、思い込みをしてしまいます。

 

それが行き過ぎてしまうと

 

他人のことを許せなくなったり、他人を認めようとしなかったり、他人を批判したり、自分の方が上だと示すマウントを取ろうとしてしまう。こういう考え方になる危険性があります。こういった教育で育ってきた人と言うのは勝ち負けに無意識にこだわってしまいます。

 

私もこういった教育を受けてきたので無意識で勝ち負けにこだわる、負けることは恥ずかしいこと、という考えはまだまだ残っています。プライドだったり、優越感だったり、恐れだったり、負けて惨めになりたくない、負けて恥ずかしい想いをしたくない、負けて見下されたくない

 

そういう感情があって「より勝ちたい、より負けたくない」という思考になってきます。

 

ただ、私の経験から言うとやっぱり勝とうとしている限り負けと言うものが常に追いかけてくるんです。勝ち続けるのが無理であるようにいつかは負けるときがきます。それに勝たないといけないというプレッシャーもかかります。プレッシャーがかかった状態では本当の自分の能力を出すことはできません。

 

さらに、自分の立場が悪くなる、または負けてしまいそうな場合は勝たないといけないというプレッシャーから普段はやらないようなことをやってしまったり、相手に意地悪をしたり、相手を攻撃したり、卑怯なことをしてでも勝ちたい、相手よりも自分の方が上だと見せつけたい、という考え方が相手を傷つけてしまう行為をしたり自分のやったことが非難されてしまうような行動をしてしまうのです。

 

勝利至上主義で勝つことが目的になってしまうと勝てば優越感だったり喜びを味わえますが、この世の中は表裏一体になっているので優越感があればその反対の劣等感も一緒にやってきます。この劣等感を恐れ続けなければいけないんです。

 

つまり負けた自分、劣った自分、惨めな自分これらから逃げ続ける必要があるんです。そうすると不安や恐怖を抱きながら頑張り続けなければいけないし、無理してでも頑張らないといけなかったりと、いろいろな苦しみを抱えながら生きていかなければいけません。

 

■勝負の土俵から降りる

 

そして、勝ったら勝ったで優越感で相手より自分の方が上だということを見せつけるためにマウントを取ったり、偉そうにしたり相手を見下すような態度を取ってしまう、こういったことを繰り返してしまいます。この繰り返しが心の底から楽しいと思えるのであればそれでいいと思いますが・・・

 

もし、勝利至上主義で勝つことが目的になって劣等感を恐れたり、自分が惨めになることを恐れたり、見下されることを恐れて結局、自分の苦しみになっているのであれば勝利至上主義や勝つことを手放してその土俵から降りてみることをおススメします。

 

土俵から降りるというのは負けてもいい、劣っていてもいい、惨めになってもいい、見下されてもいい、それでも私は私、私の価値は何も変わらない、という自分を大切に無条件の愛で受け止めてあげる。私がよくお伝えしている「あるがままの自分を受け入れる」そういう領域に入るということです。

 

勝つことが正しい、負けることは恥ずかしい、勝つことがすべて、負けることは惨め、そういう土俵に上がらず自分と他人を比べない、競い合わないでその自分をあるがままに受け入れることができたなら本当の意味で楽しめるようになります。

 

勝ったから楽しい、負けたから楽しくないという感覚ではなく勝っても負けても、結果が出ても出なくても、そのことをやっていることが楽しいと思えるようになるんです。今後の人生を豊かにして生きたい、心を満たされる人生を味わいたいと思うのであれば勝利至上主義に偏りすぎる考えを手放してみてください。

 

■まとめ

 

今回は「勝利至上主義の考え方による弊害」というテーマでお話ししてきました。勝利至上主義の考えというのは勝つことが最大の目的で負けることは許されない、負けることは悪いこと、負けること恥はじるべきことというような考え方、思い込みをしてしまいます。

 

それが行き過ぎてしまうと、他人のことを許せなくなったり、他人を認めようとしなかったり、他人を批判したり、自分の方が上だと示すマウントを取ろうとしてしまう。こういう考え方になる危険性があります。

 

こういう考え方が強すぎると他人との争いごとが増えたり人間関係でのトラブルも増えていく可能性があります。勝つことにこだわることは悪いことではありませんが

 

負けること=悪

負ける=恥ずかしいこと

負けること=惨めなこと

 

という思い込みを手放してみてください。その思い込みを手放せたとき相手のことも許せるようになり認めることもできるようなります。それと同時に自分自身のことも許せるようになって認めることができるようになるので、心が満たされる現実も自然と引き寄せることができるようになりますので、勝負の土俵から降りてみてください。

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

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