今まで打てていたのに急に打てなくなった!伸び悩む選手の特徴!

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こんにちは。野球カウンセラーの沖増です。

今回のお悩み相談の内容は

 

今まで打てていたのに急に打てなくなりました。3年生から野球を始めて現在6年生です。4年生から5年生まではホームランも打てて3番を打ったり4番も打てるような選手だったのですが6年生になってから急に打てなくなりました。ホームランも打てずゴロの打球が多くなりました。

 

本人にやる気がなくなったわけでもなく今までと変わらず練習をしていますがどんどん打てなくなってきています。何が原因か分かりませんが本人も相当悩んでいます。真面目に取り組む性格だけにどうしていいか分かりません。何かアドバイスを頂けたらと思います。

 

というお悩み相談にお答えしていきます。

 

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■真面目な性格ほど伸び悩む

 

実際にその子のスイングを見たわけではないので技術的なアドバイスはできませんが数回メールをしてその子の性格などを考えアドバイスができればと思います。まずメールで感じたことはその子どもはものすごく真面目で自分が決めたことを必ずやるという性格です。

 

真面目な性格な子ほど視野が狭くなって自分が「こうだ」と決めたこと以外は見えなくなります。また野球に遊びを取り入れたりちょっとふざけたことをするのを嫌がります。私も現役の頃はそういった性格だったのでよくわかります。

 

真面目が悪いというわけではありません。基本的には真面目にきっちりやるということはいいことなのですが時として真面目過ぎることが悪い方向へ行くことがあるということも確かなことです。おそらく自分の中で野球が上手くなるためにはこうしなければいけない、これはしてはいけないというものがハッキリしていると思います。

 

■視野が狭くなるから伸び悩む

 

またスイングに対しても自分なりの「こうすれば打てる」というものもあります。それが無ければホームランを打ったり3番や4番をずっと打てないと思います。しかし「こうすれば打てる」というものがハッキリあり真面目過ぎれば過ぎるほど「こうすれば打てる」が自分の視野を狭くしてしまうのです。

 

「こうすれば打てる」があって真面目過ぎることは悪いことではないのでは?と思いますが、しかし俗にいうスランプになったときから抜け出すときというのは「遊び心」が必要になってくるんです。もっと言うと今までの自分のこだわり、価値観、思い込み、これが正しいというものをすべて捨てる必要があります。

 

■伸び悩みから抜け出す「遊び心」

 

「これをやったら面白そう」「こうやったらどうなるんだろう」「ふざけて打ってみよう」「当分はバットを持たない」という発想から思わぬヒントをもらってスランプから抜け出すことなんてよくあることです。

 

これは私が社会人時代に経験したことです。言い方に誤解があるかもしれませんが真面目な選手ほどスランプになったらなかなか抜け出せませんが普段から真面目過ぎない選手、遊び心がある選手というのはスランプから抜け出すのも早いのです。

 

私もそうでしたが真面目過ぎる選手は遊び心がありません。こうだと決めたことばかりをずっとやり続けます。それだと新しいアイデアも生まれませんしヒントを得ることもできません。今になって思うことはそういった新しいアイデアやヒントは遊び心から生まれます。

 

■こだわりを手放そう

 

少し私の話になりますが私は今でも草野球で試合に出ています。ありがたいことに4番で出させてもらっているので出るからにはホームランで勝利に貢献したいと考えています。しかし去年の終盤からホームランが打てなくなりました。その理由はホームランを打った感覚、構え方、タイミングの取り方、スイング軌道などにこだわりそのフォームを追い求めてスイングしていたからです。

 

いわゆる私のバッティングに対するこだわりです。シーズンが終わりこれではいけないと今までのこだわりを捨てて遊び心をもってスイング改造に取り組みました。スイングの土台となる部分、私の場合は前足を使うことだけは変えずに後は今までやったことのない構え方、今までやったことのないタイミングの取り方などいろいろなことを遊び感覚で取り入れました。

 

「こうしたらどうなるんだろう」「これをやったらおもしろそうだな」「この選手のここをマネしてみよう」とにかくこだわりを捨てていろいろなことを取り入れていく中で「これはいい感じだな」「これは自分には合わないか」「もっとこうすればどうなるのか」ということを練習でもそうですが試合の中でも試していきました。

 

今年は開幕から9試合ホームランどころかヒットも打てない状態でしたがその中でも「これは自分には合わない」というものは捨て「これは自分に合う」というものを選んでいく中でやっと自分にしっくりくるバッティングフォームを見つけることができ、その結果、ホームランも量産できましたし納得のいくスイングもできるようになりスランプから抜け出すことができました。

 

■真面目な性格は変化を恐れる

 

昨年のホームランを打った感覚にこだわっていたらまだスランプから抜け出すことができていなかったかもしれません。真面目過ぎる選手はこのように打てていた感覚にこだわることが多くあります。今までこれで打てていたので自分のフォームを変えることが怖いのです。「変えて打てなくなったらどうしよう」という不安があるのです。

 

だから今までと同じことを繰り返してしまい現状から抜け出すことができなくなってしまうのです。今まで打てていた感覚やフォームというこだわりを捨てて、そこを遊び心を持って「こうやったらどうなるんだろう」「このフォーム面白そうだな」という遊び感覚でフォームを変えていくことをおススメします。

 

また現役の頃、私はよくやっていましたがバットを握らずバッティングのことを忘れることもおススメします。

 

というわけで今回は「今まで打ててたのに急に打てなくなりました」というお悩み相談にお答えしてきました。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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