コーチングとティーチングどっちがいいの?

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こんにちは。

野球カウンセラーの沖増です。

 

先日のラジオ配信で話した内容をブログに書きました。

 

音声で聞きたい方は、コチラのstand.fmのアプリでぜひお聞きください↓↓

今回は「コーチングとティーチングどっちがいいの?」についてお話ししていきます。

 

まず最初にコーチングとはなにか、ティーチングとは何かを簡単に説明します。

 

本当に簡単に説明するのでこれがすべてではないですが、

 

コーチングというのは、指導者が選手に質問することで選手自身が考えて、自分の中で答えを出すやり方がコーチングで、

 

指導者が選手に対して「こうしなさい」「こうした方がいい」と教える、いわゆる指導するやり方がティーチングと言われます。

 

答えを導き出すのがコーチング、答えを教えるのがティーチングと簡単に言うとかんな感じです。

 

コーチングの例としては例えば野球の場合、ヒットを打つことができなかった選手に対して「今どんな感覚だった」と質問します。

 

そうすると選手は「身体が開いていたと思います」と答えます。

 

その答えに対してまた質問します「どうして身体が開いたと思う」

 

それに対して選手は「ステップする前に後ろ肩が動いてしまいました」と答え、

 

また指導者が質問し、

 

それに対してどうすればいいのか、何をすればいいのかを選手に決めてもらいます。

 

これがコーチングと言われるやり方になります。

 

野球だけでなく仕事でも生き方においても

 

「本当はどうしたいのか」

 

「自分は何を望んでいるのか」

 

「何がしたいのか」

 

そう言ったことを質問することによって自分の本当にやりたかったこと、

 

自分の心の本音に気付かせることがコーチングです。

 

一方、ティーチングと言うのは教えたり、指導するということなので野球の例と同じように打てなかった選手に対して

 

「今のは身体が早く開いていたから、開かないように後ろの肩を出すな」

 

「頭と身体を残したままスイングしろ」

 

「そのためにこういう練習をしなさい」

 

というように、答えを教えて選手は言われたとおりに練習をする。

 

これがティーチングと言われるやり方です。私が現役だった頃はこのやり方です。

 

仕事でも生き方でも

 

「こういう時はこうしなさい」

 

「これは間違っている」

 

「これをやればいい」

 

というように自分で考えるというよりは、

 

すでに経験した人や親や上司から「こうしなさい」と答えを教えられその通りに行動させるやり方がティーチングです。

 

近年ではこのティーチングのやり方よりコーチングのやり方がいいと言われています。

 

その理由の一つに自分で考えるクセをなくしてしまうことと、スポーツ本来の楽しさをなくしてしまうからです。

 

私は社会人野球の時にこの「楽しさ」をなくしたことがあります。

 

例えばバッティングでこんな感じでスイングしてみたいなと思って練習をします。

 

そうすると練習しながら

 

「今のは腕が前に出てこなかったな」という感覚を覚えて次はこうしてみよう、ほかにはやり方ないのか調べてみようと考えます。

 

私はこの考えることが好きだしその過程がすごく楽しいと思えるのです。

 

しかし、自分で考えて、なんでだろう、次はこうしようと思っているときにコーチから

 

「こうやって打て」「こうなっているからこうしろ」とアドバイスされます。

 

自分ではこうしたいと思っているのにその考えとは違うやり方を言ってくるのです。

 

そこで「自分はこうやって打ちたいです」と言えない自分も良くないのですが、

 

一方的に教えて自分がやろうとしたことができないと、やっぱり面白くありません。

 

私からコーチに「どうすればいいですか?」とアドバイスを求めたなら分かりますが、一方的なアドバイスは面白くありません。

 

一方的なアドバイスで自分のバッティングを決められると、今のスイングが良かったのかどうかも分からなくなります。

 

先ほども言いましたが私が野球をしてきた環境というのはコーチングよりは圧倒的、威圧的なティーチングです。

 

そんな環境で育った私は自分で考えなくなるし、何より自己評価が自分でできなくなります。

 

今のスイングが良かったのか、今のプレーが良かったのか、今の盗塁はよかったのか、

 

もっと言うと自分の生き方は良いのか、

 

今の行動や発言はよかったのかということを監督やコーチ、親や上司、他人に評価を決めてもらうクセがついてしまいます。

 

試合で負けた時監督やコーチの顔色を見てしまいますし、打てなかったとき親の顔色を見ていました。

 

仕事で失敗した時も上司の顔色を見ましたし、自分の行動や発言に対して他人の評価を気にしていました。

 

監督やコーチ親の機嫌が良ければ「良かったんだ」と思うし

 

機嫌が悪かったら「悪かったんだ」と自分の評価を自分の中ではなく外側に向けていました。

 

今では分かりますが、結果を出す人や大きく成長できる人というのは、しっかりと自己評価を自分でできています。

 

「今のはどうだったのか」

 

「どうしてそれができたのか」

 

「次はどうすればいいのか」

 

という自問自答ができています。

 

その選手、その人に成長してもらいたい、自分でも考えるようになってほしい、

 

スポーツを楽しいと思ってもらいたい、人生を楽しんでもらいたいと思うのであればコーチングの方がいいと思います。

 

ここまでの話を聞いたらコーチングの方がいいのではないか、と思うはずです、

 

ですが、ここからは私が子どもたちに教えたり、お父さんやお母さんに接することで強く思うことがあります。

 

選手に質問することで選手自身が考えて自分の中で答えを出すやり方がコーチングなのですが、

 

では子どもにコーチングをすることが正解なのか、お父さんお母さんにコーチングをすることが正解なのかといえば

 

私は「違う」と感じています。

 

野球を始めたばかりの子どもや、知識も経験もない子どもに質問して答えを導き出せるでしょうか。

 

お父さんお母さんにコーチングして満足されるでしょうか。

 

いくら質問しても答えは出てきません。なぜなら答えを知らないからです。

 

ヒットを打つことができなかった子どもに「今の打席はどんな感じだった」と聞いても、「分からない」という答えが返ってきます、

 

打てなかった答えが「身体の開き」ということが分からないからです。

 

私も子どもたちにいろいろ質問しますが、返事は返ってきません。

 

当然と言えば当然です自分で考える習慣がない子どももいれば、知識がない子どももいます。

 

ある程度の知識や経験がある人にとってはコーチングは効果ありますが、知識も経験もない選手や人にコーチングを使っても効果はありません。

 

経験や知識がない選手にはコーチングよりもティーチングの方がすぐに結果を出せることもあります。

 

短期的な成長、すぐに結果を出すことができるのはティーチングだと思っています。

 

初心者や経験が浅い選手には、まずは知識と経験を積ませることが大事なのでティーチングも大事になります。

 

何が何でもコーチングがいいというのではなく、

 

その相手の知識量や経験をみてコーチングがいいのかティーチングが良いのかを使い分けることができればいいと思います。

 

というわけで今回は「コーチングとティーチングどっちがいいの?」というテーマでお話してきました。

 

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それでは、今回は以上にします。

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