【令和版】昔と今では違う!!これからの時代に子どもが野球を辞める理由

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「昔と今で違う、子どもが野球を辞める理由」についてお話ししていきます。音声で聞きたい方はコチラのstand.fmのアプリで ぜひお聞きください↓↓

 

 

■今と昔では野球を辞める理由が変わってきている

 

以前のブログで「子どもが野球を辞める一番の原因は」という記事を書きました。その記事では、子どもが野球を辞める一番の原因は「親の経済的な理由で辞める」という内容を書きました。この内容というのは私の少年野球時代、中学、高校での経験をお話しました。もう20年以上も前の話です。

 

今回は私が野球指導をしながら感じているこれからの時代で、子どもが野球を辞める理由についてお話しようと思います。

 

■昔の野球の価値観

 

では、現在、そしてこれからの時代ではどのような理由で野球を辞める子どもたちが増えていくのか。必ずしもこれが正しいというわけではありませんが、私と関わってきた子どもたちと、私の経験をもとにお話していきます。

 

私が野球をやっていた頃と言うのは「ライバルとの競争」「相手チームとの勝ち負け」の中で、自分の心を無視して常に「勝つことが全て」という思いで野球をやってきました。

 

ライバルを蹴落としてでもレギュラーになる。

 

どんな手を使ってでも相手チームに勝つ。

 

やるなら1番にならないと意味がない。

 

負けた人間は認めてもらえない。

 

常に一番、常に勝つ、常に誰かから良い評価されることが野球をやっている意味でした。そして生きていく中でも「一番になること」「勝つこと」で満足し幸せになれると信じていました。

 

そのために見栄を張ったり、人が評価してくれそうな発言をしたり、人が評価してくれそうな行動をしていました。自分の本音を言わず、自分の気持ちに嘘をついてまで評価されたいと思っていました。

 

優勝すること、タイトルを取ること、賞をもらうこと、レギュラーになること、エースになること、4番になること、褒めてもらうこと、評価されることで自分自身が満たされ幸せになれると思っていました。またそれが野球をやっている意味だとも思っていました。

 

■目に見えないモノに価値を求める時代

 

しかし、これからの時代、野球をやっている子どもたちの中には優勝すること、勝つこと、賞をもらうこと、タイトルを取ることに心が満たされないことに気づき始めます。目に見えるものだけに価値を得ようとせず自分の素直な気持ちに従って行動する方が自分の気持ちが満たされることに気づき始めているのです。

 

これは子どもだけでなく大人にも言えることです。

 

今まで勝つことにこだわってきた私が今、何が何でも勝つこと、1位が評価される、結果が全てと言うことに対して違和感があります。私と同じようにこのような考えに対して違和感を持つ人は多いのではないのでしょうか。

 

子どもだけでなく大人も目に見えるものだけを手に入れても心が満たされず、自分の気持ち、自分の本音に従って行動する方が心が満たされる、幸せを感じることに気づき始めているのです。

 

「純粋に野球を楽しみたい」

 

そう思っている子どもが多いと感じています。

 

■勝つことに価値を求めない子ども

 

勝ちにこだわる野球、競争に勝つチームが悪いとは言いません。勝つことで心が満たされる、誰よりも1番になることで幸せを感じることができる。それが本当に自分の心が求めているモノだとしたら全く問題はありません。そのようなチームに入ることをおススメしますし、そういったチームを作ってもいいと思います。

 

しかし、これからは勝つことに価値を求めない子どもが増えてきます。そういった子どもをチームに勧誘するときに、このチームは勝つことより

楽しむ野球チームですとウソをついてチームに入れたり、監督やコーチなど大人が勝つことにこだわりを持つようになると、子どもは違和感を覚え

野球から離れていきます。

 

昔ながらの根性野球を続けるチーム、勝つことが全てだと思っているチーム、監督やコーチの方針がコロコロ変わるチーム、怒鳴る監督、コーチが

いるチームと言うのは入団する選手は少なくなるでしょう。

 

また入団しても野球に対して、チームに対して違和感だらけになってしまうので、心がつまらないと感じ野球から離れていきます。

 

■個性を変えてまで野球をしたくない!

 

私が野球をやっていた頃のようにチームが勝つために自分が犠牲になる、チーム優先、監督コーチは絶対的な権力を持つ野球をやるよりは、これからは個人、個性が尊重される時代です。

 

自分を犠牲にしてまで勝ちたいとは思わない、友達を蹴落としてまでレギュラーになりたくない。個性を変えてまで野球をしたくない。全てを野球に捧げたくないという子どもや大人たちが多くなります。

 

先ほども言いましたが、勝つことで心が満たされる、1番になることで心が満たされるのであればかまいませんが、勝つこと、チーム優先に考えるチームより、純粋に野球を楽しめるチームを作る方が野球離れを防ぐことができるのではないかと私は考えています。

 

■問題を生み出す仕組みに目を向ける

 

これからは野球に関わる人がいろいろな価値観で溢れていることを前提に野球チームを作る。野球チームも組織です。組織である以上、何らかの問題が発生します。その問題に対して「これは伝統ですから」とか「口出ししないでください」とか「そういう決まりですから」と突っぱねるのではなく、問題を生み出す野球チームの仕組みに目を向けて、問題を生む仕組みを改善していった方が、野球に関わる人にいい影響を与えるのではないでしょうか。

 

■まとめ

 

勝つこと、1番になることが悪いとは言いません。ただ、そう言った価値観が合わない子ども達も多くいるということです。そういった子どもに勝つこと、1番になるという価値観を押し付けると違和感を覚えます。その違和感が原因で野球が嫌になる子どもがいるのも現実です。

 

今の子どもたちは本当に自分の気持ちに素直です。自分の気持ちに素直に従うことがとても得意です。だから楽しめることができるんです。そういった子どもたちの個性や将来を潰さないようにするのが大人の役目です。大人の価値観を押し付けるのではなく、子どもの個性を認めてあげましょう。

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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