こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「人より飛びぬけた強みや特徴を一つ持つ!」というテーマでお話をしていきます。
いい選手を評価する表現として「走攻守三拍子そろった選手」と言います。多くの選手は三拍子そろった選手を目指すのではないでしょうか?実際に私も野球少年だった頃は走攻守三拍子そろった選手を目指し練習してきましたし3拍子揃った選手の方がプロ野球選手になれると思っていました。
しかし、社会人選手を経験しプロ野球選手になれなかった今思えば結論を言うと、何か特徴を持っている選手、他の選手よりずば抜けてすごい能力を持っている選手の方が上に行ける可能性があります。平均点ぐらいでそつなくこなす選手、例えばまぁまぁ足が速い、まとまった球を投げるという選手よりは
足の速さはずば抜けている、球が速い、とにかく飛ばすと言った選手の方が、選手の強みを伸ばして上のレベルまで行ける可能性が高いのです。なぜそう思えるのかというと、私は足の速さが特徴でした。平均的な速さではなく圧倒的な速さです。50メートル5秒8で走っていました。足の速さを活かして守備範囲もかなり広かったのです。
その特徴を社会人野球チームに認められスカウトされたのです。肩も強い方でしたが圧倒的な強さでもありませんでしたしバッティングにおいては平均以下だったと思います。
しかし、そんな私でも他の選手よりずば抜けて足が速かったですし守備範囲も広いという特徴を持っていたので社会人選手になれたのだと思います。もっと言えば社会人野球チームには私と同じように他の選手より飛びぬけた能力を持った選手がたくさんいることにびっくりしました。
球がメチャクチャ速いピッチャー、とんでもなく飛ばすバッター、レーザービームのような送球をする選手などなど、本当に一級品の特徴を持った選手ばかりでした。確かに走攻守三拍子そろった選手もいます。いますが、プロでもそうですが社会人でも多くの選手は「何か一つでも90点以上の特徴をもっている選手」として最初は入ってきているのです。
三拍子そろった平均点ではなく何か一つでも「これは!」という大きな特徴を持っている選手が地道に自分磨きをすることで能力を劇的に伸ばして三拍子そろった選手になったのです。
人間というのは自分では気づかない大きな特徴や強みを持っているものです。自分ではたいした特徴ではないと思っていても、周りから見たら真似できないような特徴だってあるのです。
ここまで聞いて自分は足も速くないし肩だって強くない、速い球が投げられるわけではないし打球だって飛ばせない。何も特徴がないと思っている人ももしかしたらいるかもしれません。でも安心してください。野球って速く走ること、速い球を投げること、遠くに飛ばすことだけが特徴ではないんです。
そして上に行けば行くほど速く走る、速い球を投げる、遠くに飛ばす以外のことも特徴、強みとして見ているのです。どんなことがあるのか私の経験してきたことをお話します。
大きな声が出る、盛り上げることが得意、ムードメーカー、いじられキャラ、道具を大切にする、記憶力が良い、チャンスに強い、人一倍練習する。他にもありますがこう言ったところになります。
実はこう言った強みって上に行けば行くほどものすごく見てくれます。そしてチームにとって必要な存在になります。これを聞いて「本当に?」と思うかもしれませんが実際に私が経験してきたことです。
私の話でいくと私は小学生、中学生とばりばりのレギュラーとして出ていたわけでもありませんし、ヒットをまともに打った記憶がないぐらい打てませんでした。足だって肩だって平均以下でしたよ。そんな私ですから高校でも甲子園を目指して野球は続けたかったのですがこんな私に声をかける高校はいません。
でも当時の中学時代の監督さんがある高校の監督に頭を下げて「こいつは人一倍練習するし野球に対する思いは誰にも負けないからお願いします」と言ってもらいなんとか高校で野球を続けることができました。これって誰にも負けない特徴、強みなんですよね。
野球は下手くそでしたが野球に対する情熱や練習好きのお陰で高校で野球をすることができたのです。社会人に入ってからは速く走る、速い球を投げる、遠くに飛ばすそういった特徴以外の特徴を持った選手がいることにびっくりしました。正直、実力だけで見たら言い方は悪いですがたいしたことないな~って思うような選手でも、長く現役生活を送っていますしチームにとって必要な存在だったのです。
それは先ほどのような声が大きいとか盛り上げるのが得意、チームリーダー、いじられキャラを強みとしている選手です。実際にそういった選手の存在というのはチームにとって必要不可欠なのです。チームの雰囲気が悪くなった時に誰かが雰囲気を変えてくれる、チームを一つにまとめる、選手同士の壁をなくしてくれる貴重な存在なのです。
上に行けば行くほどこう言った特徴、強みを持っている選手を望んでいるチームは多いのです。だから自分は速く走れない、遠くに飛ばせない、速い球が投げられない、というような強みがないという選手は大きい声を出せる、盛り上げるのが得意などと言った強みを持つこともいいのかなと思います。
もちろん、声が大きい、盛り上げるのが得意、チームリーダー、いじられキャラなどの強みを持っているとしても、当たり前ですが結果が全ての世界なので実力をつけないと長く現役生活を続けることはできません。声が大きい、盛り上げ役だけで長く現役を続けることはできませんしこれも当たり前ですが
足が速い、速い球が投げられる、遠くに飛ばせる特徴や強みを持った選手も同じです。いくら他の人より打球を飛ばせるとしても安定的に成績を残さないと試合には出れません。結局は努力して実力を伸ばさないと使ってもらえない世界です。
その世界に入れば実力をつける必要がありますが決して走攻守揃っている選手だけが上に行ける世界でもありません。他の誰にもマネできない特徴や強みがあれば上に行けるチャンスはあるということです。
自分の強みは何なのか?上のレベルに行くためにはどんな特徴、強みがあればいいのか。そしてその特徴や強みをさらに強くするために色々なことに挑戦し経験を積んでください。
それでは、今回は以上にします。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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