ボールをよく見ろ!最後まで目を離すな!は本当なのか?

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「ボールをよく見ろ!最後まで目を離すな!」というテーマでお話をしていきます。

■ボールをしっかり見れる?

 

バッターで空振りをしたり守備でエラーをしたり打球に対応できなかったときに「しっかりボールを見ろ」や「最後まで目を離すな」と言うアドバイスをよく聞きます。間違いではないのですがしっかりボールを見るだけでは上達はしません。

 

なぜ「ボールをしっかり見る」だけでは上達しないのでしょうか?技術的なこともありますがそれ以前に「目」が慣れていないのです。目が慣れていないことの記事は以前も書いたと思いますので詳しくはそちらを見てください。

ボールをよく見て打ては間違い?

 

■ボールに目を慣らす

 

いくら技術があったとしても目がボールに慣れていないと身体は反応はできません。小学生でいくらバッティングが良い選手でも高校生の球になると打てませんよね。当然、私が現役の頃140後半のボールは打てますが大谷選手のように160キロを超えるピッチャーが出てきたら打ててなかったでしょう。

 

なぜ打てないかと言うと普段の練習では140キロ後半のピッチャーを想定して練習をしているので140キロの球に目が慣れているからです。そこに160キロで投げられると初めて見る球に身体が反応できないのです。

 

私は現役を引退して10年近く経っています。当たり前ですが現役選手の頃のように毎日バッティング練習をしているわけでもなく、140キロの球を打つ練習もしていませんしトレーニングをしていません。当然、年齢とともに視力なども低下します。だから今は140キロの球に目が慣れていないので打てないです。(バッティングセンターの140キロなら少し目を慣らせば打てます)

 

しかし、小学生の頃から鍛えてきた「目」はいくら衰えたとは言え120キロぐらいのピッチャーが投げる球であれば簡単に打つことができます。筋力の低下などでミスショットはありますがそれでも速いとは感じません。バッティングだけでなく守備でも同じようなことが言えます。どんな打球でも反応することはできます。

 

■目のトレーニングは大事!!

 

余談ですが、やっぱり私はボールを目で追うことそして反応することはまだまだその辺の若い人たちには負けていないな!と実感することがありました。それは、若い人たちと卓球をした日のことでした。友達数人で卓球をしましたがほとんどの人が卓球経験者や今でも真剣に卓球をやっている人です。一方、私はと言うと卓球経験なんて1年も無いですし最後に卓球をやったのはもう覚えていないぐらいずいぶんと前の話です。

 

最初はみんな遊び程度で卓球をしていたのですがだんだんとスイッチが入り本気度が増していくのです。私も負けず嫌いのスイッチが入り遊びでなく試合モードになってきたのです。当然「試合」となると私もスイッチが入ります。負けたくないですからね。と言うことで本気の試合が始まりました。

 

私は卓球経験がないですが相手は容赦はしてきません。本気でぶつかってこないと私も嫌ですからね。だからサーブで回転もかけてくるし、左右に揺さぶるし、スマッシュも容赦なくしてきます。結果的に言うと惨敗です。しかし惨敗でしたが対戦相手の卓球経験者や見ていた人からは「よく強烈なスマッシュに反応して返せますよね」とか「横の揺さぶりにも対応してますよね」と言われました。

 

私的には全く普通です。それぐらいの球の速さなら目が慣れているので反応することはできます。ただ、卓球の技術が無いから相手のコートに返せなかったりするだけで横に振られても相手の動きや目の動きを見て「こっちに来るな」とか分かります。

 

これも小学生の頃から目を鍛えるトレーニングをして社会人野球選手では毎日ボールを目で追っていたからなんだなと実感しました。

 

さて、話を目を慣らすことについてに戻しましょう。

 

■目を慣らす練習

 

では、目を慣らすためにどういった練習をするのがいいのでしょうか?バッティングマシーンで速い球を打って目を慣らす?それもいいでしょう。しかし、家にバッティングマシーンがあるならいいですが家にバッティングマシーンが無いとバッティングセンターに行って練習をしなければいけません。そうするとお金と時間がかかってしまいます。

 

もっとも簡単でお金もかけずにできる練習をお伝えします。この練習は私も取り入れていました。と言いますか基本的に私は私がやったこと、やり続けたことしか伝えません。私がやっていないことを伝えることは自信が無くて言えませんし具体性が無いので話せません。

 

私がよくやっていた「目を慣らす」練習は電車に乗って線路にある石を一つ確実に見る練習をしていました。これはすぐにはできませんがどうにか一つだけを見ようとしてみてください。だんだん慣れると石が一つだけハッキリと見ることができます。これを電車に乗っているときにずっとやっていました。

 

石を見るときは頭は動かさずに目だけを動かすことがポイントになります。私は右バッターだったので電車の進行方向に左肩を向けて窓際に立ちます。石を見ることに飽きたらすれ違う電車の中にいる人を見るようにしていました。これはなかなかできなかったですがトレーニングの一環と思ってやっていました。電車通学の人や電車に乗る機会が多い人はこのトレーニングをやってみてください。

 

後よくやったのは今で言うと「リアクションボール」と言うものを使ってトレーニングをしました。私がやっていたころは「リアクションボール」と呼ばれていたか分かりませんが、ボールがどこに跳ねるかわからないので目を慣らすと言うよりも目を鍛えるトレーニングです。普通のボールは壁に当てると真っすぐ返ってきますがこのリアクションボールは壁に当てるとどこに返ってくるかわからないので集中力や敏捷性などを鍛えるのは最適の道具です。

 

私が子どもの頃は今のように器具もそんなになかったですが今は本当に多くのトレーニング道具がありますのでそういった目を鍛えるトレーニングや動体視力を鍛えるトレーニングで検索して調べればたくさんの情報が載っていますので自分に合ったトレーニングを探してみるのも面白いと思います。

 

別にお金をかけなくても私のように電車に乗ってトレーニングもできますし走っている車を目で追うトレーニングもできます。目を慣らすとは動いているものを目で認識することです。何か動いているものを見つけたら素早くそれが何であるか?と考えてみるだけでもトレーニングになります。

 

自分が楽しくできるトレーニングを見つけて毎日実践してください。それを続けて行けば目を鍛えることができるのでバッティングにも守備にもプラスになります。

 

■まとめ

 

空振りをした、エラーをしたときによく「最後までボールを見ろ」とか「ボールから目を離すな」というアドバイスがありますが、結論から言うとボールをしっかり見ようとしたり最後までボールを見ようとすると余計に空振りが多くなったりエラーが多くなります。原因は前から来るボールに目が慣れていないだけです。

 

前から来るボールに目が慣れれば空振りも減りエラーも少なくなります。そのためには前から来るボールに慣れることです。いわゆる動体視力を鍛えるトレーニングをしたりバッティングセンターでボールに慣れる練習をしてみてください。またお金をかけなくても電車の中や歩いているときにできる練習もありますので楽しいと思う練習を取り入れてみてください。

 

コチラのブログにもボールに慣れる練習方法が紹介していますので参考にしてみてください。

ボールをよく見て打ては間違い?

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

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