意味のある素振り練習にするために意識すること

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「意味ある素振り練習にするために意識すること」についてお話ししていきます。

以前も足を上げて打つことについて書きました。その時の内容はお父さんからの質問で「すり足と、足を上げて打つのはどちらが良いのか?」という答えについて書きました。一部をお話しすると、タイミングが上手く取れない選手や体重移動が上手くできない選手には足を上げて打つ練習を取り入れることをおススメしました。

 

なぜなら、足を上げて打つことでしっかりと軸足(右打者なら右足の股関節)にしっかり体重を乗せることができるので体重移動の感覚が分かるからです。

 

このようなお話をしましたが、今回も足を上げて打つことに関するお話をしようと思っています。なぜそのようなお話をするのかと言うと、皆さんの練習風景を動画で観たり、選手から家ではどんな練習をしているのかを聞くとほとんどの子どもが素振りをしていると言います。素振りの様子を動画で観たり、実際に素振りでどんなことを意識しているのかと聞くと、「ボールのコースや軌道を意識して振っています」と答える選手もいます。

 

こういう答えだと多少は考えて振っているなと思いますが、見てみるとただそのコースを振っているようにしか見えません。素振りは基本中の基本ですが基本だからこそ間違った素振りをすると変な癖がついてしまい打てないスイングになってしまいます。

 

一生懸命に頑張っている選手、向上心のある選手に限って「素振り1日500スイングをノルマにしています」とか「今日は1000スイングしました」とスイング数にこだわるあまり内容には全くこだわっていません。

 

私自身も社会人野球選手になる前までは毎日素振りをしていました。私は毎日1時間素振りをすると決めてやっていました。どんなに疲れていても、スイングの感じが悪くても毎日1時間やっていました。

 

その結果どうなってしまったか、バッティングの理論も分からない無知な私でしたから今のような体重移動や下半身を使って打つ方法を知らなかったので、ただやみくもにバットを振っていました。

 

それまでは気づかなかったですが社会人野球選手になってすぐに言われたことはバットの軌道がドアスイングになっているし下半身を全く使わず上半身の腕だけで振っている。と言われました。

 

それはそうですよね。理論も知らずバッティングは上半身で打つと思っていた自分が何も考えずバットを1時間も振り続けたら悪い癖が自然と身に付いてしまいます。しかも、自分の体調や調子も関係なく振り続けたら悪くなる一方ですよ。それ以来、社会人野球選手になって素振りを自らやったことはありません。

 

今もそうですが素振りをするにしても、まず軸足にしっかり体重が乗っているかどうかを確認します。前回もお話ししましたが足を大きく上げて軸足一本で立ちます。その状態で5秒~10秒しっかりと軸足(股関節)に体重が乗っているか確かめ、この状態をキープします。まずはこの確認を5回ぐらいします。

 

それから軽くスイングをします。しっかり体重移動ができているか、下半身を使ったスイングができているかを確認し5回ぐらいスイングができたら終わりです。強化練習は別としてそれ以外で1日に30回も素振りをしたことはないです。いや、10回もないはずです。そもそも素振りが嫌いなのでするはずもないです。

 

しっかりとした自分のフォームが出来上がっている社会人選手やプロ野球選手なら自分のチェックポイントを確認しながら素振りもできるでしょうが、まだ自分のフォームさえ分からない小学生、中学生、高校生もそうですがやみくもに素振りをするのは、悪い癖が身に付くだけです。

 

素振りの動画を観たり、実際に素振りを見てもやっぱり自分のスイングができていない子どもが多いのです。当然と言えば当然なのですが・・・それならやみくもに素振りをするのでなく、まずは先ほども書きましたが軸足(股関節)にしっかり体重が乗っているのを確認するために軸足で立って打つ練習をしましょう。

 

軸足で立ち軸足の内転筋(内もも)にしっかり力が入っていることが確認できるぐらい軸足の内転筋(内もも)に力を入れてください。最初は軸足が疲れて長い時間片足で立つことは難しいかもしれませんが、やればやるほど内転筋(内もも)が鍛えられ片足で立つ時間が長くなります。そうすると内転筋(内もも)の使い方が分かってきます。

 

この練習を積み重ねて、自分なりの使い方タイミングの取り方をつかんで来れば実際にボールを打ってみてください。いきなりマシーンのボールを打つのではなく最初はティーから始めてください。打った感触、打球の速さ、スイングスピードの違いを実感できるはずです。

 

この練習方法はどこでもできますし道具もいりませんし、時間もかかりません。手軽にできる方法なので思い立ったらすぐにやってみてください。やみくもに素振りを200回とか300回するより、たった10分でもいいので片足で立つ練習をしてください。

 

効率よく練習を行うことがとても大切です。子どもたちも大人に負けず忙しいのです。友達と遊ぶ時間、漫画を読む時間、ゲームする時間、テレビを見る時間、宿題をする時間、野球以外の習い事をする時間・・・・たくさんやりたいことがあるのです。たくさんのやりたいことをやるためにも効率よく短時間で練習し、空いた時間を自分の好きなことに使ってください。

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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