こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「体幹を使ったバッティング」についてお話ししていきます。
「体幹を使って打て」とよく言われますし私自身も体幹はとても大切な部分なのでトレーニングもよくしていました。指導者も体幹を使って打てという人も多いのではないでしょうか?
でも、そもそも体幹を使って打てってどういうことなのでしょうか?体幹ってどこ?体幹とは漢字の通りで身体の幹のことを言います。つまり胴体のことです。体幹は身体を動かす重要な軸になります。
肩関節、骨盤、股関節、背筋、腹筋などが体幹部です。(注意:医療関係のお仕事をされている方、または解剖学を専門に勉強されている方には肩関節や股関節などの言葉を使わないと思いますが分かりやすく、狭義の意味で使っていることをご理解ください)
余談ですが本来は「肩関節」という関節は存在しません。肩関節はいくつもの関節の総称であって肩関節と言う関節は存在しないのです。「肩関節を使って・・・」とか「肩を上げて・・・」なんて言わないでくださいね。
子どもたちに教える時には肩という言葉を使ってもいいのですが、やはり教えるには肩がどのような仕組みになっているのか?こういう構造になっているのか!肩が痛いとはこういうことなのか!が分かって教えていないと本当に子どもの未来を壊してしまいます。
私が現役のころには当然、解剖学や筋肉の勉強もしましたし専属のトレーナーが詳しく教えてくれるので「棘上筋が弱くなっていて、肩甲上腕関節の動きが悪くなっている、だから痛みが出る」とか「胸鎖関節の動きがスムーズに滑らないから肘が上がってこない」など、常に自分でも考え、トレーニングや治療をしてきました。
専門的に詳しくなる必要はありませんがこのぐらいの知識を持って指導しないと、肩が痛いという選手に「冷やしておけ」や「安静にしろ」と言うアドバイスしかできないですし、打撃フォームやピッチングフォームを理論的に教えることはできないのです。
話が大きくそれましたので、体幹の話に戻しましょう。
野球ではよく「体幹を使う」「体幹を鍛える」と表現します。これは野球に限らずスポーツの世界では今や常識になっています。胴体の屈伸、正しい姿勢の保持、身体全体のバランスをとるのが体幹の役割です。体幹を鍛えて理論に沿って効率的に使うことでパフォーマンスは向上します。
身体は細いのに長距離が打てる選手は体幹が強いのです。
パワーをつける!と言うと多くの人がウエイトトレーニングを思いうかべますが、大学生、社会人の選手であればウエイトトレーニングも必要になりますが、小学生、中学生の選手はウエイトトレーニングよりも体幹トレーニングをすることを強くお勧めします。
では、体幹を鍛えて「体幹を使ったバッティングをしろ」とよく言われましたが体幹を使ったバッティングとはいったい何なのでしょうか?体幹を使ったバッティングとは、体重移動を使った運動軸を上手に活用し骨盤を上手く回しながら軸足の股関節を・・・・と言った説明になりますがいかがでしょうか?
私はこの意味を理解できたのは社会人の時です。社会人になるまでは「体幹を使って打つ」の言葉は知っていましたし体幹が重要であることも分かっていました。しかし、知っていてもどうやって使っていいのか分からないですし選手やコーチに聞いても納得する答えは返ってきませんでした。
そんな私がなぜ理解できたかと言うと、独学で解剖学などを勉強していたのもありますが、先ほども言いましたがチーム専属のトレーナーが身体の仕組みや動かし方などを詳しく教えてくれそれを実際に自分で試しながら、トレーナーと動きを確認しながら練習したからなのです。
おそらく、身体の仕組みや動きを理解していないと体幹を使ったバッティングはできないでしょうし当然、人に教えることはできないでしょう。なので私はよく、メールなどで野球の質問をよくもらいます。内面的なこなどはメールでお応えできますが、技術的なことを説明されてもすぐには答えれません。
当然ですが、その選手の身体の特徴や動かし方が人それぞれ違うのですからアドバイスの仕方も全く違ってきます。「バッティングするときに身体が開いてしまうのですが・・・」と言う質問をされても実際に打っているところを私の目で見ないと的確なアドバイスができないのです。
話が戻しますが「体幹で打つ!」と言うバッティングは先ほどのように解剖学的な話をしないととても理解しにくいのです。簡単に「体幹で打て」「身体を使って打て」と言われても小学生には理解ができないはずです。
まずは私は体幹使うと言うことよりも「軸足(右打者なら右足)にしっかりと体重を乗せる」「軸足に乗った体重をステップした足(右打者なら左足)に体重移動させる」ことを教えた方がいいのです。
体重を乗せたり、体重移動をさせるためにはどうすればいいのか?以前の記事にも書きましたが「足を上げて打つ」「しっかりと軸足(右打者なら右足)で立つ」ことをお勧めします。詳しく知りたい場合は過去の記事「足の上げ方について」をお読みいただくか直接私に聞いてください。
バッティングに限らず走塁、守備、送球、すべてにおいて体幹の安定は必要になります。体幹が安定できるようにトレーニングもしてみてください。
それでは、今回は以上にします。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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