【どっちも本音】続けるか決められない帰り道
その夜のことを、うまく思い出せないでいる。
読んだのか、聞いたのか。
どちらだったか、もう混ざってしまっている。
帰り道、エンジン音だけが鳴っていた
窓の外に街灯が流れていた。
子どもが何か言ったかもしれない。
聞こえていたけど、返せなかった。
そういう夜のことを、僕はずっと横で聞いてきた。
直接聞いたわけじゃない。
でも、
言葉にならないまま送られてくる文章の中に、
その車内の空気が、いつも混じっていた。
声で聞きたい人は、ここから。
通帳を見た瞬間に、何かを計算していた
引き落とし日。
その数字を見て、
何かを足したり引いたりしていた。
それを誰かに話したとする。
たぶん、
どちらかを選ぶ話になる。
続けるか、やめるか。
信じているか、信じていないか。
でも、
そのどちらでもない場所に、
ずっと一人で立っていた時間のことは、
たぶん話せない。
話せないまま、月謝だけが引き落とされていく。
冷めたわけじゃない、と思う
思う、というだけで、
確信はない。
信じたい気持ちが薄れたのか、
それとも、
時間とお金に限界が見えてきただけなのか。
僕には分からない。
分からないまま、
その問いだけが夜に残る。
社会人野球をやっていた頃、
努力が報われるかどうかは、
本当に最後まで分からなかった。
信じていたかどうかと、
続けるかどうかは、
同じじゃなかった。
そのことだけは、
なんとなく今も覚えている。
決めた覚えはない
気づいたら、
そこにあった。
信じたい気持ちと、
限界だという気持ちが、
同じ場所に並んでいた。
どちらかを消そうとした覚えもない。
消えなかっただけかもしれない。
どちらが本当か、という問いに、
今夜は答えが出なくていいと思う。
いや、
「いい」という言い方も、違う気がする。
ただ、
出なかった。
それだけのことが、
今夜も起きている。
この文章も、
どこにも着地しないまま終わります。
それでいいと思って書いたわけじゃなくて、
着地する場所が、
僕にも見つからなかっただけです。
このまま、答えが出ない夜が続いていても、
言葉にならないまま置ける場所は残っています。
閉じる前に、視界の端にあるくらいで。
この記事を書いたのはこんな人

沖増 茂伸(おきます しげのぶ)
元社会人野球選手。
今も、応援席の端にいます。
言葉が出てこなくなる時間や、
判断が止まったまま座っている背中を、
何度も見てきました。
このブログでは、
正解も、意味も、まとめも置いていません。
読んで、閉じて、
そのまま残っても、
何も起きなくても大丈夫な場所です。
■ 親子で輝く!スポーツから学ぶ人生変革メッセージ
試合後の夜に、何も決められないまま立ち止まった感覚へ。
日常の中で、思考が固まる前に一度だけ呼吸を戻せる場所を置いています。
「頑張らなきゃ」で固まった心を、そっと緩める。1人で戦うママへ届ける、お守りのようなメッセージ。
「試合後の子への声かけに迷う…」「つい怒りすぎて自己嫌悪になる…」 そんなあなたの心を整え、親子関係を劇的に変える『自分を許すための整えシート』をLINE登録でプレゼントしています。


