【居づらくなるから】自分の考えを引っ込めた試合後
エンジンを切ったまま、座っていた。
どこにも行けなくて、
そのままにしていた。
スマホの画面だけ、光っていた。
「勉強になります」って、
自分が打った文字だけ、
やけに白かった。
声を録った。
うまくまとまってはいない。
途中で止まっても、たぶん壊れない。
黙ったままの帰り道
納得したんじゃない。
これ以上出すと、
削れるから。
喉が詰まって、
テーブルの下で、
指先を握っていた。
「あ、もう決まってる」
って思った瞬間から、
全部が静かになった。
声の大きい正論が通る場所ほど、
黙った人の負担が増えていく。
現役の頃から、そうだった。
黙っていた人たちは、弱くなかった。
ただ、
削れる量が、違っただけだった。
そのとき、それが分かっていても、
何も変わらなかった。
今も、たぶん、変わらない。
降伏のスタンプのまま
「いいね」を押した。
一番楽だったから。
それ以外に、何もなかった。
正しかったとも、
間違っていたとも、思わない。
ただ、
早く終わりたかった。
なぜか浮かんだ。
夜のグラウンド。
誰もいない時間に、
踏み固められた土を、ならしている感じ。
明日のためとか、
誰かに見せるためとか、
そういうのじゃなくて、
これ以上えぐれないように、
ただ、ならしている。
それだけの行為が、
頭の中に出てきた。
意味は、分からない。
役割だけ、続いている途中
目立つ母に、なりたくなかった。
空気を壊した人に、なりたくなかった。
子どもが居づらくなるのが、
怖かった。
だから黙った。
降伏したんじゃなくて、
黙った。
その違いを、誰にも言わなかった。
言えなかったんじゃなくて、
言っても何も変わらないと、
知っていたから。
子どもは、帰り道、何も聞かなかった。
私も、何も言わなかった。
黙ったまま、家に着いた。
誰もいないベンチを、思い出した。
試合が終わったあと、
誰かが座っていた場所が、
凹んだまま残っている。
音が止まっていた。
時間だけが、先に進んでいる
今日は、言わなかった。
それだけの夜。
それ以上でも、
それ以下でもないまま、
時間だけが、先に進んでいる。
私は、まだ、止まっている。
書いたまま、
話したまま、
その先を決めない時間が、
続いている場所です。
この記事を書いたのはこんな人

沖増 茂伸(おきます しげのぶ)|ママの心をほどく専門家
元社会人野球選手として10年間、都市対抗野球全国大会優勝など勝負の世界の最前線に身を置いてきました。
引退後、マンツーマンレッスンや個別相談を通じて多くの親子と向き合う中で気づいたのは、「子どもを支えるママ自身が、誰よりも孤独で、自分を責め続けている」という現実でした。
僕の役割は、野球の技術を教えることではありません。
一人ひとりのママが抱える「誰にも言えない本音」を聴き、頑張りすぎてガチガチになった「心の鎧」をそっと脱がせることです。
選手時代の経験と、これまで伴走してきた親子の皆さんの声から、スポーツキッズママ特有の孤独に、一番近くで寄り添います。
「ママ」を脱いで、一人の女性として、ふぅっと息を吐ける毎日を一緒に作っていきましょう。
■ 親子で輝く!スポーツから学ぶ人生変革メッセージ
試合後の夜に、何も決められないまま立ち止まった感覚へ。
日常の中で、思考が固まる前に一度だけ呼吸を戻せる場所を置いています。
「頑張らなきゃ」で固まった心を、そっと緩める。1人で戦うママへ届ける、お守りのようなメッセージ。
「試合後の子への声かけに迷う…」「つい怒りすぎて自己嫌悪になる…」 そんなあなたの心を整え、親子関係を劇的に変える『自分を許すための整えシート』をLINE登録でプレゼントしています。


