バッティングで打てなかった原因は考えなくていい

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「バッティングで打てなかった原因は考えなくていい」というテーマでお話をしていきます。

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■打てなかった原因は考えなくていい

 

野球をやっていれば打てないとき、感じが悪いとき、何をやっても上手くいかないという時期はあります。そういうときに多くの選手は「何が悪いんだろう」「練習が足りなかったのか」「どこに原因があるのか」と考えてしまうものです。私は今でも草野球で試合に出ていますが、やっぱり打てない試合が続くと「何が悪いんだろう」「何が原因なんだろう」と無意識で考えてしまいます。

 

でも、結論から言うと「何が悪いのか」「何が原因だったのか」と考える必要もないですし「練習不足だった」とか「技術が足りない」と自分を責める必要も全くないんです。なぜなら考えたところで答えが出てこないからなんです。例え出てきたとしてもそれが本当の原因だったのかなんて分からないからです。

 

じゃ全く原因を考える必要はないのかというとそういうことではないんです。いつもお伝えしていますが感情が大事なんです。「こうしたらどうなんだろう」「これをやってみよう」と考えたときにワクワクするかどうかが大事なんです。

 

■ネガティブな感情の時は答えが出てこない

 

「次の打席でタイミングを早くとってみよう」「テイクバックの時にグリップを上げながらテイクバックをしてみよう」「バットを寝かせて構えてみよう」と思いついたときにワクワクするかどうかが大事なんです。そういう楽しい感情、ワクワクする感情になるのであれば原因を考えてもいいんです。と言いますか考えなくても楽しい感情やワクワクする感情になっていたら自然とアイデアが生まれてくるんです。

 

しかし、打てなかったときに「何が悪いんだろうか」「技術が足りなかったのか」と自分を責めることをしていると感情はワクワクする感情とは反対の不安や焦り、怒りや恐れの感情になっています。こういう感情の時にいくら原因を考えたって答えなんか出てこないんです。

 

例え出てきたとしても不安や焦り、怒りや恐れの感情になっているのでそれが上手くいくことはありません。また同じように自分を責めてしまう結果にしかならないんです。私はこれを何度も何度も経験してきました。こういう経験をしてしまうと言うのは教育環境に原因があると考えています。

 

■自分の悪い部分を探してしまう思考のクセ

 

詳しいことは過去の配信でもお話していますが、私たちはどうしても苦手なところ悪い部分を見つけてそれを直していく、それが素晴らしいことだと教育されてきました。バッティングでも打てなかった原因、何が悪かったのかを見つけそれを直していく。いわゆる反省するところから始まります。だからそうなってしまうのはよく分かります。

 

でも、私も経験してきましたがそれでは本当の原因と言うのは見つからないんです。反対に自分の悪いところばかりを見てしまうので「だから俺は打てないのか」「こんなんじゃダメだ」と自分を責めてしまうので余計に打てない方向に進んでしまうのです。

 

■バッティングに関するアイデアがひらめくとき

 

じゃ何も考えず弱点を克服しなくてもいいのか?というと本当は克服する必要はないんですがそれだと打てなくなって困ると不安になる方もいると思うのでそういう方は何をすればいいのかというと、何も考えずただただ自分がやりたいこと、心地いなと思えること、夢中になれることをやっていればいいんです。

 

それが例え野球の練習でなくてもいいんです。野球以外のことで自分が本当にやりたいこと、心地いいなと思えること、夢中になれることをするんです。そういうことをしているとバッティングに関するアイデアがひらめいてくるんです。そのアイデアが「なんか楽しそう」「面白そう」となれば実際にバットをもって確認すればいいんです。

 

私の場合、そもそも「こうしてみよう」「こうやったらどうなるんだろう」とバッティングに関して考えることが好きということもありますが、それ以外だと海釣りに出かけて海を眺めながらボーっとしているのが心地いいですし、ジムに行ってトレーニングをしているときは夢中になれますし、カラオケに行って熱唱しているときも心地いなと思えます。

 

そういう時に「あっ構え方を昔のスタイルに戻してみよう」とか「構えたときの足の幅を広くしてみよう」というアイデアがひらめいてきます。そのときは「楽しそう」「ワクワクする」と言う感情になっているのでそのアイデアを確認するためにバットを振ります。

 

■楽しい、ワクワクするから練習をする

 

そう言う感情の時の方がバットを振っていても楽しいですし楽しいからまた他のアイデアがひらめいてくる、だからたくさんバットを振ることができるんです。他の人が見たら努力をしていると思われるかもしれませんが自分自身は努力をしているとは思っていません。なぜなら我慢したり、振らないといけない、ライバルに負けるという不安や焦りの感情でバットを振っていないからです。

 

なので、試合で打てなかったときに「次はこれをやってみよう」「次はグリップの高さを変えてみよう」とアイデアがひらめいたときはそれを取り入れればいいですが、そういうアイデアがひらめいてこないときは無理に打てなかった原因を探さなくていいんです。

 

打てなかったからと言って原因も分からずやみくもにバットを振る必要もないんです。そういうときは自分が本当にやりたいこと、心地いいなと思えること、夢中になれることをやっていればいいんです。そういうときにアイデアがひらめいてくるんです。

 

そしてそのアイデアが楽しそう、ワクワクするのであればバットをもって確認すればいいんです。それが本当の練習なんです。楽しいから練習をするんです。ワクワクするから練習をするんです。そういう感情で練習に取り組んでみてください。

 

■まとめ

 

というわけで今回は「打てなかった原因は考えなくていい」というテーマでお話ししてきました。

 

野球をやっていれば打てないときはあります。そういう時に多くの選手は「打てない原因」を考えます。でも原因を考えても答えなんか出てこないんです。例え出てきてもそれが本当の原因なのか分かりませんしそういう時に出てきた答えを試しても上手くいかないものなんです。

 

なぜなら、その時の感情は不安や焦り、怒りや恐れなどの感情になっているからです。そういう感情の時は何も考えなくていいんです。ただただ、自分が本当にやりたいこと、心地いいなと思えること、夢中になれることをするんです。そういうことをしているとバッティングに関するアイデアがひらめいてくるんです。

 

そういう感情の時に出てくるアイデアと言うのは上手くいくことが多いんです。だから打てなかったからといって無理に原因を探そうとせず、がむしゃらにバットを振ろうとせず、自分が本当にやりたいこと、心地いいなと思えること、夢中になれることに時間を使ってみてください。

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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