こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「自分でコントロールできることは何もない!だからこれでいい!」というテーマでお話をしていきます。
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■上手くいかない自分を責めてしまう
私たちは自分の思い通りの結果が出ないと自分を責めてしまうものです。例えば試合でヒットが打てなかったとき「もっと練習しなかった自分が悪いんだ」と自分を責めてしまいます。私も経験があるので分かりますがそういう時にどんな行動をするかと言うと「もっと頑張らないといけない」と思って練習をします。
練習すること自体は悪いことではありません。でもそういう時の感情と言うのは「こんなんじゃいけない」「頑張らないと下手になる」「今、頑張らないと将来、苦しい思いをしてしまう」という不安や焦り、怒りの感情で練習をしてしまいます。
いつもお伝えしていますが今、感じていることが現実を創っていきます。今、焦りや不安、怒りの感情を感じながら練習をしているということは、その先も同じように焦りや不安、怒りを感じてしまう現実を引き寄せることになります。ということは自分の望む結果が出せないということです。
もっと頑張らないといけない、もっと頑張らないと下手になる、もっと頑張らないと悪いことが起こっていく、と不安や焦り、怒りを感じながら日々の練習に取り組んでいる選手も多いんじゃないかと思います。かつての私もそうでした。でもそういう感情では同じような結果にしかならないんです。
じゃ練習をしなければいいのか?と言うとそういうことでもないんです。大事なのは感情なんです。不安や焦り、怒りなどの感情にならなければいいんです。考え方を変えるだけで感情を抑えることができます。そのヒントとなるようなお話をしていきたいと思います。
■出来事はコントロールできない
どのように考えていくのかと言うと「すべての出来事は自分でコントロールすることができない」ということです。すべての出来事は必然的に起こり、すべての出来事は最初から決まっている。ということなんです。ちょっと理解するのが難しいかもしれませんが、これが事実だと私は思うんです。
私たちはどうしても出来事を自分でコントロールできると信じています。逆に言うと自分でコントロールしないといけない、ということも信じています。だから「頑張らないといけない」「努力しないといけない」「成功しないといけない」という思い込みがあるんです。
私もそう思っていましたからそういう思い込みがある人の気持ちもよ~く分かります。子どもの頃からそういう教育をされてきましたから当たり前と言えば当たり前にある思い込みなんです。「人生は自分が頑張らないとどうにもならない」「努力次第で人生は切り拓かれていく」「努力するから成長する」そう言う言葉を疑いもせず信じ続けてきました。
練習で頑張らなければ良い結果を出せないし、練習をしなければ監督やコーチ、あるいは親に怒られる、だから自分でコントロールしていかないといけないというのが当たり前の世界で生きてきました。
ただ、いろいろなことを経験し意識を自分の内側に向ければ向けるほど「すべての出来事は自分でコントロールすることができない」ということ、そしてすべての出来事は必然的に起こり、すべての出来事は最初から決まっている。ということに気づき始めるんです。
こういうと「そんなことはない!自分の努力で道は開かれる。自分の道は自分で決めることができる」と思われる人もいるはずです。昔の私もそう思っていました。でもこの世の中には自分で決めることも、コントロールすることもできないことは多くあります。
例えば誕生日です。私は9月4日が誕生日ですが私が9月4日と決めて生まれてきたわけではありません。他にも、私が男性として生まれることも、広島県で生まれることも、生まれる大きさや体重も、野球が大好きになることも、私が決めて生まれてきたわけではありません。
■その出来事は最初から決まっていた
このように多くのことは自分でコントロールすることはできないんです。ただそのように最初っから決まっていたんです。でも今までの教育や育ってきた環境によって自分でコントロールできると思い込んでいるんです。だから「こんなんじゃいけない」「頑張らないと下手になる」「今、頑張らないと将来、苦しい思いをしてしまう」という不安や焦り、怒りの感情で苦しくなってしまうんです。
すべてはそうなるように決まっている。自分ではコントロールできない。ということを理解して腑に落ちると試合でヒットが打ちたいと思っていてもなかなかヒットが打てない、ということもそうなることが決まっていたことだし、すぐにヒットが打てた、ということも決まっていたことなんです。
ヒットが打てるかどうかなんて自分でコントロールすることができないんです。
■だからこれでいい!!
ただただ、その出来事が起こっているだけで自分でコントロールできないのですから自分を責める必要は全くないんです。もっと言うと無理に自分で努力する必要もないんです。ヒットが打てるときと言うのはどうやったって打てますし、ヒットが打てないときはどうやったって打てないもんなんです。
どう頑張っても上手くいかないときもあるし、頑張らなくても上手くいくときもあるもんなんです。私も一生懸命に努力をしてきても全く上手くいかないときもありましたし、努力することを手放しあきらめたときに上手くいくこともありました。
そんなことを繰り返していると「本当に自分では何もコントロールできないんだな~」「すべてはそうなるって決まっていることなんだな~」って思うようになると自分を責めることをしないので気持ち的に楽になれるんです。
そう言うことが分かってくると例え上手くいかなくても、失敗したとしても心が乱れることは少なくなるし不安や焦り、恐れと言う感情の波も穏やかになっていきます。そういう感情の時に練習した方が楽しくなります。是非、楽しい、ワクワクする、やってみたい、という感情で練習に取り組んでみてください。
■まとめ
というわけで今回は「自分でコントロールできることは何もない!だからこれでいい!」というテーマでお話ししてきました。
自分の思い通りに行かないことがある、でもそうなることが最初っから決まっていた。それは自分でコントロールすることはできないんです。ただ思い通りに行かなかったという事実があるだけなんです。それはあなたのせいではないんです。
思い通りに行かなかったとき「もっとこうしていればよかった」とか「あのときもっと頑張っていれば」なんて思うものです。でもあの時に頑張っても上手くいかないものは上手くいかないものなんです。すべては自分でコントロールすることはできないんです。そうなることは最初から決まっていることなんです。
こういうことに気づいて理解することができれば心が乱れることが少なくなり穏やかに過ごすことができるようになりますので思い通りに行かなかったからと言って自分を責めないようにしてあげてください。
それでは、今回は以上にします。
上手くいかない自分を責めて苦しいと悩みの方【先着10名限定】で無料で個別相談させていただきます。野球に対するお悩み、子どもの上達でお悩みの方は是非、お問い合わせください。
この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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