こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「夢や目標が自分を苦しめる」についてお話ししていきます。音声で聞きたい方は、コチラのstand.fmのアプリでぜひお聞きください↓↓
■夢や目標が自分を苦しめる!?
夢や目標を持つことは素晴らしいこと、一度決めた夢や目標を諦めずそれに向かって努力することは素晴らしいことなどと言われます。私も甲子園に出ることプロ野球選手になることを夢見てひたすらに夢を追い続けて努力をしてきました。現役を引退してもその時々で大きな夢や目標を掲げては
「絶対に目標達成をする」
「絶対に夢を叶える」
とひたすらに行動していました。
しかし私の目標は全く達成されず夢は叶いませんでした。なぜ私は目標を達成することも、夢を叶えることもできなかったのでしょうか。それは私の中に「執着」があったからです。執着があると自分の願いというのは叶いにくくなります。
■あなたの夢は見栄や不足感からくる夢?
特に自分が叶えたいことが見栄やプライド、不足感から出てくる執着の場合は本当に叶わないようになっています。見栄やプライド、不足感というのは
「その目標が達成しないと自分が満たされない」
「夢がかなわないと幸せになれない」
「甲子園に行かなければ周りから評価されない」
「プロ野球選手にならないと幸せになれない」
「お金を稼がないと幸せになれない」
という考えです。夢や目標を持つことはとてもいいことですがそれを叶える理由がこのような「見栄やプライド」「不足感」から来るものだと叶えにくくなってしまいますし、それを叶えるまでずっと自分を苦しめてしまいます。
そのような考えでたとえ夢や目標が叶ったとしても今度は「失う怖さ」「上には上がいる」ということを知ってしまうので、いつまでたっても幸せを感じることができず常に不足感から自分を苦しめてしまいます。
■なぜ夢を叶えたいの?
何のために夢や目標を叶えたいのか?よく考えてみてください。何を味わいたいから甲子園に行きたいのか?プロ野球選手になって何をしたいからプロ野球選手になりたいのか?人より多くのお金を稼いで何をしたいのか?有名になってどうなりたいのか?
なぜ夢や目標を叶えたいのか深堀をしてみてください。おそらく心の奥底にあるのは「幸せを感じたい」「家族で楽しく過ごしたい」「自分の心を満たしたい」という感情が出てくるはずです。
「甲子園に出て親や仲間と感動を味わいたい」
「プロ野球選手になって親に感謝したい」
「お金を稼いで家族との時間を増やして幸せを感じたい」
という感情を味わいたいから夢や目標を叶えたいのだと思います。そうだとするなら、夢や目標が叶っても叶わなくてもこの感情を味わうことが大切だと思っています。
■夢が叶わなくても幸せになれる
私は甲子園に出ること、プロ野球選手になることで幸せになれると思っていましたし親にも感謝でき親孝行をすることができると考えていました。現役を引退しても
「お金を稼がないと幸せになれない」
「周りから評価されないと満足できない」
「夢や目標を叶えることで自分のことが好きになれる」
そう思っていました。
しかし、私の人生には私が願っているもの以外のことでも
「私が幸せになれること」
「自分を満足させてくれるもの」
「自分のことを好きになれるもの」
そういったものがたくさんあることに気付きました。私の周りにはありとあらゆるものがすでにあり、幸せになることも幸せを感じることもできていたのですが、それが見えていなかったのです。なぜ見えていなかったのかそれが「執着」です。
甲子園、プロ野球選手、他人の評価、月収100万円、それにしか目が行っていなかったのでそれ以外のものが見えていなかったのです。でも本当はこれ以外にも「自分が満たされるもの」「幸せを感じる素敵なもの」そんなものがたくさん自分の周りに集まってきていたのに
「これは私にとって幸せになるものではない」「これは私にとって価値のないものだ」と言って受け取ろうとしなかったのです。毎日を幸せそうに生きている人、いつも楽しそうで心の底から満たされている人というのは、たとえ自分が望むもの以外のものが自分のところにきてもそれで幸せになれることに気付いているので
自分の夢や目標が叶わなくてもその幸せを受け取って、その幸せを感じて待っていればいつか自分が望むものがやってくるということを分かっているので気楽に今の状況を楽しむことができるのです。そういう気持ちで人生を楽しんでいると本当に自分が望んでいるものを受け取ることができるし、人生においてチャンスや豊かさを受け取りやすくなります。
■夢や目標なんて必要なくなる
私のように「絶対これしか幸せになれない」「これでなければ嫌だ」と思っていると望んでいるものが来なければずっと苦しむことになります。そうではなく他の素敵なモノや出来事、出会い全部を楽しんでやろうと思っていると、たくさん幸せを感じることができます。
全てを楽しんでやろうという気持ちでいると夢や目標に執着する必要がなくなってきます。むしろ夢や目標なんて必要なくなります。夢や目標しか見ずにそれを追いかけるよりも「目の前の出来事を楽しむ」「自分がワクワクすることを選択する」このような生き方の方が幸せを受け取ることができると思います。
■あなたにはすでに幸せや豊かさがある
では自分が望むもの以外で幸せを感じられるものとは何なのかというと「すでにあなたが手にしているもの」です。あなたが当たり前にあると思っている小さな幸せや豊かさです。物質的なモノもそうですし周りにいる人、あなたの周りにある環境などがそうです。
雨風をしのぐ家があったり、お金をもらえる会社があったり、毎日温かいご飯を食べれたり、家族との時間があったり、今日一日を無事に過ごせることなど願いが叶っていなくても自分にはすでに幸せや豊かさがあるということに気付くことです。
普段当たり前だと思っていることでも失って気づく幸せがたくさんあります。だから普段当たり前だと思っているちょっとした幸せ、豊かさ、環境を喜びそして感謝をする。それこそが夢や目標が叶っても叶わなくて幸せを味わうことができる人生になると思います。
そうはいってもなかなか幸せを感じにくい、感謝できることはないという人もいると思います。そういう方は「感謝ノート」とか「できたことノート」を1日1個でもいいので書いてみてください。それを続けていくと小さな感謝に気付くことも、今あるものが当たり前ではないということに気付くこと思います。
■夢や目標に惑わされない
「夢や目標を叶えないと幸せになれない」「お金を稼がないと幸せになれない」という思いがある人は、本当は自分の周りには幸せや豊かさはたくさん流れてきていて、自分がそれを受取ろうと思ったらいつでも受け取れる。夢や目標が叶わなくても幸せを感じられるということを知っておいてください。
甲子園に出る、プロ野球選手になるという夢を持つこともいいですが、それだけにとらわれずその過程にある出来事や出会いを楽しみ、今の自分でも十分に幸せを感じることができる、夢や目標が叶っても叶わなくても幸せを味わうことができる人生を送ってください。
それでは、今回は以上にします。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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