こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「技術だけ教えるのではなく上手くいく考え方も教える」というテーマでお話をしていきます。
コロナ自粛も終わり私が所属している草野球連盟も草野球チームも活動を再開しました。2ヶ月以上チームでの練習試合から遠ざかっていましたが久しぶりの野球です。チームでの練習ができなかったとはいえ個人で練習はしていたのでそれほど影響はないかなと思いましたが、練習と実践は本当に違いますね。まぁ~今更って感じですが改めて実感しました。
子どもたちに野球を教えている物としては実践で学ぶことや気づきが本当によくあります。実践でいろいろ経験できるのは本当にありがたいし子どもたちの気持ちや実践感覚というものがよーく分かります。「技術ばかり教えてもそれだけでは打てない」と言ことも改めて久しぶりの試合で打席に立って実感しています。
そりゃそうですよね、練習ではただスイングしているだけですもん。例えばインコースを打つ練習をしている時はインコースの打ち方が身につくように練習します。当たり前のことですがそこには「配球」も考えなければ試合の流れやプレッシャーもありません。ただ打つことだけに集中して練習しています。
しかし実践は全く違います。頭の中がパニックになっています。いろんなことを頭に中で会話しています。次はカーブかな?いや、外の真っすぐか?チャンスの場面…緊張するな~インコースのストレートを打つ!たくさんのことが頭の中を駆け巡ります。どんなにインコースの打ち方を身体で覚えても頭の中がパニックになっていたら打てるどころかバットを振ることもできないですよ。
例えバットを振れたとしても詰まってしまう可能性があります。タイミングもフォームもバラバラになります。このようにバラバラになったフォームを見た指導者はタイミングが遅いから早めに始動するように!上半身の回転ができていないからもっと身体を回すように!と言ったような技術を教えることが非常に多いのです。
確かに技術を教えることは大事なことなのですが試合では技術ばかりの問題ではないのです。先ほども言いましたが試合では、特に打席では頭の中がパニックになっているのです。だから技術を教える前に打席で何を考えて立っていたのかを聞く必要があります。先ほどのように「外の球が来たらどうしよう」「変化球か真っすぐか?」というような考えだと頭の中を整理させる必要があります。
また緊張したりプレッシャーを感じるならどうすれば緊張しないように打席に立つことができるか、何を考えて打席に立つようにすればいいのかを教える必要があります。ただ、ここで注意して欲しいのは当たりまえですが子どもの言ったことを否定しないこと!これが大前提です。考え方に正解はないのですからどんな言葉を言っても認めてあげます。
その後でアドバイスするのですがどんなアドバイスをすればいいのか?この答えは一つだけではありません。今回は私が現役の頃に同じようにもらったアドバイスを紹介します。私も打席で結果が出ないと必死に技術練習に取り組んでいました。ビデオでフォームチェックをしタイミングはどうだったか、下半身の使い方、腕の使い方などを念入りにチェックしては練習していました。
練習ではいい感じで振れますし打球もいいのです。このスイングなら打てると信じて次の試合に臨むのですがやっぱり打てないのです。試合が終わってまたフォームチェックをしながら練習をしているとばりばりレギュラーのベテラン先輩がアドバイスをくれました。「フォームチェックばかりやっても打てないよ。打席で何を考えている?打席で考えていることを忘れずにメモしてその結果も書く」このようにアドバイスをいただきました。
それから私は打席で考えたことと結果をノートに書いて先輩にまたアドバイスを求めました。先輩のドバイスはこうでした。「打席で何を考えるのか?その正解はない。正解があるとしたらそれは結果だけ。打席で考えていたことと結果を照らし合わせてよーく見てごらん。結果が出てない時の打席での考え方と結果が出ている時の打席での考え方に何か共通点はない?こう言った考えで打席に立てば打てるんだからこれがお前の中で打席に立って考える正解だよこの考えで打席に立てばいい」
このようにアドバイスをいただき次の試合から試しました。それからはフォームの修正や改善の練習は当然しますが、それ以外にも打席に入る時の考え方なども整理するようになりました。このことから私が学んだことは打席に立つ時の考えで結果が出ているならその考え方を続ければいい。結果が出ていない、自分が望む結果が出ないというのであれば考え方を見直す必要があります。
先ほども言いましたが考え方に正解はないのです。タイプによっては熱くなった方が良い結果が出る選手もいれば、冷静で適当な方が良い結果が出る選手もいるのです。どちらが良いとか悪いということではありません。その選手に合っているか合っていないかだけです。なので結果が出ない選手に技術的なアドバイスだけでなく
打席での思考のクセ、普段の思考のクセこう言ったこともアドバイスする必要があります。子どもたちは打席で何を考えているのか?これは試合でしか感じることができない貴重な経験です。スポーツは心技体です。私の経験で一番大切なのは「心」だと思っています。心というのは「考え方」です。考え方ひとつで大きく変わってきます。
是非、上手くいくような考え方を教えてあげてください。
それでは、今回は以上にします。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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