「次に繋げろ!」ってどういう意味?

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「次に繋げろ!ってどういう意味?」というテーマでお話をしていきます。

「次のバッターにつなげ!!」少年野球の試合に限らず社会人野球、プロ野球の試合でも「次につなげる」という言葉じはよく聞きます。プロ野球のインタビューでも「次のバッターにつなげることだけを考えました」ということもよく聞きます。実際に私も社会人野球選手の時は次につなげることをよく考えていました。

 

「次につなげる」とても大切なことです。しかし「次につなげる」ってどんなことを言うのでしょうか?ここをしっかり理解できていないと本当の意味での「つなげる」にはならないし無駄なアウト、無駄な打席になることが非常に多くなります。

 

先日も私が教えている野球少年がこう言ってきました「打席で次に繋げろって言われたけどどういうこと?」私は「その打席の結果は?」と聞くと「レフトフライでアウトになった」「監督からフライを上げたら一番ダメと怒られた」「どうしたら正解だったんですか?」

 

場面は1アウト1塁2塁、点差は2点差で負けている。試合は4回で打順は6番バッター、今日は試合ではヒットはない。

 

さぁ~あなたが監督ならどんなサインを出す?あなたが選手なら何を考える?これだけの情報では正確な答えは出ないかもしれません。ちなみに少年野球なので小学5年生の話です。監督のあなたはどう考える?打たせてダブルプレーが怖いから送りバント?ビックイニングにしたいから打たせる?

 

打席のあなたはどう考える?今日は打てないからファーボール狙い?ここで打ったらヒーロー!打つしかない?右方向に打ってランナーを進塁させる?正解はないと思います。どの作戦も正しいと思います。ただし!正しい作戦にするには条件があります。この条件がなければ正しい作戦とは言えません。むしろ、失敗です。

 

その条件とは!!結果が全てです。

 

送りバントを考えたとしても、打たせると考えても、右打ちを狙っても、ファーボールを狙っても全ては結果がよくないと失敗に終わります。じゃいい結果って何?これもまた難しい基準です・・・この回だけで見るのか?この試合だけで見るのか?今後の試合を見据えてみるのか?野球人生を考えて見るのか?

 

野球って難しいですね・・・今日の試合の勝ちだけをにこだわれば勝たなかったらその試合の作戦は失敗!でも子どもの将来を考えれば例えバントを失敗しても将来的にはその失敗を乗り越えて成功するかもしれない。フライを打ってアウトになった!でも、そのアウトが悔しくて練習してどんどん打てるようになた!その失敗(アウト)があったから成功(打てるようになった)できた。

 

だから私はその子どもにはこう言った「自分はその打席何を考えた?」子どもは「ヒットを打つことを考えていた」私は「自分で考えて出した答えだからそれが正解」「つなげる意味を考えるよりもどうすればヒットが打てるか考えた方がいい」こう答えると子どもは満足そうな笑みを浮かべました。

 

プロ野球、社会人野球ならともかく小学生から自分を犠牲にしてつなげることを押し付けても野球が面白くない。そもそも、先ほどの場面で「フライを打って監督に怒られた」と言いますが、私も社会人野球選手時代に経験があります。監督が打てると期待しているから打たせる、だからフライになっても何も言われないただ、自分の技術不足なだけ

 

もし、期待していないなら最初からバントのサインを出します。打たせているのだから最初っから右方向に打つことを考えたりゴロを転がすスイングをする必要はないんです。最高の結果はヒットを打つこと!だったら最初から進塁打など考えず自分のスイングで振ってみる。

 

ここからは勝ちにこだわる野球をするならの話ですが、追い込まれるまでは自分のスイングをして追い込まれたらボテボテのゴロを打つ、または右方向に打つ、ファーボールを狙うそんなことを考えてもいいと思います。ただし、勝ちにこだわる場合のみ。子どもたちにはあまり教えてほしくない。

 

話を戻します。

 

結局、先ほどの子どもの場合は何が悪いって怒った監督です。期待してるから打たせるんだろ?それをフライを打って怒る?さらにはあの場面でフライは一番ダメ?だったら最初っからバントのサインを出せよ!!あの場面でフライで外野の頭を超えて長打になっても怒るのか?小学生で野球をわかるはずがない!社会人だって野球をわかっていない!プロ野球選手だって同じだ!

 

正解はないんだから!!だったら一喜一憂せず子どもの結果を褒めてあげればいい。わからないなら教えてあげればいい怒ったところで何も解決しないし何も伝わらないし野球を覚えない。だから、私に質問してくるんでしょ!「つなげってどういうことですか?」って怒っても何も伝わってないですよね。

 

子どもたちが自分で出した答えを大人たちはもっと褒めてあげればいい。褒めてあげればもっと自信を持てるし野球が大好きになるはずです。

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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