寒い日の野球の練習について!寒い日は練習をしないことも大事

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「寒い日の野球の練習」についてお話ししていきます。

今日は動画撮影をしていましたが極寒の中公園で撮影をしていたのであまりの寒さに撮影どころではなくなったので撮影を中止しました。しかし、このまま帰っても何も得ることがないのでバッティングセンターに行って私が打っているフォームを撮影しようと考えすぐにバッティングセンターへ!

 

私のフォームを参考にいいフォームと悪いフォームの違いやポイントの解説、練習方法などを取り入れた動画にしようと考えていました。さすが平日!バッティングセンターはほぼ貸切状態なので思う存分打つこともできるし撮影もできる!そう思いいざ打席へ!

 

しかし!打席に入って構えた瞬間!「あっ今日は打てない!」と感じました。以前、打席に立つ位置の話を記事で書いたと思います。私はどんな場面でも必ず同じ立ち位置に立ちます。なぜ、同じ立ち位置に立つかと言うといつもと同じ風景を目で確認するためです。打席に入った時のこの風景が違ったのです。どう違うのかと説明しろと言われても言葉ではなかなか言い表せないですが極端な話で分かりやすく言うとマシーンに背中を向けて顔だけマシーンの方向を見て構えている感じです。

 

さらに構えたときもしっくりきませんでした。私はよくバッティングは股関節を上手く使って下半身を動かして打つことが基本だと言っています。そのために構えたときに軸足の股関節。私は右打ちなので右の股関節にしっかり体重が乗った状態で構えるのが私の状態がいいときの構え方です。しかし、しっかりと股関節に体重は乗らないですし、目から見える景色も違う。さらには下半身が上手く使えないから上半身が上手く使えず打つポイントが差し込まれてしまうのです。

 

普段ならこうなった状態でも自分で修正箇所を探して改善すればいつも通りに打てるのですが今日は全くダメでした。修正箇所は分かるものの身体が上手く動いてくれないのです。なぜうまく動いてくれないのか?答えは簡単です。「打てないと思ったから打てないんじゃないですか?」「気持ちが切れてしまったから?」違います。答えは・・・寒すぎたからです。

 

えっ!そんなこと?と思われるかもしれませんがとても大事なことなのです。まず、この寒い外でバッティングするのだから身体を動かして温める必要があります。私は一切身体を動かさずいきなりバッティングしたので身体が動くはずがありません。だからしっかりアップをしなさい!と言うことではないのです。

 

私が言いたいことは!この寒い時期に野球をやってはいけません!本当にそう思います。昔から思っていましたよ!当然、社会人野球選手時代にも思っていました。野球をやるなら基本練習のみです。寒い時期にボールを使ってノックしたりするから怪我をするのです。寒い時期にバッティングするからフォームが崩れるのです。

 

それはそうですよ!寒すぎるのだから身体はいくらウォーミングアップをして身体を温めてもすぐに身体は冷たくなります。冷たくなった身体でいきなりボールを投げる、身体をひねったりすると身体は悲鳴をあげます。

 

私も現役時代はこの時期にノックをしたりバッティングしたりするのが本当に嫌でした。社会人時代のこの時期(2月)は強化合宿期間中です。プロ野球で言うところのキャンプの時期と同じ時期です。だからノックもするしバッティングもします。温かい地域で練習するのならまだいいですが、私のチームは自分の地域で練習するので当然寒い。寒すぎです。そんな中、バッティングや実際にピッチャーの球を打ったりするのですから嫌で嫌で仕方なかったです。

 

プロ野球は3月末からシーズンが始まるのでそれに合わせて今の時期から身体を作る必要があります。社会人野球選手も3月末から大会が始まりますからそれに向けてチームを作り上げていくのです。プロ野球選手や社会人野球選手は野球が仕事ですし、営利が発生しますのでシーズンが早く始まってシーズンが長くなればなるほど球団にとっては利益がもたらされます。だから3月末の寒い時期からシーズンが始まります。

 

社会人野球も同じです。大会が始まれば連盟等もそう言ったことは考えます、だからたくさんの大会を全国で開催しますし早い時期からシーズンを始めます。さらに、社会人野球は企業の看板を背負っています。私たち選手がある大会に出場すれば企業名を宣伝してくれるので喜んで大会出場をさせてくれます。(大会に出るにも企業側からすると大きなお金を出費になるので最近は大会に出る回数も減っています。)

 

プロ野球選手や社会人野球は大人の事情があるので早い時期から練習をしてシーズンに入るのですが中学生や少年野球はどうでしょうか?運営側からするとそう言った要素はあるかもしれませんが、子どもたちは別に仕事で野球をやっているのですから大人の事情は全く関係ありません。無理に早い時期から試合をすることもないのです。

 

特に、身体がまだ出来上がっていない時期にさらに、ものすごく寒い時期に練習して何の意味があるのでしょうか?怪我をする危険性、フォームを崩す危険性の方が高くなります。寒い時期に練習するなとは言いませんがするのであればボールを投げたり打ったりする練習はやめておいた方がいいです。それよりも基本練習を短い時間でやった方がいいのです。

 

昔はと言うか今もあると思いますが試合をする解禁日と言うものがありますが年々早くなっている気がします。社会人野球選手時代もそれは感じていました。試合解禁日が早くなると言うことは練習開始時期も実践練習時期も早くなる。そうすると寒い時期から練習開始、実践開始になる。野球は寒い時期にするスポーツではないと思います。

 

特に中学生や少年野球は温かくなるころから上々に始めた方がいいのです。今のこの時期に練習や試合をする意味は何なのでしょうか?いつも不思議に思います。基本的に試合の数も多すぎるのでそれも大問題なのですが。

 

最後にもう一つ、寒い時期に練習や試合をしてほしくない理由があります。それは練習を見に来ている?来させられている?お父さん・お母さんを見ているのもつらいです。昔は今ほどお父さん、お母さんが見に来なくてもチームからも世間体から見ても何も言われることはなかったのですが、今はチームが厳しく言うところもあるのでほぼ強制的に練習を見に行かなくてはいけない状況になっています。

 

そうするとグラウンドに多くのお父さん、お母さんが寒い中見に来るのです。監督や指導者、子どもたちは身体を動かしてるからまだいいものの、お父さん、お母さんはたったままじっと見守っているのです。

 

そんな姿をみて監督や指導者はもっと感謝しなければいなりません。その前に、来させてはいけません。いや!そうは言ってもグラウンドに親の来る人数が決まっているので!人数が少ないと練習をさせてもらえないので!と言う監督、指導者もいるのですが、だったら練習するなよ!です。

 

お父さん、お母さんもグラウンドでは子どもをじっと見守っているだけかもしれませんがグラウンドを離れたら当然、守るべき家族がいますし仕事だってあります。家のことを毎日頑張っているのはお父さん、お母さんなのです。そんな子どもにとって、家族にとって大事なお父さん、お母さんを寒い中練習に来させて風邪でも引いたらどうするんですか?もっと重い病気になったらどうするんですか?

 

お父さん、お母さんの代わりに監督や指導者が手伝ってくれますか?絶対に手伝わないはずです。監督、指導者の奥さんが風邪で寝込んだらどうしますか?インフルエンザで隔離されたらどうしますか?きっと困りますよね?困るどころではないはずです。自分が困ることを強制的に他の人にしているのです。そういうことも分かって欲しいのです。

 

だから寒い時期の野球は子どもにとっても、お父さん、お母さんにとってもあまりメリットはないのです。むしろけがや病気をするリスクの方が高いのです。もっと温かくなってから野球を始めましょう!そんなに焦って練習をする理由は何ですか?勝ちたいからですか?上手くさせてあげたいからですか?

 

 

勝ちたいと思うなら、上手くならせたいと思うのであれば一番い子どもと、お父さん、お母さんのことを大切にしてあげてください。

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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