盗塁スタートのタイミング!ピッチャーのどこを見る?

盗塁スタートのタイミング!ピッチャーのどこを見る?
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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。
今回は「盗塁スタートのタイミング!ピッチャーのどこを見る?」についてお話ししていきます。

 

今回は盗塁のことについてお話ししようと思ったので盗塁について勉強をしていたのですが意外と盗塁に関しての記事とか本とかって少ないんですね。大体が基本的なことしか書いていないし一つのアドバイスしかできていないのでもったいないなーと思います。基本が大事なことはすごくわかりますが基本ができても応用ができないと上達はできません。

 

そう言った内容の本や教材があればもっと子どもたちを上達させることができるんですけどね。と思ったもで自分でそんな本や動画を作っちゃおうかなと思っているのです。

 

と言いますか既に作っています。今はまだ製作段階なのでこんなことを教えて欲しいとかこのことについて書いて欲しいと言うのがありましたらどんどん言ってきてください。皆さんの意見を参考にしながら皆さんと一緒に作れたら嬉しく思います。

 

盗塁では、ピッチャーの「全体を見る?」

さて、話を盗塁の話に戻しましょう。盗塁の勉強をしていてこの記事は経験者が書いているな。とかこの記事は何かの記事をパクって使っているなと言うのが分かります。どういうところでわかるかと言うとアドバイスの仕方に具体性が全くないのです。

 

例えば「リードをして構えるときに体重は右足50%左足に50%にして構えましょう」と書いてあるとします。私が読者だったら「なんで?」と思います。これは私の性格なのかもしれませんが「こうした方がいいよ」と言われると「なんで?」って考えてしまうのです。おそらく子どもも「なんで?」と思うはずです。

 

「こうだからこうした方がいい」と書いてあれば「なるほど!じゃこうするともっといいかも?」と考えるし「こうなった場合はこうすればいいのか」と考えるからです。それを踏まえたうえで本題に入ります。盗塁するときにどこを見ればいいのか?こういった質問も多くあります。答えは一つではないですが私が勉強していた中で多かった答えが「ピッチャーの全体を見る」と言うアドバイスが多かったです。

 

なぜ「ピッチャーの全体を見る」方がいいのでしょうか?おそらく、と言いますか理由を書いてある記事もありましたが一つの場所、例えばピッチャーの左足を集中してみていると集中しすぎて身体が固まってしまい一歩目が出にくくなる。と言うことだと思います。

 

狩りのように「一部分を集中して見続ける」盗塁スタイル

私から言わせるとピッチャーの全体を見ていた方が一歩目は遅くなります。と言うのは全体を見て身体をリラックスさせると言うのは集中力がなくなっている状態です。ぼーっとしている状態で0コンマ何秒の世界では力を発揮できません。ライオンの狩りを思い浮かべてください。獲物を狙っているときぼんやり獲物を見ていますか?リラックスした状態で獲物を狙っていますか?狙っていないですよね?

 

じっと獲物をロックオンして獲物のちょっとした動きを敏感に感じながら待っていますよね。しかも低い体勢から今にも行くぞ!行くぞ!と言う体勢で。私の盗塁スタイルはライオンの狩りのようなスタイルです。ピッチャーの一部分をロックオンして集中してみ続けます。ロックオンした箇所が少しでも動いた瞬間に私の狩りが始まります。私にロックオンされたら最後、気づいた時には2塁ベース上にいるのです。

 

もっとわかりやすく説明します。リードをして私は右ピッチャーの場合は左足をロックオンします。ただし相手の癖がある場合は癖のある身体の部分を見ます。癖があまりないピッチャーの場合や初めて対戦するピッチャーや情報が少ないピッチャーの場合に左足を見るようにしています。

 

左足(細かく言うとスパイクです)に集中して左足がホーム投げる動作をしたら一気にスタートを切るのです。だから私はリードした瞬間から左足をずっと見ているのです。(ただし、100%絶対に盗塁成功させたい場合には秘儀を使うので違うところを見ます。その方法は最後に書きます)

 

牽制が来たら?と思われるかもしれませんが左足に集中しているのでホームに投げる動作と違った動作になれば「あっ違う!牽制だ」と反応するのです。だから集中しているときは牽制でアウトになることはないのです。私が牽制アウトになるときは大体が一か所に集中していない時でした。牽制が早いピッチャーなどはほんの少しの集中力の跡切れが命取りになるのです。

 

私がランナーにいれば絶対に盗塁してくると分かっているのでピッチャーも私に集中してきます。なので私の一瞬のスキをついてくる投手もいるのです。牽制を多く投げると私も疲れてきます。そこを狙ってくるピッチャーもいます。ただ、そこを狙ってくるピッチャーは私に盗塁をされることはありませんが私に集中しすぎてバッターに打たれると言うことは多くありました。それはそれで私の仕事なのでいいことなのですが。

 

みんなそれぞれに合うやり方を見つければいい

ピッチャーの全体を見て力を抜いて走ると言うことも良いとは思います。それで盗塁の成功率が上がればその選手にはそのやり方が合っているのです。私にはこのやり方が合わなかっただけです。

 

私と同じように合わないと思うのであれば私と同じやり方でやってみてはどうでしょうか?それでも合わなければまた違う方法を考えればいいのです。「どうやって考えるの?」一番いいのは盗塁の極意を知っている経験者です。もし身近にいなければ私に聞いてくれればアドバイスはいくつかします。

 

私は小学生には全体よりもどこかに集中してみることを勧めます。まずは一つのことに集中することができてから全体を見た方が違いが分かりやすくなります。私がそうでした。だから小学生にはどこか一か所集中する場所を教えてあげてください。左足が簡単だと思います。

 

私が100%盗塁を成功させるためにやっていたこととは?(非推奨)

では、ここで私が100%盗塁を成功させるためにやっていた秘儀をお話しします。しかし、この作戦はスポーツマンシップに反しています。だから子どもたちには絶対にやってほしくないので私の昔話と思って聞いてください。

 

牽制が上手なピッチャーやクイックが早いピッチャー、特に左ピッチャーと言うのは盗塁がしにくいものです。今ならそんなピッチャーが出てきたら盗塁は諦めますが、社会人野球選手時代はそんなことは言ってられません。しかも、都市対抗予選ともなると「勝つ」ことが最大の目的なのでどんなこと(ラフプレーは良くないです)をしてでも勝たなければいけません。まさに勝利至上主義の世界です。負けは絶対に許されないのです。

 

そんな状況の試合の中、ここで1点がどうしても欲しい場面。私がよく経験したのは試合も終盤1点差で負けている場面で私が何とか出塁することができ0アウト1塁の状況です。送りバントがセオリーだと思いますが、一番望んでいるのは0アウト2塁でそこからバントで送って1アウト3塁が一番の理想です。相手チームに与えるプレッシャーも1アウト2塁と0アウト2塁では全然違ってきます。

 

0アウト2塁を作るためには1塁ランナーの私が盗塁することが絶対条件です。当然私には盗塁のサインが出ています。と言うか私の場合は盗塁のサインはなく常に盗塁せよ!と言われていたのでもちろん盗塁です。しかも相手バッテリーも私が走ってくることは知っています。絶対にアウトは許されないが盗塁のサインが出ている。しかもピッチャーはエース級のピッチャーですから牽制もクイックも上手です。

 

そんな緊迫した状況であなたならどう考えますか?ここまで来たら気持ちの問題でもないです。気合や根性で盗塁したら即死ですよ。

 

絶対に盗塁を成功させないといけない場面で私がやったことは、リードをしていつもと同じように左足に集中するためにロックオンします。ここまではいつもと変わりません。そしてピッチャーがキャッチャーのサインを確認しているときに私も目線でキャッチャーのサインをのぞき込みます。(※絶対にやらないでください)

 

顔をキャッチャーの方に向けるとばれますしその時に牽制が来たらアウトです。なので目線だけチラッと見るのです。するとたいていのキャッチャーのサインを見ることができます。緊迫した場面でキャッチャーもサインを隠すことを忘れることがあります。そしてチラッと見たサインを確認します。意外とキャッチャーからのサインって簡単なものが多いのです。例えばストレートはグー、変化球はパー、1塁牽制は小指と言った単純なサインが多かったです。

 

そのサインが分かれば後は変化球の時に盗塁をするだけです。これだけ緊迫した場面で変化球を投げるとなるとキャッチャーもパスボールが怖いので低めに来たら身体全体で止めに行きます。そこを狙って私が盗塁をするのです。投げる球が変化球と分かっていれば、例えばフォークなどの場合、フォークの握りで牽制することはないです。カーブも同じです。なので変化球と分かれば本当に左足だけに集中して、左足のスパイクが動いた瞬間にスタートです。

 

例えストレートでも牽制が無いと分かっていれば思い切ってスタートを切れるので盗塁も成功しやすいのです。だから私は絶対に盗塁を成功させる場面になったらキャッチャーのサインを見るのです。(※何度も言いますがやらないようにしてください)

 

子どもたちには正々堂々と楽しくやってほしい

キャッチャーのサインを見るプレイはスポーツマンシップに反すると言われるかもしれませんが、負けが絶対に許されない私たちのような野球では勝利至上主義なので何が何でも勝たなければいけないのです。だからと言って試合に勝ちたいからと言ってこのようなプレーはしないでください。子どもたちには正々堂々と楽しく野球をやって欲しいです。野球の基本である打つ投げる走る!で楽しく野球をやらせてください。

 

PLAY BALL!ボールで遊べ!なのです。

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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