こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「少年野球のバットの選び方」についてお話ししていきます。
子どもやお父さん、お母さんから「どんなバットを選べばいいですか?」とよく質問されます。また「練習ではどんなバットを振ればいいですか?」と聞かれることもよくあります。
私の答えは「軽いバットを選んでください」といつも答えています。そして絶対にマスコットバット(重いバット)を振って練習してはダメと言っています。
私は試合で使うバットは短くて軽いバットを使っていました。社会人時代は自分のオーダーのバットが作れます。一定の選手にならないと作ることはできません。ですので私もまだレギュラーに定着していない時期はオーダーのバットではなくプロモデルのバットを選んで使っていました。
当時、人気があったのが「イチローモデル」「高橋由伸モデル」「立浪モデル」が人気がありました。私も「高橋由伸モデル」を使用していましたが、今一しっくりきませんでした。今考えると当たり前のことですが・・・
その他に「イチローモデル」も使っていましたがやっぱりしっくりきません。それはそうですよね。イチロー選手や高橋由伸選手がオーダーで自分に合ったバットを作っているのですから、技術も体格も全く違う私が使ったらしっくりくるはずがありません。
今の子どもたちも「●●モデル」と言うバットを使いたがるのは当然ですが、そのバットが合ってヒットが量産できるのならいいですが、ヒットもあまり打てないと言うことであればバットを変えてみるのもいい方法かもしれませんね。
今は少年用のバットも性能が良くなっているのですぐに割れたり、ヒビが入ることがないのですぐにバットを買い替えると言うことも難しいとは思いますが・・・
私は現役時代ある年から自分のオーダーバットを作れることになった時に、短くて軽くてバットの芯の部分が太いバットをオーダーで作りました。なぜ、短くて軽いバットを作ったのかと言うと、社会人選手でしかもエースと呼ばれるような投手はプロ注目の選手ばかりです。球は速いし変化球もキレッキレです。
そんな一流の投手を打つためには自分のレベルを上げるしかないのですが、レベルの向上なんて言うのは一朝一夕でできるはずがありません。そうであるなら、何を変えればいいのか?メンタル?それもすぐには身に付きません。もっと簡単にすぐに変えれる方法があるのです。
それがバットを変えることでした。今使っているバットより軽くて短い、つまり自分が操作しやすいバットを使ってみることにしたのです。
変化球狙いでインコースに140キロ後半のストレートが来たら手も足も出ませんでしたがバットを軽く短くして操作しやすくなったことでバットに当てることができましたし、ファールを狙えるようになったのです。
ミートもしやすくなったのでヒットを打つ確率も上がり、バットを変えてから首位打者も取れました。とは言えバットを変えたぐらいで首位打者を取れるぐらい甘い世界ではないので技術向上のために練習をしまっくたことは言うまでもありません。
なので、バットが「重いな」と感じたり「扱いにくいな」と感じているのならば今のバットより短くて軽いバットに変えることをお勧めします。
プロモデルはカッコいいし持っているだけで打てそうな気がしますが私はそれだけでバットを選ぶのはおススメしません。カッコいいバットを持って打てない選手と、プロモデルではないが自分が操作しやすいバットでヒットを量産できるバットならどっちがいいですか?
自分の憧れの選手が使っている、自分のバッティングスタイルが似ているからと言っていきなりトッププレイヤーのバットを使っても結果は得られません。技術と体力が伴わなければ使いこなせるはずがないのです。逆にますます不安が大きくなるだけです。
是非、自分に合ったバットを選んでヒットを量産してください。ちなみに自分に合ったバットと言うのは振ったときの感覚のことを言います。振りやすいと感じるバットが自分に合っていますのでその感覚を大事にしてください。
そして「練習ではどんなバットを振ればいいですか?」という質問ですが、練習では細長くて軽いバットを振ってくださいと言います。小学生ぐらいですとノックバットが良いです。
ただ、ほとんどの小学生や中学生は素振りや練習ではマスコットバットを振っています。なぜマスコットバットで素振りをしているの?と聞くと「プロ野球選手が使っているから」とか「バットを振る力を付けたいから」「スイングスピードを速くしたいから」と言う答えが返ってきます。
バッティングの技術を向上させるために重いバット(マスコットバット)を使ってみたいという気持ちも分かります。私もそう思ってマスコットバットを振っていました。しかし、マスコットバットを振って得られたものは何一つなく逆に打てない選手へと近づいていきました。
それはなぜか、自分のバッティングスタイルも技術も体力もない小学生、中学生、高校生の私が意味もなく、理論も分からず振っていたからです。
マスコットを振って得ることができたのは社会人時代のしかもレギュラーに定着できたぐらいからです。その時に「あーマスコットバットってこうやって振るから意味があるんだ」と感じることができました。
社会人選手でマスコットバットを振る選手は多くいましたが、私も含めですがマスコットバットを振っている選手は共通点がありました。その共通点こそがマスコットバットを振る意味だったのです。
それはフルスイングをしないです。
マスコットバットを使って練習する意味は下半身を使うことができているかの確認で振っているのです。下半身の使い方、遠心力でバットを振る感覚、そう言ったことを確認するためにマスコットキャラクターを振っているのです。
そういうことを理解しないでマスコットバットを振っても腕だけ、腕の力だけで振ってしまうので打てなくなるスイングが身についてしまいます。これは私が経験したことなので声を大にして言います。マスコットバットには気をつけてください。
試合で使うバットは今のバットでヒットが量産できていれば今のバットでいいです。ヒットが打てていないのであれば今のバットより短くて軽いバットに変えることをお勧めします。
そして、マスコットバットで素振りやティーをすることはやめましょう!家で素振りをするなら細くて軽いバット(ノックバット)などを振った方がいいです。
それでは、今回は以上にします。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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