<間違いだらけの野球教室>足が速くなる歩き方
昨日の記事で、「一流選手は歩き方でわかる」という内容の記事を書き歩き方について話をしようと思いましたが、歩き方の前にまずは姿勢が大事!と言うことで姿勢について書いていたら長くなってしまい結局、姿勢についてで終わってしまいました。
長く書くつもりはなかったのですが、一つのことに熱中してしまうととことんやらないと気が済まない性格なので・・・
と言うことで早々に歩き方についてお話します。
正しい姿勢のまま少し目線を上げて前を見ます。頭を動かさずに目線だけ上げてください。
歩き出します。全身の力を抜いて楽に歩いてください。
ここで注意その1。
本やネットで正しい歩き方を調べたり検索するといろいろと歩き方について書いてあります。本やネットによく載っているのは「美脚になるための歩き方」「モデルの歩き方をマスター」と言った内容のものが多く存在します。
歩くときは歩く方向に「1本の線をイメージしてその線を挟むように足を出す」とか「ヒザをなるべく曲げずに歩く」などと書いてありますが、先ほども書きましたが「美脚になる」「モデルウォーク」を手に入れるための歩き方になります。
私がお話ししているのは「美脚」でも「モデルになる」でもなく野球で使える歩き方、速く走れるための歩き方ですので勘違いをしないようにしてください。
歩くときは1本の線をイメージしなくても「まっすぐ歩く」ことをイメージして歩いてください。歩き始めたときも「正しい姿勢」を保ったまま歩きてください。
動画で撮影して自分の目線や頭の高さがブレていないか、左右に頭が動いていないかなどをチェックしてください。
ここで、またまた注意その2
この注意はかなり大事なことなので納得するまで読み返してください。
歩くとき、走るときもそうですがよく「かかとから着地する」と言われます。皆さんもかかとから着地して歩くと思っていませんか?
実はかかとから着地をすることを意識して歩いてはダメなんです。もちろん走るときもダメです。
結論から言いますと、かかとから着地を意識するのでなく、と言いますか着地のことを考えるのではなく足の裏全体で地面を後ろに押すことだけに意識を持っていけばいいのです。
では、詳しく解説していきましょう。
なぜ、かかとから着地は良くないのか?と言うことですが、正直私もかかとから着地すると思っていました。解剖学的や運動学的にはかかとから着地しているのかもしれませんが、いざ、速く走ろうと思ったらかかとから着地することを意識してはいけなかったのです。
皆さん、今その場で高くジャンプしてみてください。もう一回ジャンプしてください。では次にジャンプして着地するときどこから着地しているか意識しながら高くジャンプしてください。
はい!どこから着地しましたか?簡単に言いますがつま先から着地しませんでしたか?
では次は、高くジャンプしてかかとから着地してみてください。ジャンプしましたか?どうですか?痛くないですか?痛かったはずです。
かかとを触ると分かりますが骨を守る筋肉が少ないから、かかとから着地すると衝撃が直に伝わってきます。さらにかかとから着地しようと意識するとヒザが伸びてしまうのでヒザまで痛めてしまいます。
先ほどジャンプして着地した時に何も考えずに着地したらつま先から着地しましたよね?それってなぜだと思いますか?かかとから着地したら痛い!さらにヒザも痛めてしまう!って身体が反応して本能的に衝撃を和らげるためにつま先から着地したのです。
と言うことは身体は本能的に身体の機能や使い方を分かっているのですからその本能に従って着地すれば理にかなった着地になるのです。
だから着地のことは意識しなくてもいいのです。かかとから着地するとか、つま先から着地することはいっさい考えななくてもいいのです。
では、何を意識して歩けばいいのか!
ここが速く走るための重要なポイントになります。そして何度も言いますが野球選手のための歩き方、走り方をお伝えしていますのでそのことについても気をつけてください。
母指球と小指球を使って地面を後ろに押す!
詳しく解説します。
詳しく説明しますと言っても解剖学的な話をしても分からなくなりますのでわかりやすく詳しくお話しします。
つま先で地面を蹴る!というイメージを持ちますが、これも間違っています。つま先を意識すると足の指先で地面を蹴ろうとします。実際にやってもらうと分かりますが、力が入りません。
蹴るどころかしっかり地面をつかめないので速く走ることができません。私もつま先で地面をつかむという方法を練習したことがありました。しかし私には地面をつかむことができない大きな問題がありました。
足の指先で床にあるタオルをつかめますか?ほとんどの方がつかめます!と言うと思います。実は私タオルをつかめないんです。つかもうと思ったらかなりの時間をかけてようやくつかめたかな?という感じです。
なぜかと言いますと、私は重度の外反母趾なんです。幼少期のころ成長して足が大きくなっていったんですが、家庭の事情で新しい靴を買うことができずずっと小さい靴を履いていたのです。
その結果、重度の外反母趾になり、親指が内側に入りす過ぎて親指の上に人差し指が完全に乗っている状態なのです。さらに親指の感覚があまりないうえに指は4本しかないと一緒なので指先を上手く使うことができません。
重度な外反母趾のおかげと言えばおかげですが、指先で地面をつかむ感覚ができなかったので他の方法を探そうと思いいろいろ勉強しました。
そこでたどり着いたのが母指球と小指球と足の裏の半分を使って歩く、もしくは走るというテクニックです。
さらには地面を蹴るのではなく地面を後ろに押すのです。地面を蹴ろうとするとかかとをハムストリングス(もも裏)に付けようとしますこの動作で速く走ろうと思ったら走れますが大きなリスクを伴います。それが肉離れです。
私自身も、地面を蹴る走り方をしていた時期がありました。当然、速く走れていましたがハムストリングスの肉離れは良くしていました。右足3回、左足3回の肉離れを経験しています。
いくら速く走れても怪我が多い選手は試合では使えません。
怪我をしないためにもトレーニングで強い身体を作ることも大切ですがどれ以上に怪我をしない正しい走り方を身に付けた方がいいのです。
地面を後ろに押す走り方をしてからは肉離れを1回もしていません。しかも足はさらに速くなったのです。
この地面を後ろに押す感覚ができれば後は先ほども言いましたが身体の本能のままに任せればいいのです。
地面を後ろに押せば足は勝手に前にでてきます(身体が進みます)着地も先ほど書いたように本能に任せます。自分はただ地面を後ろに押すイメージで歩くだけです。
それだけで良いのです。着地のことや腕の振りのことなどいっさい考えなくてもいいのです。腕を振ろうとするから正しい歩き方ができずに速く走れないのです。
今日も熱中しすぎてまたまた話が長くなりましたので最後にしますが、正しい姿勢で立ち地面を後ろに押す意識だけをもって歩いてみてください。それができるようになれば次は速く走れるコツが分かってきます。
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