こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増です。今回は「大きなフライを打ってみよう」についてお話ししていきます。
試合でもそうですが、バッティング練習をするときによく言われることが「フライを打ち上げるな」「ライナーの打球を打て」「早い打球のゴロを打て」と指導されることがあります。私自身もバッティング練習でゴロを打つことはしませんが、ライナーで強くて速い打球を打つことを心がけています。
だから子どもたちに教えるときはなおさらゴロを打つことは教えません。ライナーの打球かもしくはセンターバックスクリーンにホームランを狙って打て!と教えています。この教えにどのように感じるかは別として、先日とても面白く興味深い話を聞きました。
メジャーリーグを取材し記事を書いているお方と一緒にお話をする機会がありました。その方はメジャーリーグを取材して20年以上になるかなりのベテランで日本人メジャーリーガーと頻繁に交流している方だそうです。ニューヨークを拠点としすべての試合を観戦している。当然、試合前の練習からグラウンドで選手たちの行動なども見ています。
メジャーの選手がどんな練習をし、どんなことを意識しながら練習しているのか選手に聞きながら取材しているのでリアルな選手の声がたくさん聞くことができます。その話の中で、「日本の指導方法とメジャーリーグの指導方法の違いは何か?」という話になった。実際、私は日本以外の野球には携わっていないので詳しく聞きたいと思いました。
いろいろな違いについて話してもらいましたが、バッティングの考え方の違いがすごく興味を持ちました。。そんな考え方をしながら指導し、選手もその考え方で練習をしているのかと思うととても勉強になります。
その考え方と練習方法についてですが、指導者も選手もゴロを打つことやライナー性の打球を打つことは考えていないそうです。では何を考えて練習をしているかというと遠くに飛ばすことだそうです。さすがメジャーリーグって感じで聞いている私がワクワクしていました。
バッティング練習で強い打球のゴロを打っても評価されなくフライを打つと評価される。日本と全く逆の考え方です。
さらにアメリカの子どもたち、いわゆる日本の少年野球と言われる指導でも最初に教えることはフライの打ち方だそうです。なぜフライの打ち方を教えるかというと、基本がアッパースイングと言うこともありますが、どの角度で打球が上がったらホームランになるか、遠くに飛ばせるのかを教えるためだそうです。
さらに面白い言葉が出てきました。「ゴロでヒットを打ってもヒットを打った気にならない!それよりの右中間、左中間を破る大きな打球を打つ方が気持ちいい。みんなホームランを打ちたくて野球を始めたんだろう」
その通りである。さすがと言う言葉しか出てこなかった。
日本の野球とメジャーの野球は違うと言われればそれまでだし、そのようなことを言う指導者などがいたらそれはもったいないと思う。もっと頭を柔らかくし、思い込みを捨てることも成長につながると思う。ただ、注意が必要なのですが、フライを打てばいい!という訳ではないのです。
フライにも何種類かあり、回転のかかったフライもあれば、力のない打球のフライ、角度の良いフライ、高く上がったフライなどあります。どのフライを打っているのか見極める必要はあります。力のないフライ、ポップフライなどの場合はスイングを見直す必要があります。なので回転のかかったフライ、角度の良いフライ、高く上がるフライを打つように意識して見てください。
ちなにみ、メジャーリーグの選手はあまり練習をしないイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
スプリングキャンプも日本のキャンプと比べたら期間も練習時間も短いし、ハードな練習をしていないイメージがあります。実際は全体練習は短いですが個人練習に重きを置いているそうなのです。テレビで個人練習の風景を流さないので私たちは練習をしないイメージがあるそうです。日本に比べると時間は長くないですが、結構バットを振り込んでいるそうですよ。
全体練習も大事ですが個々の能力を上げていくのはやはり個人練習です。一人一人がどんな練習をすればいいのか、それを教えるのも指導者の役目だと思います。
今回は「バッティング練習で大きなフライを打ってみよう」と言うお話をしてきました。フライを打つならセンターバックスクリーンを狙って大きなフライを打つようにしてみてください。
それでは、今回は以上にします。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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