こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「子どもが野球を楽しめなくなるのは大人の影響が大きい」というテーマでお話をしていきます。
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■子どもは純粋に楽しめる
今の子ども達に野球を教えているときに思うことがあります。それは本当に思い込みがないというか、自分の心に素直に行動しているなと本当に感心させられます。今の子どもたちは人と対立をするとか人と競争をするとか、人と比べるというマインドを持っていません。
でも私と同じ年代や私より上の年代の人と言うのはやっぱりどこかで人と競争するのが好きだったり、人と比べることが好きだったり、1番になることが素晴らしいと思ったり、人より上を目指していく生き方が好きだったりするんですよね。そういう人も多いと思います。私もそうでした。
でも、今の子どもたちはそういうマインドがないんです。だから純粋に野球を楽しんだり純粋に友達と仲よく遊べたりするんです。でも野球をやっていく中で大人たちに競争心を持てとか、ライバルに負けるなとか、優勝を目指せ、という昔ながらの価値観を押し付けてしまいます。
■昭和の価値観に違和感
そう言う価値観が合うとか楽しいと感じる子どもはそれでもいいかもしれませんが、やはり最近の子どもはそういう価値観に違和感を覚えます。本当は競い合いたくない。勝つとか負けるとか気にしたくない。そういう思いがあるのですが監督やコーチ、あるいは親がそういう価値観でいるとどうしてもそれに従ないといけなくなります。
そりゃそうですよね。監督やコーチの言うことに従わないと試合に出してもらえないあるいは怒られてしまう。親の言うことも同じように従わないと怒られる。だから違和感を覚えながらも大人の言う価値観に従ってしまう。だから無理に大人の価値観に合わせてしまいます。
私の経験から言えばヒットが打てない、試合に出られない、上手くならないから野球が楽しくなくなるのではなく、誰かと競うこと、誰かと比べること、誰かより上に行くことに違和感を覚えだんだんと野球が楽しくなくなってくるのだと今の子どもたちをみてそう感じます。
別に誰かと競うこと、誰かと比べること、誰かより上に行く価値観が悪いわけではありません。それが楽しいと思える人もいます。でもそれに違和感を覚える子どももいるということも事実です。だから大人は子どもたちに対する言葉かけや価値観というのは大切になります。
■大人の価値観を押し付けない
大人の価値観を子どもに押し付けるのではなくありのままを受け入れて認めてあげることが大事になるんだと思います。ありのままと言うのはどういう結果になっても、どういう行動をしてもそれがありのままの姿なんですから「それでいいよ」と認めてあげることです。
ヒットを打ったから認めてあげる、勝ったから認めてあげるのではなくなく、ヒットが打てなかったのも今のありのままの姿なんです。負けてもそれが今のありのままの姿なんです。ありのままを認めてあげればいいんです。「ヒットが打てなかったんだね。それでもいいよ」「負けたんだね。それでもいいよ」と認めてあげる。結果に対して否定も肯定もしない、ただありのままの結果を受け止めて認めてあげるんです。
この話を聞いて昔の私なら「ヒットが打てなくてもそれでいいと認めたら上手くならないじゃないか」「負けてもいい、と言うなら勝つための方法などアドバイスができないじゃないか」と言っていると思います。そんな私に今の私は何を言うのか、究極はヒットが打てなくても勝てなくてもそれでいいんです。というでしょう。
でも昔の私は納得はいきません。どうしてもヒットが打てるようになりたい、勝ちたい、そう思っているからです。それだったら、なおさら子どもの結果に対してすべて受け入れてあげることです。すべてを受け入れてから打つための方法や勝つためのアドバイスをしてあげればいい。そう言うでしょう。
■否定から入る大人たち
野球少年だった頃に経験がありますが、とにかく否定やダメ出しから入る大人がほとんどでした。「だからお前は打てないんだよ」「練習が足りないんだよ」「下手くそ」と私を否定しダメ出しをしてからアドバイスをするのですが、子ども心に「やっぱり俺はダメなんだ」と思いますし、そういう大人のアドバイスなんて聞きたくないと思っていました。
あなたがもし、いきなり自分のことを否定されたりダメ出ししてきたら「なんだこの人は」と思ってしまい心を閉ざしてしまうのではないでしょうか。心を閉ざせば例えいいアドバイスを言ったとしても心には響きません。しかも会うたびに否定されたりダメ出してきたらなおさら「この人の言うことは聞きたくない」「この人に会いたくない」と思ってしまうのではないでしょうか。私は絶対にそう思ってしまいます。
大人でもそう思ってしまうのですから、子どもなんてすぐに心を閉ざしてしまいます。だから監督やコーチに対して心を閉ざしてしまう。そうなると野球チームに行くたびに「監督やコーチに会いたくないな」とか「また何か言われるな」と思ってしまい、チームに行くことが嫌になる。それで野球が楽しくなくなるんだと思うんです。
野球の結果だけではなくすべての結果や行動に対して受け入れて認めてあげてみてください。そしてそれは子どもだけでなく、あなた自身のことも受け入れて認めてあげてください。
■まとめ
というわけで今回は「子どもが野球を楽しめなくなるのは大人の影響が大きい」というテーマでお話ししてきました。
大人の価値観を子どもに押し付けるのではなくありのままを受け入れて認めてあげることが大事になるんだと思います。ありのままと言うのはどういう結果になっても、どういう行動をしても、それがありのままの姿なんですから「それでいいよ」と認めてあげることです。
結果に対して否定も肯定もしない、ただありのままの結果を受け止めて認めてあげるんです。認めてあげてから何かアドバイスをしてあげれば子どもはそのアドバイスに対して聞き入れる準備ができるはずです。子どもが長く野球を楽しむためにありのままを受け止め認めてあげてください。
それでは、今回は以上にします。
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この記事を書いたのはこんな人
沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー
◆元社会人野球選手(現役10年)
◆都市対抗野球全国大会優勝
◆東海地区ベストナイン受賞
◆ベーブルース杯大会首位打者
◆東海地区春季大会首位打者
子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。
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