こんにちは
野球カウンセラーの沖増茂伸です。
今回は「ミート力を上げるボールの見方」についてお話ししていきます。
ボールをしっかり見ろ!
ボールに集中しろ!
キャッチャーミットに収まるまでボールを見ろ!
こういう言葉をバッターボックスの子どもに向かってアドバイスをする指導者も多くいます。
私も何度も何度も言われてきました。
しかし!
ピッチャーがボールを投げてキャッチャーミットに収まるまで、ボールを最初から最後まで見続けることはできません。
正確にはピッチャーが投げたボールをキャッチャーミットに収まるまで見ることはできます。
ボールを見続けることはできますが、目の前をボールが通ったと分かることしかできません。
目の前を通ったボールをストライクかボールを判断し、
打つか、見逃すかを認識し、
さらに、スイングしてミートすることは難しいと思います。
ピッチャーが投げてキャッチャーミットに入るまで約0.4秒と言います。
人間は目で認識して脳から筋肉に伝達するのに約0.3秒かかると言われています。
そんな短い時間の間に「よし、来た振ろう!」では遅いしバットは振れません。
だからボールに集中したら実は身体は動かないのです。
さらに!
ボールをしっかり見ようとするとミートポイントを後ろにしすぎるから余計に反応できなくなります。
では実際にどうやってボールを見ればいいのか
まず基本的には両眼で見るようにします。
よく「効き目」でみるようによ言われますが、私も何度か試したことはありますが、なるべく両目で見るようにしてください。
顔だけピッチャーに向けて構えるようにします。
ボールを見るときや、ボールを見逃すときは頭や身体は動かさずに目線だけでボールを見るようにします。
このように頭や身体も一緒にボールを追うとバットが出てこなかったりするので打ち損じの原因をたくさん作ってしまいます。
ここからは少し難しい話になります。
先ほど、ボールは最初から最後まで見続けることはできないとお話しました。
では実際にはどのようにして打っているのか言うと、
簡単に言うと「予測」をしています。
予測というのはどういう事かというと
ピッチャーがボールを投げます。投げた瞬間というのはボールを目で追い判断します。
その後は「このあたりにボールが来る」と予測を立て一度ボールから目を離します。
ボールから目を離して「この辺りにボールが来る」というところに目線を置いてここにボールが来ると予測して準備をしてスイングをします。
実際に写真を見ながら解説していきます。
赤い円で囲んでいる箇所が私が実際に打席で見ている目線になります
ピッチャーがボールを離したときに、この球筋だと「真っ直ぐでこの辺りに来る」という予測をします。
ボールがどこに来るかを予測したら一度ボールから目を離して、自分が予測したところに目線を持って行きます。
ここにボールが来ると予測したらスイングをする準備をします。
実際に打つか打たないかというのはこの時点で決めます。
※コチラの内容は動画で詳しく説明しています。最後に動画を貼り付けておくのでそちらも参考にしてみてください。
投げた瞬間にボールを判断したり、ボールから一度目を離して再びボールを見るというのは経験や慣れ、そして動体視力が必要になります。
私が動体視力を鍛えるためにやってきたことは
電車に乗って石を目で追う(地下鉄の場合はできません)
すれ違う電車の中の人を目で確認する(車の中でもできます)
ブルペンに入る(目を慣らす・目線を切って先回りする)
素振りで球筋をイメージしながら振る
というようなトレーニングをしてきました。
今は動体視力を鍛える器具などたくさんありますのでそういったものも活用してみてください。
というわけで最後まとめていくと「ミート力を上げるボールの見方」と言うのは
ボールは最初から最後まで見ないようにします。
最初から最後までボールを見ようとすると、集中しすぎて身体が反応できなくなりバットが出てこなくなります。
さらにしっかり見ようとしてミートポイントが後ろになりなおさら振れなくなります。
そして、基本的には両眼で見るようにします。
効き目とか言われますが、なるべく両目で見るように顔だけピッチャーに向けて構えます。
ボールを打ちにいく時や見送るときも頭や身体は動かさずに目線だけでボールを見るようにします。
ここから少し難しい話ですが、ピッチャーが投げたボールがここに来ることを予測できるようにします。
予測できたらボールから一度、目線を離し予測した場所に目線を先に送り待っている状態にする
ピッチャーが投げた瞬間に打つか打たないかを決め、目線を離し予測を立てるためには動体視力が必要になります。
動体視力を鍛えるために私がやってきた練習方法というのは
電車に乗って石を目で追う
すれ違う電車の中の人を目で確認する
ブルペンに入る(目を慣らす・目線を切って先回りする)
素振りで球筋をイメージしながら振る
というトレーニングや練習をしてきました。
今回紹介した「ボールを予測する」ことや「目線を離す」いきなりこれをやれと言われても難しいとは思いますが、これは慣れしかありません。
バッティングセンターで気持ちよく打つことも良いですが、ボールを予測して目線を先送りする練習も良いと思いますので、ぜひ一度やってみてください。
それでは今回は以上となります。
今回の内容を動画で観たい方はコチラの動画を参考にしてみてください↓↓
ミート力アップ!ボールの見方、しっかりボールを見れる練習方法
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