盗塁の成功率を上げるコツ!盗塁の3Sより大事なこと

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「盗塁の成功率を上げるコツ!盗塁の3Sより大事なこと」というテーマでお話をしていきます。

 

盗塁の成功率を上げるコツ!それはアウトになる盗塁はしないことです。「そんなの当たり前じゃないか!!」そう思うでしょうがでは、アウトになる盗塁とは何でしょう?簡単に言うと勝算のない盗塁はしないことです。「ん~?何を言ってるんだ?」そうおっしゃる方もいるかもしれませんね。

 

では詳しく話す前に盗塁に必要なことを書いていきます。まず盗塁を成功させるためには必要な要素が3つあります。もうご存知の方もいると思いますがいわゆる3Sと言われることです。3Sとは「スタート」「スピード」「スライディング」この頭文字を取った3Sがとても重要になります。

 

今回は3Sを詳しく説明することはしませんが、盗塁は1歩目からいかに100%の力で走れるか、走塁途中にいかにスピードに乗れるか、走塁のスピードを緩めずそのままのスピードでスライディングできるか、この3Sができるかどうかで盗塁の成功率が変わってきます。

 

じゃこの3Sがしっかりできれば盗塁が100%成功できるの?いやいや!そんなに盗塁は甘くないですよ!!3Sが完璧にできたとしても失敗します。私は現役時代の50メートル5.8秒で走っていました。この数字はかなりの速さです。しかし社会人選手の新人時代は盗塁をよく失敗していました。足が速いから盗塁成功率が高くなることはあり得ません。

 

実際、新人時代は私より足の遅い選手の方が盗塁成功率が高かったのです。3Sは盗塁成功に必要条件ですが絶対条件ではありません。ではそれ以外に何が必要なのか?先ほども言いましたがアウトになる盗塁はしないこと、勝算のない盗塁はしないことです。

 

これはどういうことか?簡単に言いますが今、あなたは1塁ランナーです。バッテリーは侍ジャパンの選手です。盗塁しますか?侍ジャパンがバッテリーなら盗塁したい!と思うかもしれませんが・・・では盗塁をしてセーフになる自信はありますか?根拠のない自信はだめですよ!!じゃアウトになる自信は?おそらく「ある」と答えるでしょう。じゃその根拠はなんですか?

 

では話を変えましょう。またまた、あなたは1塁ランナーです。相手バッテリーは小学4年生です。盗塁して成功する自信は?おそらく「ある」と答えるでしょう。ではセーフになる根拠は?この「根拠」がハッキリと言えることが盗塁の成功率を上げるための絶対条件になるのです。ではもっと詳しく説明していきますね。

 

これは私が現役時代に取り入れて盗塁の成功率がかなり上がった方法です。まずランナーが1塁にいるとピッチャーはクイックで投げることが多くなります。当然と言えば当然ですよね。特に足の速いランナーが1塁にいればクイックも速くなります。社会人時代の平均を忘れたのでプロ野球の数字で書きますが

 

ピッチャーがクイックしてキャッチャーミットに届くまで平均して1.25秒と言われています。キャッチャーが捕球してセカンドベースに投げるまで平均1.95秒と言われています。ということは1塁ランナーはリードをしてスタートをする1歩目からセカンドベースに到達するまでに3.2秒以内にセカンドベースに到達しないと数字の上ではアウトになるのです。

 

これはあくまでも数字での計算で悪送球やタッチの甘さなどで条件は変わってきます。ということは私がスタートをしてセカンドベースにスライディングし到着するタイムが3.2秒以内であればセーフになる確率は高くなります。逆にセカンドベースに到着するタイムが3.2秒以上かかればアウトになる確率が非常に高くなります。

 

私は試合でストップウォッチをもってきて常にバッテリーのタイムを計っていました。当然ですが自分のスライディングしてセカンドに到着するタイムを知っておかないといけません。何度も何度もセカンドベースに到着するタイムを計り自分の平均タイムを把握するのです。自分の平均タイムを把握し相手バッテリーのタイムを計りギリギリだと盗塁しません。

 

タイムに余裕がある時にだけ盗塁をします。これはコーチの協力が必要になるのでコーチと選手とで一緒にすることをおススメします。全ての試合で100%の成功率がないと盗塁しなかったかと言うとそういうわけでもありません。練習試合などでは数字的にはアウトになる確率でもあえて盗塁をすることもあります。

 

アウト、セーフに関わらず原因を見つけたいからです。数字的にはアウトでも実際に盗塁をするとセーフになることもよくありました。そして逆もありました。その原因を探すことでさらに盗塁成功率は上がるのです。100%成功する盗塁は公式戦や全国大会でしかしませんでした。

 

盗塁に関わらず失敗しないと上達しないと言われます。だからどんどんチャレンジさせることはいいことなのですが、原因を見つけれない失敗はいつまでたっても成功しません。セーフだからよかった!アウトになったからダメだった!勝った、負けただけを見るのでなくそれには原因があるはずです。

 

その原因を探し根拠をはっきりさせることで盗塁にしてもバッティングにしても勝ち負けにしても成功する確率は上がってきます。まぁ~少年野球でここまでする必要も、研究させる必要もないのかなとは思いますがせめて監督やコーチや指導者の方はこう言った方法もあるという参考までに聞いてください。

 

プロ野球選手や社会人選手のように一つのアウト一つのセーフで自分自身の野球人生が変わってしまう場合はここまでする必要があるかと思いますが、楽しんで野球をする子どもたちには全く必要ないのかなと思います。「プレイボール」とはボールで遊ぶよ!!と言う意味ですからね。

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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