審判を味方につけることについて

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こんにちは。野球専門カウンセラーの沖増茂伸です。今回は「審判を味方につけるについて」というテーマでお話をしていきます。

先日プロ野球の審判関係者とお話をする機会がありました。本当に裏側の話を聞けるっておもしろすぎますね。ここでは絶対に書けないようなマル秘話やあんな話やこんな話まで聞けてまたワクワクしてきました。あっという間の3時間が経ちました。

 

ここでは書けないようなことをたくさん聞かせてもらいましたがこれは是非、監督や指導者、選手、お父さんお母さんに知ってもらいたいことを伝えたいと思います。

 

審判と言えば公平な立場で平等に判定します。ストライクゾーンに来たら当然、ストライクだし誰が見てもアウトは当然アウトになります。どちらかのチームが嫌いだから判定を厳しくすると言うことはありません。しかし、審判も人間なのです。いくら平等に判定をしようと思っていても人間である限りそれができなくなることがあるのです。

 

人間であるがゆえに「感情」があるのです。しかし、当然ではありますが「感情」を押し殺して判定をしないといけませんがやはり出てくるそうです。例えばピッチャーで言えばテンポがよくコントロールが良いピッチャーだときわどい球はストライクにする。とか、選手の態度や日頃の態度などを見てこの選手は態度が悪いから厳しく判定しよう。と言うことがあるそうです。

 

やはり審判もそう言うところを見ているんだなと思いましたし日ごろの審判に対しての態度も考えないといけないんだなと思いました。そんな話をしているときに私の社会人野球選手時代を思い出しました。同じような光景を大会で体験していました。

 

あえてチーム名などは出しませんが全国大会での試合のことです。対戦相手は強豪中の強豪です。選手もエリートばかりで出身高校や大学を聞くと誰でも知っているような名門校ばかりの選手が集まっています。

 

相手チームはそれなりのプライドも持っているのでそのプレイスタイルが試合中や普段の行動から出ています。全力疾走はしない、ダラダラ守備位置まで行く。ヤジは汚いし酷い!審判に対しても文句を言う。チームワークで勝つと言うより個人プレーが目立つチームです。他のチームからも嫌がられるチームです。

 

しかし個人個人の能力は相当なものがあるので強いんですよね。全国でも勝てるチームだから会社も監督も何も言わないいんでしょうね。そんなエリートチームと試合をするのですから試合前から相手は私たちを見下して試合をしていましたよ。

 

試合中のヤジは相当ひどかったですが的を得ていることを言うのでそこはさすがだなーと思っていました。そんなヤジも回を追うごとにひどくなり、接戦だったこともあり相手チームの焦りや「負けてたまるか!」と言う気持ちからラフプレーも出てきました。また判定にも明らかに態度でわかるぐらい不満を言っていました。

 

そして、決定的だったのが私がランナー2塁の場面で起こりました。相手のキャッチャーは肩も強いしスローイングも正確なのは分かっていましたがピッチャーのモーションが分かりやすくしかも大きかったので盗塁できるな!と思っていました。

 

試合展開は終盤で1点勝っていました。ここでもう1点追加点が入れば相当有利になる場面。しかも0アウトか1アウトでした。何球かピッチャーのタイミングを計りながら様子を見て「いける」と判断してベンチにいる監督に「盗塁できるので行ってもいいですか?」とサインを送った。

 

基本的にわたしには盗塁のサインは出ません。塁に出たら盗塁しろと言う指令が出ているので監督はあえて出しません。なのでバッターも楽なのです。私はいつでもスタート切れたら盗塁するから打てる球が来たら好きに打っていい。とチーム内でも決め事としてありましたので、いつ走るの?走らないの?と言う心配は無くなるのです。ほとんどの場合3球以内には盗塁していたのでもっと楽に打席に入れたと思います。

 

そしてもう一つの決め事として当然、盗塁をしてほしくない場面もチーム側としてはあります。プレッシャーを与えてランナーを溜めたいときには盗塁はしません。そんな時に私から監督に向けてサインを出します。「次の球で盗塁しますがいいですか?」みたいな感じで出します。すると監督から「OK」か「NG」のサインが出ます。

 

その試合でもランナー2塁で盗塁できると判断して監督にサインを送り「OK」が出たのでタイミングを計って盗塁を試みました。するとどうでしょう。変化球と思っていたのがストレート。しかもクイック気味で投げてきたのです。「バレてた!」と思っても今更、引き返すことができないのでそのままサードベースにスライディング。しかもスローイングが正確なのでスライディングしてくるところにボールが来ていました。

 

ギリギリのプレーとは言え明らかにアウトですよ。盗塁した私が一番分かっていますよ。「しまったー」では済まされないぐらいの盗塁失敗です。判定を聞くまでもないと思っていたその時です。三塁審判が「セーフ!」と言うではありませんか。思わず私が「え?セーフ?」って聞いちゃいました。

 

当然、サードを守った選手も抗議するしキャッチャーも抗議にきました。しかし、判定は覆ることなく「セーフ」です。そこから流れが私のチームに来てスクイズで1点追加点を取りそのまま試合に勝つことができました。

 

実力的に言ったら相手チームの方が数段上です。試合が終わった後も選手の間では「審判のお陰で勝つことができた」と言っていたぐらいです。しかし今思えば最初に書いていたように審判も人間なので感情はあります。当然、好き嫌いも出てきます。人間ですから。そう考えると審判を味方につけることができたらそれだけでも「勝ち」に近づけると言うことです。

 

じゃ審判を味方につけるためにはどうすれば?と考えたときにやはり人としての行動が大事になると思います。挨拶、礼儀などは当たり前のことですが試合中の態度や試合前の態度なども審判や関係者は見ています。そう言ったところでも自分のチームが不利にならないような行動をとってください。

 

いくらグラウンドで礼儀正しくプレーしていてもグラウンドを出た後の態度や礼儀などがなっていないとチームの評価が下がってしまいます。そして一番気をつけて欲しいのは子どもの態度ではなく監督、指導者、お父さんお母さんの態度です。子どもよりも目立ちますし子どもたちより態度やマナーが悪いのです。

 

ユニフォームを着ている以上、他人から見られていると言う意識を強く持ってください。

 

グラウンドだけでなく外にいるときにタバコを吸う。言葉遣いや態度、ユニフォームの着こなし、立ち居振る舞い。細かくて厳しいことかもしれませんが大人たちがそう言った態度やマナーを気をつけないと子どもたちは大人を見ています。そんなこともできない大人たちの言うことを子どもが聞くはずがありません。

 

そんな姿を見た野球関係の人や審判はそのチームの評価は下がるに決まっています。審判を味方に付けようと思うのであればそう言ったことから気をつけて行動しましょう。

 

最後に、子どもを応援しているお父さんお母さんも気をつけてください。ユニフォームは来ていないかもしれませんがどこのチームのお父さん、お母さんかわかるのです。タバコや言葉遣いはもちろんですがチーム関係内でしゃべっている言葉は意外と他のチームに聞こえているものです。その内容が誰かの悪口だったり相手チームの悪口だったら・・・周りからの評価は下がりますよね。

 

もし、あなたが相手チームの横を歩いて相手チームから自分のチームの悪口を言われていたらどう思いますか?まさかとは思いますが自分のチームに帰って「相手チームがこんなことを言っていたよ!嫌なチームだね!」なんて言わないですよね?言われたら嫌な気分になりますよね?お互いにそんな思いで応援していたら子どもの健全な野球も健全ではなくなりますよね。

 

応援で思い出しましたが自分のチームや子どもたちを応援しているお父さん、お母さんのマナーも気をつけてください。ハッキリ言って品がない下品な応援をしているお父さん、お母さんが多すぎます。ここでは詳しく書きませんが誰のための試合?って感じです。応援する声も下品です。そんな品のない応援を見た審判はどう思うでしょうか?そんな応援では審判を味方につけることはできないです。

 

野球の試合では意外と多くの人が見に来ています。当然、野球関係者は毎回のように見に来ています。毎回見に来ていれば「あそこのチームは態度が悪い」とか「応援している姿にマナーがない」と思われるだけで不利になってしまいます。気持ちよく応援できるように応援のマナーも学びましょう。

 

それでは、今回は以上にします。

 

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この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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