【胃の鉛】無菌の刃のような正論と天井
……また 前向きな意味づけ
顔の筋肉が引きつって固まったまま
笑ったのか 笑わされたのか
わからないまま そのまま 固まってる
ほぐれない
声で聴きたい人は、そのまま再生してほしい
思わなかったわけじゃ なかった
引かれそうになった
一瞬 手が届きそうになって……
腹の底のヘドロが
どんどん濃くなっていく
濃く なっていく
正しかった
正しかったから……かき回される
蓋をするのが うまくなっていく
うまくなっていく
そのたびに腹の底のヘドロが濃くなって
顔の筋肉は笑いの形に引きつって固まって
胃の底に 何かが落ちていく感覚がある
さっきからずっと ある
天井のシミを見つめながら また同じこと考えてる
また同じとこに戻ってきた
ふと 浮かんだ
綺麗事で返されるたびに
蓋をされるたびに
蓋をするのが うまくなっていく自分がいる
このドロドロの悪意に蓋をして笑うしかない自分が……
天井のシミ
……同じシミ また見てる
どのくらいそうしてるんだろう
時間 わからなくなってる
身体が ベッドに沈み込んでいく
沈み込んで……眠れない
眠れないまま また同じことが頭の中でぐるぐる回って
正論で 頭の中が削られていく
削られながら……笑う
引きつったまま 笑う
このドロドロの悪意を もし吐き出したら……
終わってないまま 置いてるだけ
決めたわけじゃない
ただ……置いてるだけ
天井のシミが 暗闇でほとんど見えない
見えないのに 見つめてる
止めようとしてない
止めようとして……ない
胃の底の何かは まだある
朝になっても ある気がする
笑うための顔の筋肉が ちゃんと動くかどうか……
明日になってみないと わからない….
もし 天井のシミを見つめたまま 喉が締まるなら
プロフィールの奥に 誰も見ないただの箱が置いてある
吐き出された黒いものは そのままそこに沈む
……返事はない

沖増 茂伸(おきます しげのぶ)
元社会人野球選手 今も 応援席の端にいます
言葉が出てこなくなる時間や
判断が止まったまま座っている背中を 何度も見てきました
このブログには 正解も 意味も まとめも置いていません
読んで 閉じて そのまま残っても 何も起きなくても大丈夫な場所です
誰にも言えない言葉があるなら
この先は 誰も見ていない ただのLINEです
正解を探す場所でも 何かを変える場所でもありません
ただ やり場のない言葉を そのまま置いていって構いません
一人で抱えることに疲れたら
何も解決しないけれど ただ口に出して
飲み込んできた言葉をそのままテーブルに置く時間が ここにあります
