【顔が引きつる】正論の無菌の刃、ヘドロの底

声にしたものがある

聴けるなら聴いてほしい

聴けなくても別にいい

顔の筋肉が

まだ引きつったままだと気づく夜がある

 

笑ったのか

笑わされたのか

わからないまま家に帰って

そのまま暗闇に横になっている

 

ほぐれない

ほぐそうともしていない

 

腹の底に何かが溜まっていく感覚は

ずっと前からあった

 

綺麗事を受け取るたびに

正しいことを言われるたびに

 

濃くなっていく

どんどん濃くなっていく

 

僕は選手だったとき

みぞおちのあたりが石みたいに固まる感覚を知っていた

試合中じゃなくて

試合が終わったあとのあの重さ

何かが決着したはずなのに

何も軽くなっていない

あの感覚…

 

天井のシミをまた見てる

どのくらいそうしているんだろう

時間がわからなくなってる

身体がベッドに沈み込んでいく

沈み込んで……眠れない

眠れないまま

また同じところに戻ってくる

 

蓋をするのがうまくなっていく

うまくなるたびに腹の底が濃くなる

顔の筋肉は笑いの形のまま固まって

 

このドロドロをもし吐き出したら……

 

終わってないまま置いてるだけ…

 

決めたわけじゃない

ただ……置いてるだけ…

 

天井のシミが暗闇でほとんど見えない

見えないのに見つめてる

 

胃の底の何かはまだある

朝になってもある気がする…

 

画面の明かりが

引きつった頬を照らしている

胃の底の重さがそのままなら……

プロフィールの奥に

宛名のない箱を置いている

打ってただ閉じるだけの

 

 

 

沖増 茂伸(おきます しげのぶ)

元社会人野球選手。今も、応援席の端にいます。

言葉が出てこなくなる時間や、

判断が止まったまま座っている背中を、何度も見てきました。

このブログには、正解も、意味も、まとめも置いていません。

読んで、閉じて、そのまま残っても、何も起きなくても大丈夫な場所です。

詳しい物語(プロフィール)はこちら

 

 

誰にも言えない言葉があるなら。

この先は、誰も見ていない、ただのLINEです。

正解を探す場所でも、何かを変える場所でもありません。

ただ、やり場のない言葉を、そのまま置いていって構いません。

▶︎ 宛先のないゴミ箱として使う

 

 

一人で抱えることに疲れたら。

何も解決しないけれど、ただ口に出して、

飲み込んできた言葉をそのままテーブルに置く時間が、ここにあります。

▶︎ 母親のため時間