<間違いだらけの野球教室>構えた位置から最短でバットを出せについて

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<間違いだらけの野球教室>構えた位置から最短でバットを出せについて

 

 

私が最も嫌いなバットを最短で出せ!上から叩け!肩を下げるな!バットのヘッドを立てろ!このスイングをさせて何人の有望な選手を打てなくしているのだろう。本当に残念でならない。このスイングをさせたら絶対に打てない選手になる。間違いなくなる。今すぐにやめさせてほしい。

 

 

先週も私のバッティング教室に初めて参加した子どもたちが数人いた。小学生、中学生と年齢は違うが、みんなおんなじ悩みを持っていた。共通した悩みは「強い打球が打てない」「遠くに飛ばない」「引っ張った打球しか飛ばない」である。

 

 

こうなる原因は大体わかるが、私は「いつものように打って」と言いバッティングフォームをチェックする。すると思った通りのスイングをしています。ほとんど全員がしています。そりゃー強い打球が打てない、遠くに飛ばすことができないと言うスイングをします。

 

 

打ち終わった子どもに「バッティンでいつも意識していること、気をつけていることはある?」と聞くと「バットを最短で」「肩が下がらないように」「上から叩く」と答えます。なぜそこを意識しているのか?と聞くと「監督、指導者がそうしろと言われました」と当たり前ですが答えます。本当にふざけるなですよ。その答えが出たら私はいつも言いますが、「なぜ最短でバットを出す必要があるのか?」「なぜ肩が下がったらいけないのか?」と聞くと当然、答えれません。監督も指導者も説明せずにただただ、上から叩けだの肩を下げるだのと言っているのです。無責任すぎますよ。

 

 

だから私はまず、打てるための理論を説明し、実践します。難しいことは言わずに、こう言うバットの軌道が打てると実践して見せてあげます。そう考えると、上から叩け、肩を下げるな、バットのヘッドを立てろ、最短で出せと言うスイングをすると打てる確率が下がる、極端に確率が下がることを理解してもらいます。

 

 

上から叩けや肩を下げるななどと言われ続けてきた選手には、まず大振りになってもいいからホームランを狙って打て!しかも場外ホームラン!とアドバイスします。そうするとみんないいスイングになるのです。実際に良い打球も飛ぶようになるのです。

 

 

次に、今度はバットをセンターに投げる感覚でホームランを狙って!とアドバイスをします。最初は戸惑いながら、打ち方が分からないか打球は飛びませんが、バットを投げるコツを覚えると、今までセンターに強い打球、センターに大きな打球を打ったことがない選手がどんどんと打てるようになるのです。これには本人はもちろん、お父さん、お母さんまでもびっくりです。今まで試合でも練習でも打ったことがない打球を連発で打てるのですからびっくりです。

 

 

打てるようになるのは当たり前です。なぜなら私が教えているからです!と言いたいですが、私でなくても打てる理論を知っていれば打てるようになるのです。正しい理論と練習を繰り返せば誰でも打てるようになるのです。打てないのは教えている監督、指導者が理論を知らないからなのです。

 

 

余談ですが、よくこのようなことを聞いたり、見たりしませんか?「たったこれをしただけでホームランが打てるようになる」「今まで補欠だった自分がいきなり4番で主力選手になった」「野球経験のない私が打てる選手を育てた」などなど・・・ハッキリ言いますが野球を舐めてるんじゃないよ!ですよ。ほとんどがアフェリエイトとかそう言った類のものですが、野球経験のない人がどうやって教えるのか不思議でなりません。打席での0.01秒の間とか、変化球に対応する視覚とか、打席での足の感覚、球場の雰囲気、相手ピッチャーとの駆け引きなど、感じたことないのにどうやって説明するんでしょうか?俺に教えてくれよ!

 

 

0.1秒スタートを早くするために、0.5秒スライディングを早くするために、50メートル5秒8で走るためにどれだけの勉強と練習と失敗と悔しさを味わってきたのか、そう言った事を経験してきた人しか教えることができない特別なものを持っているのです。

 

 

すいません。ついつい感情的になってしまいましたが、ちょっとやっただけで確かに打てるようにはなりますよ。私のように正しい理論を教えれば。でも野球ってそんなに簡単なものではないのです。それを続けていくことが難しいのです。そのために正しい練習、トレーニング、メンタルなどがあるのですから、簡単に打てるとか、簡単にうまくなるなどと経験したことがない人が言うと腹が立ちます。

 

 

あまり書いていると気が収まらなくなるのでここでやめて話を戻しましょう。いくら私が教えて打てるようになったからと言っても、所詮はバッティングセンターの球ではあるし、ちゃんと教えれる人がいて的確なアドバイスを伝えれるから打てるのです。その場は打てるのです。これを継続するために日々の練習が欠かせないのです。

 

 

では、ここで、一人でもバットスイングの確認、良いスイング軌道ができる練習方法の一つをお伝えします。

 

 

ネットに向かってバットを投げる練習方法です。が私がバットを投げることはおススメしていません。自分が試合や練習で使っているバットを投げることは絶対にやめてください。もし、バットを使って投げるのであれば、練習でも使わないようなバットなどを使ってください。もし、バットがなければ木の棒やほうきなど投げてもいいようなものを使ってください。

 

 

まずはネットに少し近づいて、バット(棒)を投げてください。投げたバットはどこに飛んでいきましたか?センター方向に飛んでいきましたか?それともレフト方向?ライト方向?

 

 

今まで上から叩くことや最短で出すこと、肩を下げすに打つことを意識して打ってきた選手はバットが(右バッターの場合)レフト方向に飛んでいきます。それもネットに当たらず地面にバットが飛んでいきます。それは当然です。最短や上から叩くことを意識したスイングはドアースイング(外回り)になるので当然バットはセンター方向には飛んでいきません。

 

 

普通に自分のスイングをしてバットがセンター方向にしかもネットの上にバットが飛ぶようになると理論に沿った正しい打てるスイングになるのです。

 

 

私も経験しましたが、ドアースイングの人がいきなりバットをセンターに投げろと言われても全くできません。できないと言うかどうやって投げるの?になります。理解できないのです。でもどうすればバットがセンターに飛ぶのか考えて練習をすればできるようになります。これができるようになって私も打ち続けることができましたし、打てるコツが掴めました。

 

 

どうすればセンター方向にバットが飛ぶのか?そのための練習方法はいくつかありますが、今日はあえて書くのはやめます。また次回にでも書こうかなと思います。それまでは自分で考えながら練習してみてください。

 

 

次回まで待てない!と言う方は直接私に会いに来てください。直接手取り足取り、指導します。

 

 

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