ヘッドスピードを速くしたいけど方法が分からない親へ

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こんにちは。野球カウンセラーの沖増です。今回のテーマは「ヘッドスピードを速くしたいけど方法が分からない」についてお話ししていきます。今回の内容を動画で観たい方はコチラの動画を観てください↓↓

お子さんの野球の成長を見守る親御さんにとって「なかなか強い打球が打てない」「飛距離が伸びない」という悩みは尽きないものです。その原因の一つとして、手首の使い方、特に「手首のタメ」ができていないことが挙げられます。今回は、手首のタメとは何か、そしてそれを身につけるための具体的な練習方法について、野球少年を持つ親御さんにも分かりやすく解説します。


■手首のタメとは何か?


タメができている状態

トップの位置(バットを構えた最初の位置)で手首に角度がついている状態を「タメができている」と言います。この角度が力を溜める重要なポイントになります。

スイングを始めても、この手首の角度を保ったままインパクトまで持っていき最後に溜めた力を一気に解放することで、強いヘッドスピードを生み出すことができます。

タメができていない状態の問題点

一方、スイングを始めるとすぐに手首が伸びてしまう選手は、以下のような問題を抱えています

  • 力を溜める場所がなくなる
  • バットのヘッドが外側から内側を通る「ドアスイング」になりやすい
  • 結果として強い打球が打てず、飛距離も出ない


■手首のタメを作る練習方法


基本練習:トップからの回転練習

ステップ1:正しいトップの形を作る

  • バットを頭の後ろに構える
  • バットの角度を約45度に設定
  • この形をしっかりと覚える

ステップ2:身体の回転

  • 腕や手首は動かさずに、身体だけを回転させる
  • おへそと胸がセカンド方向を向く程度まで回転
  • この時、手首の角度は保ったまま

ステップ3:感覚を確認

  • 腕や手首を動かさないことで、自然と手首にタメができる
  • この動きを2〜3回ゆっくり繰り返す
  • タメができている感覚をしっかりと体に覚えさせる

実践練習:力の解放

基本練習で手首のタメを確認したら、次はその力を解放してボールを打つ練習に移ります。

練習の流れ

  1. トップの形を作る
  2. 身体を回転させて手首にタメを作る
  3. この動作を2〜3回ゆっくり繰り返す
  4. 最後に溜まった力を一気に解放してスイング

1.トップの形を作る

2.身体を回転させて手首にタメを作る

3.この動作を2〜3回ゆっくり繰り返す

4.最後に溜まった力を一気に解放してスイング


■力の解放感覚を身につける「バット投げ練習」


なぜバット投げが効果的なのか?

力を解放するには、力を入れっぱなしではいけません。適切なタイミングで力を抜く必要があります。バットを投げる動作は、この「力を抜いて解放する」感覚を身につけるのに最適です。

バット投げ練習の方法

使用道具

  • 軽めのバット(安全のため)

練習手順

  1. トップの形を作る
  2. 身体を回転させて手首にタメを作る
  3. ピッチャー方向に向かってバットを投げる
  4. 最初はゆっくりと、感覚を確かめながら行う

1.トップの形を作る

2.身体を回転させて手首にタメを作る

3.ピッチャー方向に向かってバットを投げる

注意点

  • 強くグリップを握りすぎない
  • スピードよりも正確な動作を重視
  • 安全な場所で行う

 

■親御さんがチェックすべきこと

  1. 手首の角度:トップで手首に角度がついているか
  2. 身体の回転:腕や手首を動かさずに身体だけ回転しているか
  3. 力の入れ方:必要以上に力まず、リラックスしているか
  4. 解放のタイミング:適切なタイミングで力を抜けているか

練習の進め方

  • 急がずにゆっくりと丁寧に行う
  • 感覚を大切にし、体に動きを覚えさせる
  • 毎日少しずつでも継続することが重要

■まとめ


手首のタメは強い打球を打つための基本技術の一つです。この技術を身につけることでお子さんの打撃力は確実に向上するでしょう。

大切なのは:

  • 正しいフォームの理解
  • 丁寧な反復練習
  • 力の入れ方と抜き方のバランス

親御さんも一緒に練習を見守り、お子さんの成長をサポートしてあげてください。継続は力なり。焦らずじっくりと取り組むことで必ず結果は現れるはずです。


■最後に


今回紹介した練習をコツコツと続けていくことが大事なのですがもっと大事なことがあります。それは練習をしているときの感情です。いくら練習をやっていても「やらなければいけない」「やらなければ上手くならない」「ライバルに負けたくない」という不安や焦りの感情で練習をやっても試合で望む結果は出ません。練習をやっているときの感情が大事なんです。

 

やらないと上手くならないからバットを振っているのか?バットを振ることが楽しいからバットを振っているのか?この違いは大きな差となって現れます。今回紹介した練習も「ワクワクする」「やってみたい」「面白そう」「楽しそう」そう思ったなら取り組んでみてください。

 

普段の練習も「やりたいからやる」「楽しいからやる」そういうワクワクする感情で取り組んでみてください。技術より大切なのは感情です。詳しくはこちらのブログ一覧を読んでみてください↓↓

脱!昭和の価値観ブログはコチラから

 

それでは、今回は以上にします。

 


この記事を書いたのはこんな人


沖増茂伸(おきますしげのぶ)野球専門カウンセラー

◆元社会人野球選手(現役10年)

◆都市対抗野球全国大会優勝

◆東海地区ベストナイン受賞

◆ベーブルース杯大会首位打者

◆東海地区春季大会首位打者

 

子どもの技術向上はもちろん、子どもの上達に悩むお父さん お母さんの悩みを解決しもっと楽に子どもと野球に向き合って欲しいという思いで情報配信しています。

 

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沖増茂伸のプロフィール