<間違いだらけの野球教室>テレビで野球観戦の見方についてその④

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<間違いだらけの野球教室>テレビで野球観戦の見方についてその④

 

今回はテレビで野球を見ながら「考える野球」が身に付く練習方法をお伝えします。この練習は一人でもできますし仲間と一緒に楽しみながらできる練習方法です。

 

この練習はプロ野球を見ながらするよりも今が旬の「甲子園」を見ながら練習した方が参考になると思います。

 

では、どのような練習方法かと言いますと、「データーを取る」ことです。いわゆるスコアーブックをつけることなのですが、簡単なデーターを取るのでなく、細かくデーターを取っていきます。

 

細かいデーターとは1球1球のより詳しいデーターです。例えばある打者の1球目はどの球種でどのコースに投げたのか。さらにコースも9分割にします。その1球目をバッターはどうしたのか?見逃したのか?空振りしたのか?ファールなのか?ファールの場合どの方向にファールを打ったのか?

 

こういった細かいデーターを取っていくとバッターの得意なコース、苦手なコース。好きな球種、手を出さない球種が分かってきます。また、バッテリーの配球のクセや決め球、初球の入り方などが分かってきます。

 

もちろんデーターを取ったからと言ってすぐに分かることもないですし、最初はデーターを取るだけで終わってしまうでしょう。しかし、それを続けていけば必ず何か見えてきます。それは続けていくことでしか見えてきません。

 

データーを取り、そのデーターを眺めたり、数値化したり、分析したりします。最近は数値化にしてデーターにすることは簡単にできますし、そういったシステムもあるのですぐにできると思います。

 

そのデーターを基に試合を観ながら次はどういった配球になるか?このバッターは何を投げたら抑えることができるか?このピッチャーの初球は何から投げるか?そう言ったことを考えながら試合を見てください。

 

また、仲間と一緒に試合を観るときには、次はどういった配球になるか、なぜその配球になるのか?なぜ初球はこの球を狙うのか?こういった意見をたくさん言い合いながら意見交換することで「こう言った考え方があるんだ」と自分では気付くことができなかった発見があります。

 

野球だけに限りませんが「考える」ことがどれだけ重要か!今になってより一層「考える」ことの重要性に気づいています。

 

私も小学生、中学生の頃からこの「考える」についてもっと真剣に取り組めばよかったなと思います。そうすれば私の野球人生ももっと変わって長く野球を続けることができたのかなと思いますが…

 

もともと「考える」よりも本能で野球をやってきました。来たボールを打つタイプです。配球といったことは考えず常にストレートを狙い変化球は反応で打つ!それを意識していましたから確率も高いほうではなく調子が良くても長続きしないタイプでした。

 

しかし、野球を上で続けていくにつれて「本能」だけで野球をやっている人は少なくなっていき「考え」ながら野球をやっている人が多くなっていきます。技術的に素晴らしいものを持っている選手でも考えながらやらないと上ではやっていくことはできません。速い球が投げれる、遠くに飛ばせる力がある。それだけで成績が残せる世界ではないのです。逆に速い球は投げれない、遠くに飛ばせる力はなくても好成績を残せる選手もいますし、長く選手を続けていける選手もいます。

 

センスもあるし、技術もありプロでも通用する選手であっても結局プロはいくことができず、選手生命も短い選手をたくさん見てきています。私自身もそういった選手だったと思います。

 

「考える力」これを小学生、中学生のころから身に付けていけば野球でも当然活かせますし、例え野球から離れても社会に出て必ず役に立ちます。もちろん大人になってからも考える力を身に付けることができます。

 

是非、遊び感覚でもいいのでデーターを取りながら「考える」ことが楽しくなるよに試合を観てください。数字の持つ魅力、楽しさ、面白さに気づくはずです。

 

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