質より量は時代遅れ?

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「質より量」と言われていた時代がある。

私も野球をやっていたころは当然質より量の時代だった。

 

だからとにかく

数多くバットを振れ!!数多くボールを捕れ!!数多く走れ!!

それが当たりまえのように叫び続けられていた。

 

練習時間も早朝から夜まで続いた。

本当に野球以外のことをやった記憶がないぐらいだ。

 

とにかく練習をした。

イヤ、やらされたといった方が正解だ。

 

とにかく練習時間は長いのが当たり前だった。

 

しかし、少し前から変化が起こっている。

「そんなに練習しても意味がない」

「量より質が大事」

「効率の良い練習が必要」

 

といった具合に、一昔前のように長い時間練習したり、

たくさんの数を振ったり、投げたりする練習は必要ないのでは?

 

と言った声が多く聞かれるし、実際に練習量を減らして

短時間で練習するチームもあると聞く。

 

「量より質」「効率化」といったことはどうなんだ??

と賛否両論があると思う。

 

私はどう考えているのか?

 

私は子どもたちに決まって話すことがある。

それは、

素振りをしないこと、ピッチング練習をしないことです。

 

これだけを聞くと「えっ?」と思うかもしれない。

私は、素振りを何百回と振ることに意味を感じないし

何百球と投げ込むことに意味はないと思っている!!

 

と言うことは「量より質」なのか!!

 

いえいえ!!私は絶対に練習量は大切だと思います!

イヤ!!思いますではなく絶対に必要です。

 

じゃ「質より量」なんだ?

 

それもまた違うんですよね(笑)

 

どういうことなのか!!

 

私が子どもたちに素振りをやらせない球数を投げさせないのは

しっかりと基礎ができていない、あるいは間違ったスイングやフォームで

何百球と振ったり投げたりしたら間違いなく、悪いフォームが身について

打てなくなったり、投げれなくなってしまいます。

 

そして、成長過程の子どもたちに何百球と素振りや投げさせたら

間違いなくケガをします。

 

だから私は、子どもたちには正しいスイング、正しいフォームが

身についていない時にはむやみやたらに振らせたり、

投げさせたりはしないのです。

 

ちなみに話はそれますが球数制限の問題がありますよね。

7日間で500球でしたか?

 

私は球数制限を設けてもケガをする選手は出てくると思うですよね。

今よりは多少、ほんの少し減るかもしれませんが

根本的にはなくならないと思います。

 

なぜかって?

 

球数制限をするのもいいですが、やっぱり

正しいフォーム、ケガをしないフォームというのも

しっかり身に付けさせないと、悪いフォームで投げたら

いくら球数制限があるといっても、ケガをしてしまいますよ。

 

指導者はやはり、正しい投球動作や正しい予防、治療知識というものを

しっかり勉強する必要があるんじゃないかな!

 

と、話はそれましたが

 

私は練習量は絶対に必要と思っています。

ただし、正しいフォームや身体がしっかり出来上がってからの話で

まだ、身体が出来上がっていない子どもたちには

ケガをする可能性もあるし、フォームが定まっていないこともあり

むやみやたらに長い練習はさせないほうがいいでしょう。

 

しっかりと身体が出来上がりフォームもある程度定まったら

それを、身体で覚えるぐらいに練習することは必要です。

それこそ何百スイングなっていったら「は?」ですよ。

 

1日1000本!!

 

バットと手が離れなくなるまで振り続けることも大事でしょう。

意識が遠くなる、吐くまでボールを追いかけることも大事です。

 

効率や質ももちろん大事です。

しかし、そうだからと言って練習量を少なくするというものではないでしょう。

効率的に上手くなることはあり得ません。

 

効率的にできたならそれを繰り返し量をこなせば

さらに上手くなるんですから!!

 

たった数回で上手くなった…

たった数日でホームランバッターになった…

 

こんな言葉で募集をしている野球教室や

悪質なアフェリエイターが多くいますが

そんな簡単に上手くなったり打てるようになったら

逆にプロから指導者として声がかかるでしょ!!

 

絶対に野球はイヤ、野球だけではないです

簡単にとか、楽にとか書いてあるほど「詐欺」にあいます。

 

これは間違いなく言えることです。

 

確かに私も教えている立場ですが

1回指導しただけで次の試合で

ヒットやホームランを打てる子どももいます

 

しかし、多くの子どもたちは続きません。

1試合、2試合打てたとしても続けて打ち続けることができないのです。

 

それをあたかも打ち続けることができました!みたいなことを

言っている輩がいますが‥‥おっと!これ以上は…

 

と、ま~話を戻しますが

 

とにかく練習量は必要です。

正しいフォーム、基礎体力が出来上がったら何回も繰り返し

身体で覚えるように練習してください。

 

じゃ身体が出来上がっていない子どもたちや

正しいフォームが身についていない子どもには

練習はあまりさせないほうがいいのか?

 

野球は打つこと、投げること、走ることだけが野球ではありません。

また、身体を動かすことだけが練習だけではありません。

 

頭を使うことも立派な練習方法です。

最近ではYouTubeも非常に学べる教材になっています。

 

私は子どもたちに「自分ノート」というものを書いてもらっています。

この「自分ノート」については後日詳しくお話しますが

自分の素直な気持ちとしっかり向き合うためのノートです。

決して親や私には見せてはいけない自分だけのノートです。

 

こういったノートを書くだけでも自分の才能に気づいたり

自分が何をしたらいいのか?どんな練習が必要なのか?

そう言ったことに自分で気づけるようになります。

 

むやみやたらに「この練習をやっておけ」と指導するのは

指導者として放棄しているのと同じなんですよね。

 

なんでこの練習が必要なのか?

なぜ、このフォームがいいのか?

 

しっかり理由を教えてあげないと、

それこそ意味のない練習になってしまうんですよ

 

考えさせる練習と言われるが子どもたちは

何を考えていいのか分からないのです。

 

そこも指導者が教えてあげて繰り返し繰り返し

反復させて考えることも覚えていくのです。

 

やっぱり、練習量は必要ですよ。

 

プロに限らず社会人野球でも長く野球を続ける選手は

よく練習しますし、身体を鍛えていますよ。

 

本当に身体が丈夫です。

 

効率のいい、質のいい練習を何度も繰り返し

練習量を増やしていけば長く野球選手として活躍できますよ。