<間違いだらけの野球教室>テレビで野球観戦の見方についてその①

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<間違いだらけの野球教室>テレビで野球観戦の見方についてその①

 

応援しているチームがあり、勝った負けたの結果を楽しみながら野球観戦している人は別として、野球が上手くなりたい、チームが強くなって欲しいと思っている選手、指導者なら野球観戦は勝った負けただけを見て欲しくないです。野球観戦は上手くなるためのヒントや練習がたくさん映っているし、答えも解説してくれます。

 

たくさんありすぎるのでその中のいくつかを紹介したいと思います。紹介するのは私が小学生から社会人現役時代までにテレビ中継を見ながらよくやった練習方法です。

 

野球観戦をそういった観点でずっと見ていると、自然と試合の流れや、ポイントになる場面などハッキリ分かってきます。先日、プロ野球のテレビ中継を知人と見ていました。ここでヒットが打てば同点と言う場面でバッターは4番でした。この4番バッターこの打席が3打席目だったのですがその前の2打席凡打でヒットを打っていませんでした。この時知人は「4番バッターはタイミングが合っていないからまた凡打になる」と嘆いていました。しかし、私は「この打席ヒットが出るよ」と言いました。結果、左中間に大きなあたりで同点度を打ったのです。

 

当然、知人から「なんでわかった?」と聞かれますよね。私も答えようとするのですが、実はこれって言葉ではうまく表現することができないんです。私の能力に問題があるのかもしれませんが…

 

簡単に言うと相手投手との「間合い」と4番バッターの「間合いが」合っていたのです。完全に4番バッターの「間合い」になっていたのです。これは長年、現役としてグラウンドに立ち、いくつもの試合を経験すると自然と身に付いてくるものなのです。

 

社会人現役の時代にもこうした感覚でしか分からないことはいくつも体験してきました。自チームの攻撃の際、ベンチで見ていて投手が投げた瞬間、「ホームランが出る」と分かってしまうのです。投げる前からバッターの「間合い」に入っているのです。

 

また、打つ方だけでなく、逆に投手もこの感覚が分かってくると「このバッターは間合いが合っているな」とか「このバッターは合っていないから打ち取れる」と分かってくるのです。社会人現役時代にこんなすごい投手がいました。投げる瞬間に「打たれる」と思い、わざとワンバウンドを投げて打たれないようにするんだそうです。「間合い」の感覚が分かってくるとこう言ったことまでできるようになるんです。

 

では、どうすればこう言った「間合い」を感じれるようになるのか。まずは簡単にできる方法として、テレビ中継を見ながらこのバッターの「結果」はどうなるのか?考えてみてください。最初は全く分からないと思いますし、当たらないと思います。たとえ当たったとしても「偶然」だと思います。

 

まずは、「結果」だけを予想してください。それをずっとずっと続けていくと「なんとなくそうなのかな?」と感じてきます。「最初はヒットを打つ」「アウトになる」ぐらい簡単な答えだけでいいです。それがどんどん当たってくるようになれば「どんな結果になる」と詳しく当ててみてください。「レフト前にヒット」「空振り三振」「ライトにホームラン」「ボテボテのセカンドゴロ」など。

 

打席に入ったバッターを見ながら「今日は振れていないな」「タイミングが合っていないな」「どんな球を狙っているのかな」と考えてみるのも練習です。テレビ中継のいいところは「答え」を教えてくれるのです。プロ野球出身の解説者が事細かに答えやヒントを教えてくれるのです。「このバッターはタイミングが合っていませんね」「インコースに投げたら打たれますよ」「ここは右方向を狙ったバッティングをします」など、ヒントや答えを解説してくれるのです。

 

また、解説者はとても面白いもので自分が言った予言が「的中」すると、なぜ当たったのか詳しく解説してくれるのです。「打席に入る前にこういう仕草をした」とか、「前の打席とここを変えてきた」といった非常に良いヒントを教えてくれるのです。そういった解説者の「言葉」にも意識をしながらテレビ中継を見てください。ノートをつけながら野球観戦するとたくさん勉強できるはずです。

 

私もたまにテレビで野球を見たり、球場に行って野球を見ますが見る観点が野球ファンとは違うところにあります。やっぱり現場感覚で試合を見てしまいます。「俺だったら何を狙うかな」「このバッターはタイミング合ってるから次の打者で勝負かな」「間合いがいいなー」そう言った観点で見るようにしています。

 

是非、野球ファンは別として野球が上手くなりたい、チームが強くなって欲しいと思うのであれば「勝ち負け」を楽しむより、勉強のためだと思ってみてください。そしてそれを続けてください。

 

また次回、その②として違う方法をお伝えしたいと思います。

 

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