<間違いだらけの野球教室>打てないならバットを振れ!について

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<間違いだらけの野球教室>打てないならバットを振れ!について

 

どんなに人一倍のノックを受けても試合でエラーをする。どんなに練習をしてもあと一歩のところでボールが取れない。誰よりもバットを振っているのに試合でヒットやホームランが打てない。こういった経験は誰にでもあります。もちろんプロ野球選手にだってあるのですから高校生、中学生、小学生には当たり前のように経験します。

 

 

当然ですが、私にもこう言った時期はありました。むしろ練習しても結果が出ない時期の方が私の野球人生の中で多かったと思います。小学生から野球を始めましたが周りの仲間はセンスのある仲間ばかりだったので自分は下手くそだからと思い、ひたすら練習をしてきました。それでも試合では結果が出ないのです。

 

 

社会人選手時代には一日中、野球ができる環境なのでそれこそ朝から夜遅くまで練習してきました。誰よりもバットを振り、走り込み、トレーニングをしてきました。それでも試合では結果が出ないことの方が多かったのです。

 

 

なぜ、これだけ練習しても、人一倍バットを振っても、人一倍の努力をしても試合で結果が出ないのでしょうか?

 

 

これにはたくさんの理由が挙げられます。まだまだ練習が足りない?メンタル的な問題?実力の問題?練習のための練習になっている?などたくさんあることでしょう。どれも間違ってはいないと思いますが、私は今回、言いたいことは視野を広げましょう。と言うことです。

 

 

視野を広げるとは、見える部分を広げるという意味ではなく、考え方を柔軟にし、他にできることは?と考えることです。バッティングが調子悪い。試合でヒットが打てなかった。打席での感じがしっくりこなかった。と反省しそれを克服することを考えるでしょう。それを克服するための練習は何をしますか?指導者のあなたは選手にどんなアドバイスや練習方法を伝えますか?選手のあなたはどんな練習をしますか?お父さん、お母さんなら子どもにどんなアドバイスをしますか?

 

 

おそらくバットをもって練習することを考えるでしょう。素振りをすることをアドバイスすると言う人もいれば、バッティングセンターに行って打ち込むと考える人もいるでしょう。結局、バットを振らないとヒットが打てるようにはならない。と考える人もいるでしょう。確かにそれも正論ですし、それで結果が出ているなら問題はないのです。しかし、なかなか結果が出ない。バットは振っているがヒットやホームランが打てないと言う人には視野を広げて違う練習方法をやった方が結果は出やすくなるのです。

 

 

実際に私が社会人野球選手時代にやっていた練習方法のいくつかをお伝えします。私は社会人野球選手時代に2回首位打者を獲得しています。ベストナインにも選ばれてますのでシーズンを通して安定的な成績を出していました。シーズン中は当然、調子のいいとき、悪いときが必ずあるのです。安定して結果を出せる選手、1試合、2試合は結果が出るがそれが続かない選手との違いは修正能力です。

 

 

調子がいいときは、本当に何も考えなくてもバットを振ればヒットになる。(何も考えずにと言うよりはシンプルに考えています)自分の読みが当たる。何をやっても上手くいくのです。しかし、安定して成績が残せない選手と言うのはなぜ調子がいいのかを考えないですし、何をしたから調子がいいのか分かりません。試合後の身体のメンテナンスや練習方法も考えてやっていないのでわかるはずがありません。だから調子が良くても次の試合で結果が出ない。結果が出ない原因も対処方法も分からないからそのまま調子を悪くしてスタメンから外れる。

 

 

私も1試合で結果が出ない(私の場合は1番打者なので球数を多く投げさせれなかった。四球、死球がなかった。ヒットが出なかった)こともあります。試合で結果が出なかった日の練習や次の日の練習で何をやっていたかと言うと、一切バットは振りませんでした。全体練習でのバッティング練習も打っても2ゲージ(5球×2)ぐらいでしたし、本当に感じが悪いときはバッティング練習さえもしませんでした。

 

 

バッティング練習をしない代わりに何をやっていたかと言うと、内野ノックをひたすら受けていました。そして内野ノックが終わると中距離走(ポールからポール)をして、敏捷性のトレーニング(ラダーやジグザグ走)瞬発系のトレーニング(ジャンプやメディシンボール投げなど)をやっていました。

 

 

内野ノックや中距離走などをする目的は2つあり、1つは私は身体のバランスや感覚を重要視していたので股関節をしっかりと動かすこと、しかもバランスよく動かすことを意識しながらやっていました。この動きについては詳しくは書きませんが私には非常にしっくりくる練習でした。そして2つ目はバッティングと全く関係ないことをすることで身体のバランスが戻り、自分のいい状態に勝手に戻ってくれるのです。

 

 

これは1つ目の理由の身体のバランス感覚を重要視することと似ているのですが、どうしてもバッティング練習ばかりやっていると身体のバランスが崩れてきます。同じスイング、同じ体重移動を繰り返すと偏りが出てきます。私は右打者で右の股関節に体重をかけて構えます。それを繰り返していると右足と左足の筋力のバランスや骨盤の傾きが悪くなってしまいます。骨盤が傾き動きもスムーズに行われないと腰を使ったスイングができません。

 

 

だから私は調子が良くても悪くても、常に内野ノックを受けること中距離走をすること、敏捷性と瞬発系のトレーニングをすることをやっていました。そのおかげで安定した成績を残すことができたのです。

 

 

先ほど言いました「視野を広げる」と言うのは、解決策は1つだけではない。ほかにもあるはずだ!といろいろな角度から考えることです。私は身体のことも勉強していましたし、実際に現役で身体を動かしていたのでよくわかりますが、例えば、ハムストリング(太もも裏側)を痛めたり、張っている状態になっていたらどの部分を治療しますか?えっ?ハムストリングを痛めてるからハムストリングを治療するよ!と答えるんではないでしょうか?しかし、ハムストリングだけを治療してもよくならないこともあるのです。ハムストリングを痛めた原因はハムストリングではないのです。違う身体の部分を治療するとハムストリングの痛みや張りがなくなるのです。

 

 

皆さんもハムストリングを痛めたら一生懸命にハムストリングをマッサージしたりアイシングをしたりすると思います。ハムストリングを痛めた原因がハムストリングにあればマッサージやアイシングで治ることもありますが、原因が違う身体の部分だったらいくらハムストリングをマッサージやアイシングしても痛みは取れないですよね。

 

 

バッティングも同じで打てない原因が必ずしも練習不足から来るものとは限りません。身体のバランスからなのか?視力や動体視力の問題なのか?考えすぎなのか?いろいろあるのです。

 

 

もっと視野を広げて考えれば今まで悩んでいたことや結果が出なかったことがウソかのように新しい道が見えてくるのです。視野を広げるためには当然ですが勉強が必要になってくるのです。この勉強も野球に関する勉強だけでなく、身体の仕組みやトレーニングの勉強、心理学の勉強など幅広く勉強する必要があります。

 

 

私は今、本業でマーケティングや顧客心理学を勉強していますが、野球とは全く関係ないと思っていましたが、こう言う勉強を現役時代に学んでいたらもっと違う結果になっていたなーと思うぐらい共通した部分があるのです。

 

 

いろいろな分野を勉強することで「視野」が広がります。

 

 

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★おわりに

 

先日、プロ野球の試合を観に行きました。私は応援している球団はありますが応援席で応援するよりは勉強もかねて観たいので内野席で観戦していました。いつも内野席で試合を観ているのですが私の席は静かに野球を観戦する人たちが多いのでゆっくり試合を観れるいい席なんですが、先日行った時はちょっと残念でした。

 

私の後ろの席に座った団体(おそらく会社の上司や部下)さんのマナーが悪かったのです。団体できてお酒も入っていたのですが大きな声で変なことを叫ぶ、応援している球団が打たれたり、チャンスで点が入らなかったりすると、椅子を蹴ったり、暴れたりするのです。しかも、しゃべっている方言で私と同じ地方出身(おそらく出張できている)と分かりとても恥ずかしくなりました。

 

そして私が一番不快に思ったのは、試合が終わった後、自分たちが食べたもの、飲んだものを散らかして片付けもせずにそそくさと帰って行ったのです。しかも、見るからに上司、お偉いさんと言う人もいたのですが、その人たちも片付けもせず、散らかしたまま帰って行ったのです。

 

大人として、人としてこう言ったマナーが守れない人は球場に来ないで方しいです。当然、球場には子どもたちも多く観に来ているのです。子どもたちの前でそんなことをすると真似をしてしまいます。大人たちは常に子どもたちの見本になるような行動をとって欲しいものです。

 

今回はプロ野球の球場でしたが、これは子どもたちが試合をしている球場でも同じようなことが言えます。子どもが試合をしている球場内でタバコを吸ったり、ポイ捨てをしたり、唾を吐いたり、大人気ない会話をしたりしないでもらいたいです。

 

球場は夢がたくさん詰まった場所なんです。子どもたちにとってその夢は宝物なんです。子どもたちの宝物を大人たちの勝手な行動で失わないでください。