<間違いだらけの野球教室>指導者の人脈、人徳について

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<間違いだらけの野球教室>指導者の人脈、人徳について

 

指導者の人脈と人徳について書くのですが、あらかじめ断っておきますがどうも世の中で「人脈が人生を変えます」とか「たくさんの友達を作りましょう」などと言うとMLMやネットワークビジネスの勧誘?と思ってしまう人が多くいますが、MLMやネットワークビジネスの話をするのではないので安心してください。

 

 

とは言え、人脈が人生を変えるというのはネットワークビジネスだけの世界ではなく多くの場面でその通りだと思います。私自身、たくさんの人との関りで大きく人生を変えてこれました。(ネットワークビジネスではないです。)

 

 

たくさんの人との関りでとても良い経験もできましたし、道も開けてきました。逆につらい思いも経験もたくさん味わってきましたがこれも今となればとてもいい経験になっています。

 

 

なので、人脈をたくさん増やせばあなたの人生も変わるので人脈と人徳を増やす努力をしましょう・・・・というお話しではないのです。

 

 

今回、お話ししたいことはあなたや指導者の人脈、人徳を増やすことで、あなたと関わっている子どもの人生を大きく変えることができるというお話です。

 

 

野球の技術を教えることでその子どもたちの人生は大きく変わります。「レギュラーになれた」「エースになれた」「ヒットをたくさん打てるようになった」

 

 

子どもたちの技術が上がることでその後の人生も大きく変わりますが、あなたや指導者の人脈でも子どもたちの人生をもっと大きく変えることができるのです。

 

 

それはどういうことかという前に私の、お話しをしたいと思います。私の経歴や生い立ちをご存知の方は分かると思います。詳しく知りたい方はプロフィールを最後までお読みください。

 

 

私が社会人野球選手になり全国大会の都市対抗野球大会で優勝をし、東海地区のベストナインにも選ばれ、首位打者を2回獲得できたのも、今までの縁があってのことだと思います。

 

 

何十年と野球人生を歩んできて、「この人に会わなかったら」という人はたくさんいましたが、その中でも私の人生を大きく変えた人がいました。その人がいなければ今のような経歴はもちろん、野球をやっていたかどうかも分かりませんでした。

 

 

その人と言うのは私が中学3年生の時の野球部の監督です。なぜ、この監督が私の人生を大きく変えることができたのか?それはまさに監督の人脈と人徳のお陰なのです。

 

 

ご存知の方もいますが、私の小学生、中学生時代の野球の成績はほとんどと言っていいほど記憶に残っていません。と言うのも記憶に残るような選手でもないし試合に出てもヒットを打った記憶もないしちゃんと守った記憶もないぐらい下手くそな選手でした。

 

 

守るポジションもほとんど打球が飛んでこないポジションでしたし打順も下位打線。期待されている選手ではないことは自分でも分かっていました。

 

 

しかし、下手くそな自分でも野球が大好きでした。もっとうまくなりたい!と言う思いもありましたが野球が大好きすぎて練習をするのが楽しくてしょうがないのです。バットを振ること、キャッチボールをすること、壁にボール当てをすることが大好きで誰に言われるでもなく毎日やっていたのです。

 

 

中学生になってもそれは変わらず、たとえレギュラーで出れなくても毎日楽しい練習をやっていたのです。練習が終わっても仲間と集まって走りに行っていましたし素振りもしていました。

 

 

話はそれますが、そんな私を見て同級生などは「頑張ってるね」とか「努力しているね」と言われますが、私は頑張ったこともないですし努力をしているとも思っていませんでした。

 

 

今でもそうですが「頑張っている」とか「努力」と言う言葉が嫌いです。自分から発することも嫌いです。「頑張る」とか「努力」って嫌なことを我慢してやっている感じがするからです。

 

 

今もプライベートでも仕事でもこの考え方は変わっていません。他の人から見たら「頑張っている」とか「ストイック」と言われることがありますが、私は「やりたいからやっているだけ」なのです。

 

 

話を中学生時代に戻しましょう。

 

 

中学3年生になってレギュラーで試合に出れるようになったものの活躍できるような選手でもなく期待される選手でもなかったのです。

 

 

最後の試合が終わって次の進路の話になった時に私は当然野球を続けたいので進学し甲子園を目指すと言う目標ができました。当然仲間も同じ目標を持っています。

 

 

しかし、私は現実に直面したのです。当時の野球部は強かったため県内の強豪チームからのスカウトが来ていたのです。レギュラーの9人で8人がスカウトで声がかかっていたのです。

 

 

後の1人と言うのが私です。まー当然と言えば当然ですけどね。大した結果も残しておらず足が速いわけでも身体が大きいわけでもないので目立たない選手でしたから。

 

 

じゃ受験で高校に行こう!と考えたのですが(普通の考えですが)当時の担任から「お前の成績ではどこの高校にも行けない」と言われました。これも当然と言えば当然です。

 

 

教科書を1度も家に持って帰ったことがないですし、テスト期間中は練習がたくさんできる時間だと思っていましたし、野球をやっていれば何とかなると思っていたので・・・

 

 

「行けるとしたら専門学校か野球部のない高校しかない・・・」と言われました。私は絶望的になっていました。俺だけ高校に行けないのか・・・

 

 

そう思っていた時に当時の監督に呼ばれました。

 

 

監督から「お前は本気で高校で野球をしたいのか?」と言われ即答で「はい」と答えると「分かった」と言って席を立ちました。

 

 

みんな行く高校も決まっているので安心して練習に励んでいましたが私はまだ決まっていないので、不安の中でみんなと練習をしていました。

 

 

それから数か月後に監督からまた呼ばれました。

 

 

監督から「お前の行く高校だ!」と言ってパンフェレットを渡してくれました。その高校は甲子園出場もなく強豪と呼ばれるようなチームではなかったのですが私は大喜びしました。

 

 

監督は多くを語らない人だったのでなぜ私が高校に行けるようにしてくれたのか言ってくれませんでしたが、のちに高校で当時の監督から話を聞いてびっくりしました。

 

 

ここからが人脈と人徳の話になるのです。

 

 

高校の監督から「中学の監督さんとは直接面識もないんだけど俺の大先輩から「一人入れてやってくれ」と言われたからなんだ。しかも大先輩は人のお願いを聞くような人ではないからよっぽど人徳のある監督さんなんだな」と言われました。

 

 

後から分かった話ですが、いろいろな人脈を使って私が行けそうな高校を探してくれていたそうです。しかもほとんどの高校の監督が「○○さんがそうおっしゃるなら」と言ってくれてたそうです。その中には強豪チームもありましたが…私のは聞かされていませんでした・・・

 

 

もし、中学の監督に人脈がなかったら、もし、中学の監督に人徳がなかったら私は高校には進学できていませんでした。高校に行けなかったと言うことは野球もやっていなかったでしょう。

 

 

野球をやっていないと言うことは、今まで出会ってきた人とも会えていませんし、社会人野球選手になることもなかったのです。と言うことは都市対抗野球で優勝することも、タイトルを取ることもできていなかったのです。

 

 

あなたや指導者の人脈や人徳があれば、私の人生を変えてくれた中学の監督のように子どもたちの人生を大きく変えることができるのです。

 

 

指導者の皆さんは、仕事や保護者の方以外で人脈を広げることは難しいと思うかもしれませんし、面倒だと思うかもしれませんが、子どもたちのためにと人脈を広げること、人徳を得ることに時間を使うことも大切だと思います。

 

 

子どもたちの未来を大人たちの手で切り開いてあげましょう!!

 

 

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